これは、皆も知っているテディベアのお話

ノベルバユーザー173744

第18話、テディベアとぬいぐるみの修復をしよう‼

お久しぶりです。

あ、あけましておめでとうございます。
そして、成人の日おめでとうございます。
ご卒業おめでとうございます。
合格発表、おめでとうございます。

……これだけ書くと、ぼくがどれだけなまけていたのかよーくわかってがっかり(´・ω・`)

一応はちゃんと、ぼくたちは、チャーム(お守りの一種)とか、落ち込んだりとか……。
多肉植物の成長をはらはらしつつ見ていたり、落ち込んだり……。
パワーストーンで、ブレスレット作っていたら、あまりにも強い石ばかりで、その上、譲ってくださったかたはお清めをしてくださっていたけれど、人に触れる度にいろいろと移っていて……お清め忘れてせっせと作っていたら、バッタン(/ロ゜)/
僕もビックリだよ。

突然、後ろに倒れて、

「うごけましぇん……水飲まずに10時間はきつかった……」

ご飯は?って聞いたら、

「食べてましぇん……動くの億劫だったから」

おりゃぁぁ‼

これだから独り暮らしは‼

「だって、アンティーク風に、一個一個石を、9ピンって言う金具に通して、それを繋いでいって、ネックレス……ロザリオ風……なんてうっとり……。しかも、滅多に手に入らない煙水晶の丸いのをカッティングして、キラキラしてて、その間に、ブラックオニキス……金具も金古美って言うくすんだ色で……うっとり素敵……うちのゆえちゃんに……でも長いから、自分でつけよう……」

売れば?

「わぁぁん‼言うと思った‼でもね‼一個6㎜のオニキスの丸玉一個約100円だよ‼この8㎜でカットの煙水晶なんてもっとするんだよ‼それぞれ24個あったよ~‼私の技術を差し引いても、数千円はするんだよ~‼原価で‼出品してみろー‼値切られるんだ~( ノД`)…技術がなくてごめんなさい……」

よよよ……

泣かんでも……。
でも、そこにはざらざらと……、

「あ、このシックなのは、天然石の、ネックレスの兄弟石で作ったブレスレット。こっちは、とんぼ玉と、天然石。そして、こっちは、天然石とプラスチックとかの飾りチャームで作ったブレスレット。とんぼ玉は少し安いのを買ったけど、それなりにするし……悩むよね」

まぁ、それはそれで、忘れてないかな?

「何が?」

忘れてるの‼
ここはテディベアの世界です‼
今日は一応15年修行中の半端者の刹那玻璃が講師って言ったじゃないか‼

「あ、忘れてた」
「忘れるな‼丁度最近、ヴィンテージのベアがうちに来たけれど、お腹のオルゴールが鳴らないのと、縫い目が荒いからって、言ってたじゃないか‼」
「そうでした」



と言うわけで、古いくたびれたぬいぐるみや、テディベアの修復についてお伝えします。

一番は、穴の空いた部分は、小さいものならば、同系色の糸で丁寧にかがってください。
大きな穴ならば、同系色の布をその形よりも一回り大きく切って、内側に折ってから、かがるのがいいと思います。
綿が出ていたら、継ぎ足してくださいね。
そして最近のぬいぐるみはユーフォーキャッチャー以外ならほぼ洗濯機で洗えます。

そして、大きめのぬいぐるみなら、お子さんが遊ぶので、お子さんの着ていた着ぐるみロンパースや、お洋服を着せてあげると、かわいく見えます。
そうすると汚れませんし、お洋服だけ洗うだけでいいので、本当にぬいぐるみよりも手入れは楽です。

古くなったからと捨てるのは、心を捨てるのと一緒です。
捨てるのであれば、ゲームセンターで安易に取らないでください。
そして、お寺や神社の人形供養や、地域のNPO等で、世界の国々に何かを送ると言う団体があったり、難病に苦しむ小児病棟にぬいぐるみをプレゼントするところもあります。
地域の公民館でも、小さい子供さん等の、遊び場があって、おもちゃがあります。
綺麗にふいてあげて、寄付をすると、自分にも、施設にも、おもちゃにもいいと思います。

そして、これは最近のぬいぐるみであって、古いくたびれたぬいぐるみ、ヴィンテージのテディベアの場合は、手入れが重要です。

洗濯機で洗ってはいけません。
まずは、タグ等で確認してください。
なければ、まずは大きめのビニール袋にハンドタオルかバスタオル、虫の嫌うハーブや除虫剤を入れて、ぬいぐるみとテディベアをいれると、黒い布を巻いて、日の当たるところに置きます。
そして、冷える時間を見計らって、テディベアなら背中。ぬいぐるみならお腹か背中をリッパーか糸切りばさみで切ります。

そして、中身を一旦出して、虫がいないか、もしくはパンヤという、渋い黄色のクッション素材を切ったようなものがくしゃくしゃになっている場合があるので、それがクタクタの原因になっている場合も多いので、それは『ありがとう』と言いながら捨てて、綿に取り替えてください。
パンヤだと、また型崩れや、虫がいることもあるので、なるべく綿がおすすめです。
ぬいぐるみはそれで、背中をかがって終了です。

外が汚れている場合は、中まで染みないように、まずは、30度ほどのぬるま湯に洗濯石鹸やボディーソープ、ぬいぐるみ用の洗剤を入れて泡立てます。
その泡立てた泡を、ぬいぐるみの毛に使い古しの歯ブラシを綺麗にしたもので十分です、掬って、汚れを払うようにさっさと擦り、きれいなタオルでとんとんと叩きます。それを繰り返して、汚れを落とすと、後は、濡れた部分を固く絞ったタオルでそっと叩き、洗剤を落とすと、今度は日陰で日当たりのいいところで乾かしてください。

テディベアの場合もぬいぐるみとほぼ一緒ですが、中身によって変えた方がいい場合もあります。
体の中にオルゴールをいれていたり、シュコー社のベアのように機械が入っているので、解らないときは、おもちゃの専門の業者さんなどもありますので、そこに頼るのもいいと思います。
そして、最近困るのは、



「アチャァァ~‼木毛がない‼」
「木?」
「そう。昔は、割れ物や傷になったらいかん言うて使われとったけど、途中からシロツメクサになり、発泡スチロールになり……プチプチになった……」
「シロツメクサ?クローバーやろ?」
「白い花を咲かせる、詰め物にできる、そこら辺にある花。うちんち五つ葉のクローバーあるで~金運‼」
「生々しい……金くれっていよる」

5つ葉のクローバーを示し、

「テディベアと多肉植物とパワーストーンとささやかでいいので生活できると良いなぁ……と思って」
「ささやか……」

自分を示し、

「『お金を貸してくれ、足りなかったら他の会社から借りてくれ』って言われて、毎回『宝くじ当たったら返す』って聞かされ続けた人間の末路」
「……」
「あぁぁ……それよりも木毛がない‼高いし、テディベアに虫が来んようにって綿に変えるのも言うのもいいかもしれん……」



木毛は本当にご注意を。
売っているお店はあるのですが、高い上に、扱いに苦労します。
しかし、オリジナリティを残したい場合には、手入れを怠らず、大きめのベアならば、布自体に除虫剤を当てると変色したりする可能性があるので、薄手よりも柔らかい子供用着ぐるみロンパースのポケットに無臭のを入れておくといいと思います。

人間と同じ、テディベアも命があります。
おうちにお迎えした時から、テディベアの人生(?)の始まりです。
可愛がってあげてください。



よくテディベアを、

「ブランドだから高いはずです‼」
「ステイフ社のベアです」

とネットフリマにかいてあるのですが、

「ブランドよりも、あなたの頭を何とかしろ‼左耳のタグ取ってて、ブランド言うな‼」
「会社名も分からずに、出品するな‼テディベアの遺影を飾ってるのか‼」

と怒鳴りたくなるのです‼



「どうどう……落ち着いて。目が座ってるよ。大丈夫?」
「う~ん……頭がと言うか……」
「寝よう‼ね?寝たらなおるよ‼」
「それも微妙……お金があったら、あの遺影のような君の兄弟たちを、みんな引き取れるのにと苦悩ちゅうなのですよ……宝くじ……財布落ちてないかなぁ……」

こりゃダメだ‼
目がイッテる……‼

慌てて、僕は綿を差し出す。

「はい‼手術途中で、兄弟可哀想だから‼頑張って‼」
「うん、じゃぁ、綿つめして、オルゴールとか、音のなる機械は、音を確認してください。特に、体が起きたり寝たりする時に『グオォォォ~』と言う音を出すグロウラーや、プラスチックの鈴が売られていますが、鈴はそのままでもいいですが、グロウラーは特に、綿で空気の出入り口が塞がれたらいけないので白いビニールの包装用の包みで軽く包んで、セロファンテープで止めてから入れてくださいね。上と下を変えると、寝るときに『グオォォォ』。逆にすると、起きるときに『グオォォォ』と言って、楽しくなります」
「ちなみに君の家の子は?」
「……兄貴の結婚式にウェルカムドッグにシュナウザーを作った。その中に、鈴をいれたけど、兄貴の家にはいなかったよ。ウェルカムベアも……どこ行ったんだろうねぇ……」

遠い目……

ヤバい‼やぶ蛇‼

「じゃぁ、急いでこの子を手術完了しようよ‼」
「う~ん、そうする。綿を注意しながら詰めて、セット。そして、よくにた色でいいので、その糸で丁寧にかがってください。古い子ほど布がくたびれている可能性が高いから、注意してくださいね……で、終了。あ、だめだ。目が回る……おやすみなさいm(__)m」

そのままぶっ倒れた⁉
良かったことに、針とハサミは片付けてる‼
偉い‼

テディベアの僕じゃ、倒れている刹那玻璃の残骸は無理なので、兄弟と必死に毛布をかける。

「まぁ……玻璃ちゃんは、優しいからね……」
「君たちが甘やかしてるんじゃないの?」

月亮ゆえりゃん亮月りゃんゆえのチーキーとパンキーを見る。

「甘えられなかった、玻璃ちゃんが甘えていいよって言うのがここなんだよ。それのどこが悪いのさ」

パンキーの亮月がムッとした顔をする。

「最近だって、毎日泣いて、月亮を抱いてじゃないと外に出ていけないんだぞ‼」
「……他の人を心配するよりも、自分を考えたらいいのにね……」

僕もそう思う……。

でも、それが僕の分身なんだよなぁ……ねぇ、刹那玻璃?

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