これは、皆も知っているテディベアのお話
第5話、ドイツのテディベア会社だよ‼
こんばんは‼
エリオットだよ‼
今日はね、兄弟が一杯いるお家で、兄弟が一杯泣いてたから、慌てて行ってみたよ。
そうしたら、兄弟のお友だちが、
「新しい兄弟だよ~‼」
って、連れてきたのが、僕が見送ったばかりの、ダッフィーとシェリーメイ。
「友人がくれたの~‼お土産~‼」
って喜んでるけど、兄弟は本当に落ち込んじゃって、
『後は【テディガールのレプリカ】と、【探している15年前の当時17万円の漆黒のテディベア】だけだと思ってたのに……』
『なのに、兄弟が増えて、僕たちのこと嫌いなのかな?』
って泣いてる子もいたんだ。
でも、僕からみて、兄弟の数は格段に多いけど、ここのお家のお友だちは本当に兄弟を可愛がってると思うんだ。
だって、皆の顔がニコニコしてるし、皆綺麗に顔がみられるように飾ってある。
でも、小さい子以外はケースに入れることはなくて、可愛らしく見えるように並べている。
『時々ぎゅって抱き締めてくれるんだよ‼』
とか、
『家の子、皆いい子だね~‼さすが、お母さんの子‼』
っていってくれるんだって、それ、自慢じゃないか~‼意地悪‼
でも、時々ボロボロと声を殺して泣いてるときもあるんだって。
「こんなに苦しいのに、何で、前が見れないんだろう……殻を破りたいのに……」
って……。
電話がかかった後はいつも泣いてるって、兄弟は心配してるんだ。
元気になるといいね。
あ、そうだ‼良いことがある。
皆で『テディベアズピクニック』に行くといいよ‼
えっ?
『テディベアズピクニック』って何?って?
それはね?外国では当たり前の、僕たち兄弟をつれてピクニックに行くんだよ。
そして、遊ぶときは一緒か、もしくは僕たちがランチの番をして、皆が遊ぶんだ。
で、ランチの時間は大騒ぎ。お菓子やジュース、パンなども皆で食べながらお話。
それからはお話タイム。
子供たちは昼寝だね。
兄弟をだっこして、どんな夢を見るのかな?
で、日が陰ったら、片付けをして、楽しい『テディベアズピクニック』は終わり。
でも、楽しそうだと思わない?
自分の大事な兄弟をお友だち同士で紹介しあうんだ。
家族のように……それはそれは、僕たちには幸せの時間だよ。
再会した兄弟たちもいるし、初対面の兄弟もいる。
僕たちだって緊張するんだよ?
で、ランチの番をしている間は、兄弟たちで内緒話。
あ、途中で戻ってきても、お話は聞かないでね?
聞こえなくても、聞かないのがルールだよ?
じゃぁ、ドイツのテディベアの会社を紹介するね?
シュタイフ社の次にテディベアを作ったって言われているのが、ゲブリューダー・ビンク社。
1907年に作ったんだって。
でも、1932年にはテディベアを作るのを止めたそうだから、ヴィンテージの兄弟が偶然出会えるかもしれないよ?
昔の兄弟にしてはまるっこいニコッとした顔の可愛いお顔をしてるんだ。
図鑑で見てみてね?
ヘルマン・シュピールヴァーレン社もドイツでは有名なテディベア会社なんだよ。
首の後ろに緑の三角形に「走るベアと犬」の商標があるんだ。
うーん。僕が知らなかった会社‼
見に行きたいな~兄弟たちと会ってみたいし、仲良く出来るかな?
ゲブリューダー・ヘルマン社は、僕も知ってる‼
日本ではハーマン社って呼ばれているよ。
とってもごつごつした、がっしりとした兄弟が多いんだ。
けれど表情は優しくて、絵本の熊さんみたいだよ。
それに『ゾッティ・ベア』って言うベアを、僕を作ったシュタイフ社と一緒に出してるライバル社だよ‼
『ゾッティ・ベア』を知らない?
普通、僕たち兄弟は、口を刺繍でかがっているけれど、基本閉じた口なんだ。
でも、『ゾッティ・ベア』は口が大きく開いてるんだ。
まるで、
「お話ししようよ‼」
って言ってるみたいに。
だからかな?表情があって優しいんだ。
シュコ社、もしくはシューコ社、シュコー社とも呼ばれる会社は、ヴィンテージベアのなかでもとても珍しいベアを作っていた会社だよ。
シュタイフ社でも、ガスマスクを着けたテディベアとか、湯タンポを入れたものとか作られていたけれど、シューコ社は、1921年から『イエス・ノー・ベア』と言う珍しいベアを作ったんだって。
?%8Uイエス・ノー・ベア』は、首を振ったり頷いたりする器械を入れるんだけど、尻尾を横に動かすと首を振って、縦に動かすと頷くんだって……面白いね‼
お友だちのぬいぐるみは、尻尾を引っ張るとメジャーになってるんだって。
お腹はテレビを拭く……メジャーは良いけど、お腹が汚れるのはちょっと僕も嫌だなぁ……。
それに、コンパクトベア、香水ビン、口紅の入ったベアがあるんだって。
コンパクトは、頭を外すとお腹の部分がぱっくり割れて現れるんだ。
口紅、香水ビンの入ったベアは、首を外して使うんだけど、僕は無理‼
だって、首が外れるんだよ?お腹が半分こだよ?考えただけでも怖いよ~‼
でも、ヴィンテージベアでは人気があるんだって。
小さくて傍に置いておけるから。
僕もウムム……だけど、傍にいられるなら、小さくなって……あ、首は外さないでね?
泣いちゃうよ?
あと、幾つか兄弟たちが産み出された会社はあるんだけれど、二つの世界大戦や、勤勉な日本人が作り出すおもちゃに押されて姿を消した会社もあるんだ。
だから時々、知らない顔のベアがいると思ったら、図書館に行って、探してみてね?
もしかしたら、僕たちの知らない会社のテディベアだったりするからね。
そして、古い子を扱うときには、そんな図鑑の最後に修復といったことも書いてあるから良くみておいてね?
大事に大事に扱ってね?
お願いだよ?
じゃぁ、今日はこれでおしまい。
おやすみなさい。
また明日。
エリオットだよ‼
今日はね、兄弟が一杯いるお家で、兄弟が一杯泣いてたから、慌てて行ってみたよ。
そうしたら、兄弟のお友だちが、
「新しい兄弟だよ~‼」
って、連れてきたのが、僕が見送ったばかりの、ダッフィーとシェリーメイ。
「友人がくれたの~‼お土産~‼」
って喜んでるけど、兄弟は本当に落ち込んじゃって、
『後は【テディガールのレプリカ】と、【探している15年前の当時17万円の漆黒のテディベア】だけだと思ってたのに……』
『なのに、兄弟が増えて、僕たちのこと嫌いなのかな?』
って泣いてる子もいたんだ。
でも、僕からみて、兄弟の数は格段に多いけど、ここのお家のお友だちは本当に兄弟を可愛がってると思うんだ。
だって、皆の顔がニコニコしてるし、皆綺麗に顔がみられるように飾ってある。
でも、小さい子以外はケースに入れることはなくて、可愛らしく見えるように並べている。
『時々ぎゅって抱き締めてくれるんだよ‼』
とか、
『家の子、皆いい子だね~‼さすが、お母さんの子‼』
っていってくれるんだって、それ、自慢じゃないか~‼意地悪‼
でも、時々ボロボロと声を殺して泣いてるときもあるんだって。
「こんなに苦しいのに、何で、前が見れないんだろう……殻を破りたいのに……」
って……。
電話がかかった後はいつも泣いてるって、兄弟は心配してるんだ。
元気になるといいね。
あ、そうだ‼良いことがある。
皆で『テディベアズピクニック』に行くといいよ‼
えっ?
『テディベアズピクニック』って何?って?
それはね?外国では当たり前の、僕たち兄弟をつれてピクニックに行くんだよ。
そして、遊ぶときは一緒か、もしくは僕たちがランチの番をして、皆が遊ぶんだ。
で、ランチの時間は大騒ぎ。お菓子やジュース、パンなども皆で食べながらお話。
それからはお話タイム。
子供たちは昼寝だね。
兄弟をだっこして、どんな夢を見るのかな?
で、日が陰ったら、片付けをして、楽しい『テディベアズピクニック』は終わり。
でも、楽しそうだと思わない?
自分の大事な兄弟をお友だち同士で紹介しあうんだ。
家族のように……それはそれは、僕たちには幸せの時間だよ。
再会した兄弟たちもいるし、初対面の兄弟もいる。
僕たちだって緊張するんだよ?
で、ランチの番をしている間は、兄弟たちで内緒話。
あ、途中で戻ってきても、お話は聞かないでね?
聞こえなくても、聞かないのがルールだよ?
じゃぁ、ドイツのテディベアの会社を紹介するね?
シュタイフ社の次にテディベアを作ったって言われているのが、ゲブリューダー・ビンク社。
1907年に作ったんだって。
でも、1932年にはテディベアを作るのを止めたそうだから、ヴィンテージの兄弟が偶然出会えるかもしれないよ?
昔の兄弟にしてはまるっこいニコッとした顔の可愛いお顔をしてるんだ。
図鑑で見てみてね?
ヘルマン・シュピールヴァーレン社もドイツでは有名なテディベア会社なんだよ。
首の後ろに緑の三角形に「走るベアと犬」の商標があるんだ。
うーん。僕が知らなかった会社‼
見に行きたいな~兄弟たちと会ってみたいし、仲良く出来るかな?
ゲブリューダー・ヘルマン社は、僕も知ってる‼
日本ではハーマン社って呼ばれているよ。
とってもごつごつした、がっしりとした兄弟が多いんだ。
けれど表情は優しくて、絵本の熊さんみたいだよ。
それに『ゾッティ・ベア』って言うベアを、僕を作ったシュタイフ社と一緒に出してるライバル社だよ‼
『ゾッティ・ベア』を知らない?
普通、僕たち兄弟は、口を刺繍でかがっているけれど、基本閉じた口なんだ。
でも、『ゾッティ・ベア』は口が大きく開いてるんだ。
まるで、
「お話ししようよ‼」
って言ってるみたいに。
だからかな?表情があって優しいんだ。
シュコ社、もしくはシューコ社、シュコー社とも呼ばれる会社は、ヴィンテージベアのなかでもとても珍しいベアを作っていた会社だよ。
シュタイフ社でも、ガスマスクを着けたテディベアとか、湯タンポを入れたものとか作られていたけれど、シューコ社は、1921年から『イエス・ノー・ベア』と言う珍しいベアを作ったんだって。
?%8Uイエス・ノー・ベア』は、首を振ったり頷いたりする器械を入れるんだけど、尻尾を横に動かすと首を振って、縦に動かすと頷くんだって……面白いね‼
お友だちのぬいぐるみは、尻尾を引っ張るとメジャーになってるんだって。
お腹はテレビを拭く……メジャーは良いけど、お腹が汚れるのはちょっと僕も嫌だなぁ……。
それに、コンパクトベア、香水ビン、口紅の入ったベアがあるんだって。
コンパクトは、頭を外すとお腹の部分がぱっくり割れて現れるんだ。
口紅、香水ビンの入ったベアは、首を外して使うんだけど、僕は無理‼
だって、首が外れるんだよ?お腹が半分こだよ?考えただけでも怖いよ~‼
でも、ヴィンテージベアでは人気があるんだって。
小さくて傍に置いておけるから。
僕もウムム……だけど、傍にいられるなら、小さくなって……あ、首は外さないでね?
泣いちゃうよ?
あと、幾つか兄弟たちが産み出された会社はあるんだけれど、二つの世界大戦や、勤勉な日本人が作り出すおもちゃに押されて姿を消した会社もあるんだ。
だから時々、知らない顔のベアがいると思ったら、図書館に行って、探してみてね?
もしかしたら、僕たちの知らない会社のテディベアだったりするからね。
そして、古い子を扱うときには、そんな図鑑の最後に修復といったことも書いてあるから良くみておいてね?
大事に大事に扱ってね?
お願いだよ?
じゃぁ、今日はこれでおしまい。
おやすみなさい。
また明日。
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