続 他称改造人間になった俺

チョーカー

島崎美鈴

 「屋上で篠原先生に襲われたんですよ。その途中で誰かが、後ろから篠原先生を襲って助けてくれた生徒がいたんですよ。」
 幾度か繰り返した説明をまた口にする。あの後、失神した篠川先生の為に救急車を呼び、俺は警察に校内で説明をしていた。 
 「誰かって?わからないですよ。俺はここで働いて2日目ですよ?もう3日目にかわりましたがね」
 もう、警察は俺を本格的に疑ってくるだろう。今は任意という事で話をしてるだけだが、次に俺が関わったら本格的に叩くことは間違いない。目の前の警察官は優秀そうな男だ。俺の証言に矛盾がないか。俺の話を聞きながら、重要な部分は脳内でリフレインさせているようだ。
 俺は、一から説明を繰り返し、この事件の着地点。落としどころを考えていた。

 警察から解放されると、昼の時間だった。
 今日は仕事をせずに休もう。ぶっちゃげ、カモフラージュの職業だから仕事らしい仕事は元からないのだけどな。
 しかし、島崎美鈴には話を今日中に聞かなければ、学校が終わるまで3時間くらいは眠れるか。
 俺は、横になり体を休める。そう言えば、昨日、今日とゆっくり休めてないのに気がついた。
 俺は、目覚ましに手をかけ、眠りについた。
 3時間後、目覚ましのけたたましい音で目を覚ました。 
 3時間の睡眠でも、頭の回転がスムーズになるくらいには回復したようだ。
 目を覚まし、体を起こした、そのタイミングにノックの音がした。
 体勢を整え、返事を返すと入ってきたのは、島崎美鈴だった。

 「・・・」「・・・」
 2人対峙して沈黙する。
 「えっと・・・」
 「家を出て何やってるのですか?兄さんは?」
 島崎美鈴は睨む見ながら言う。やはり、俺は島崎浩一郎なのだろうか?
 「いや、あの、実は、記憶喪失なんだ」
 正直に言ってみた。美鈴の反応は「・・・」と沈黙と目で返答してくる。
 「はぁ?何言ってるですか?馬鹿ですか?」
 「いや、本当に」
 とりあえず、嘘にならないように説明する。
 記憶喪失になり、行き場をなくなった俺は、保護してくる組織で仕事を斡旋されて今に至る。
 そういう感じでわかりやすく、嘘のないように話をした。
 「さて、そういうわけだが・・・」
 「事実なら、家に帰って病院に行きましょう」
 最もな意見だった。

 

 
 

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