続 他称改造人間になった俺

チョーカー

推理(?)

 校門の掃除を終えた俺は校内にある用務員室に返ってきた。
 しばらく、ここに住み込む事になっている。
 パソコンにテレビ、布団にエアコンに洗濯機。生活に必要なものは用意されている。
 元々、この学校に用務員がいなかったのを強引にねじ込んだため、急ピッチで作られたはずだが、住み心地はよさそうだ。
 前記の通り、用務員がいない学校だったので、用務員としての俺の仕事はほとんどない。
 せいぜい、校内の掃除、備品の取り替えと整備。夜の校内の見回りくらいになっている。
 だからと言って、本来の目的を考えると楽な仕事ではないだろう。
 生徒で300人か。
 生徒が犯人ならいいが、まったくの部外者が何らかの方法で校内の情報を得てる場合はどうしたらいいんだろう?
 それの可能性はないって判断なのか、それとも別の人間が調べてるのか?
 どうも、組織そのものが秘密主義だと考える事が多くなるな。 
 まぁ、犯人が校外の人間だとしても学校内になんらかの形跡は残ってるだろう。
 重要なのは、与えられた仕事以上の事をするのではなく、与えられた仕事をいかに発展させるか。 そういう能力が俺に求められてるのだろう。
 いや、違うな、何か違和感を感じる。なんだ?この違和感の正体は?
 俺は、今回の任務に関する記憶を思いだし、検証していく。
 一つ、一つ、考えを整理して、頭にある記憶を熟読するように。
 そうだ!? そもそも、この任務に俺が選ばれてる時点でおかしいのだ。
 俺がこの組織で任務を任せられる理由は、改造された体の実戦データを収集するためだ。
 その俺に探偵のような真似事をさせるわけがないのだ。
 これは推理小説よろしく犯人を追い詰めるミステリ小説ではなく、タフなフィジカルとメンタルを頼りに犯人を追い詰めるハードボイルド小説のようなものなのだ。
 何らかの理由があって、犯人が直接的な手段にでると組織は確信したから俺に任務が回ってきた。
 では、その『直接的な手段にでる』という確信とは?
 さらに俺は脳を酷使させていく、どこか見落としはないか? 忘れてることは?
 情報だ!情報がおかしい!?
 任務の情報として渡された資料。あれは一体、何者が作れるというのか?
 A子だとか、B子だとか、複数人の当事者の話をいくつも事例としてまとめられていた。
 それは、部外者では不可能ではないのか? あの資料を作り、組織に渡したのは、この学校の関係者ではないのだろうか?
 つまり、内部に協力者がいる。そいつはだれだ?コンタクトはとれるのか?
 まだまだ、俺の思考は加速していく。

 『学校で起こった、占いサイトの少し不思議な話』

 始まりはソレだったはず。 なぜ、それをそこまで協力者は危険だと判断をしたのか? それには組織を納得させるほどの説得力があったはずだ。
 そうなってくると事件の前提である・・・
 犯人が・・・



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