続 他称改造人間になった俺

チョーカー

生還と死

 どうやって学校に戻ったのか覚えていない。
 頭にモヤがかかってるようにスッキリしない。
 いつの間にか朝が来て、俺は校門で掃除をしていた。

 篠川篤嗣と何か話した気がする。気のせいかもしれない。
 山本大輝と何か話した気がする。気のせいかもしれない。
 稔川彩愛に挨拶された気がする。気のせいかもしれない。
 日高香に挨拶された気がする。気のせいかもしれない。
 芹沢芹と何か話した気がする。
 そして、今日もまた鳥崎美鈴に睨まれた。

 嗚呼、俺はどうすればいいんだろうか?

 柳沢みゆきに電話をした気がする。たぶん、気のせいだろう。
 三宅桜花に電話をした気がする。たぶん、気のせいだろう。
 野見耕太郎に電話をした気がする。たぶん、気のせいだろう。
 九郷用に電話をした気がする。たぶん、気のせいだろう。

 嗚呼、すべてがどうでもよくなってきた。
 もう、終わらしてしまうか?

 簡単な事だ。
 動機?アリバイ?裏付け?
 そんなものをすべて排除して、第六感の囁くままに。
 怪しきは罰せろだ。 こいつは異端審問だ。
 魔女狩りでも興じるてみるか。
 狂っていく。自分が気持ちよく狂っていくのがよくわかる。
 しかし、その感覚は唐突に途切れることになった。
 外から鈍い音が聞こえた。
 それが合図になったのか、頭のモヤは晴れてきて正気に戻った。
 時間を見ると18時を越えていた。今日一日、心あらずの状態だったらしい。
 とりあえず、俺は用務員室を出て音のした方角へと進むことにした。
 僅か数分後、俺は音の原因にたどり着いた。
 そこには少女の死体があった。
 状況を見て、高所から落下したのだろう。
 自殺か、事故か、それとも殺人か?
 俺は遺体に近づいて、気がついた。
 この少女は知ってる子だということを・・・

 

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