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些稚絃羽

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太陽が二つ生まれた朝に
目覚め一つ咳き込んだのは世界の最果て

着込んだ悲哀を脱ぎ捨てた昨日が隅に染みを作る
四角い過去の剥がれない床が足の裏に傷を作る

枯れた涙を溢す窓に映した色はあと何色?
握り潰したチューブから最後の一粒を滴らす


終わりある始まりが目盛り0から動き出す
ワタシしか生きられないワタシという今日を
自由と共に今、孵化させて

奪われても守り通す
開いた表紙は新世界の幕開け
邪魔させないから  tick-tackだけ残して


終わりある始まりが目盛り1を過ぎたところ
ワタシだけが主人公のワタシという今日を
微笑みと共に今、羽ばたかせて

呼ばれても振り返らない
回したドアノブは新天地へのゴング
もう行くから  good-byeだけ告げて


太陽が二つ生まれた朝に
目覚め一つ咳き込んだのは世界の最果て

次の始まりは知らない今日を
ただひたすらに生きてみせるから
  

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