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些稚絃羽

ぽいずん

入り乱れた感情戦争 持ち弾は無限の殺傷
葛藤なんて初めからないでしょう
蠢く影に無言の舌打ち  
連打しているの聴こえているから

弱くいたいけな振りをして 
震えた手伸ばす迫真の演技
騙されてはなりません
薄汚れた覆いに隠された 突き出た舌がそいつの本性

掻き立てた闘争本能 耳鳴りは外野の喧騒
公平フェアなんて初めからないでしょう
絶対有利な盤上でしか 踊らないこと知っているから

届けられるは言葉メッセージじゃなくて 
寧ろそれさえ越えたすずらんの鉢
履き違えてはなりません
愛らしさの下に隠された 毒薬が本当の贈り物メッセージ


淫靡な吐息漏らすような 甘美な罠で引っ掛けて
鈍った思考に入り込む 自爆命令
『『仰せのままに』』


ほら どこかでまたひとつ 無垢が爆ぜる音がする

恐らく何も気付かぬままに 次の指令を待ち望む
窓辺のすずらんに口付けて じわりじわりと侵されて
やがて何も分からぬままに 次のあいつが出来上がる


あぁほら 君の後ろ にやけたあいつが手を掛けた

 

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