桜舞う丘の上で

りょう

第39話 合宿の意義

                      第39話 合宿の意義

1
翌日、まだ僕は体調が良くないので、友人部全員を何故か僕が寝込んでいる桜の部屋で合宿の話し合いをする事になった。
というか、これだけを何も知らない二人が見るとダメなんじゃ…。
「さ、桜ちゃん。まさか昨日…」
「お、お前らいつの間にそんな関係に…」
「ち、ちょっと二人とも。いきなり何を言い出すのよ」
まあ、こうなるよね。
「二人とも勘違いしてるけど、僕は病人だから桜のベッドを借りてるだけだよ」
「へ? 結心体調悪いの?」
「うん。昨日から…」
僕は二人に帰省の事から今日まで全部を話した。
「何だよそれ…」
「ゆーちゃんはそれで良かったんですか?」
「うん。これは僕が決めた事だし」
ただ凛々と愛華の事は除いたけど
。桜にも話してないし…。
「ま、その話は置いておいて、今日集まってもらったのは、八月に行う合宿の事よ」
「は? 合宿? 聞いてないぞ」
「私も聞いてませんよ」
「だって一昨日ぐらいに決めた事だもん」
合宿って一昨日決めたの?
2
「一昨日ちょっと用事で学校に行った時に、サッカー部が合宿してたのを見て、羨ましくなったのよ

「それが理由?」
「それ以外あるわけないじゃない

「いやいやいや、絶対に他にもあるからね」
何て小学生みたいな発想をしているんだ桜は。いくらなんでも駄目だよ。
「でも友人部で合宿か…、なかなか面白いかもな」
「私もやってみたいです」
いや、ここに賛成派が二人もいた。今日は完全にアウェイなのか?
「ちょっと二人まで賛成しないでよ」
「ゆーちゃんは反対なら、来なくていいよ?」
「ねえそれって、絶対に言うべきじゃないセリフだよね?」
「じゃあ賛成なのね?」
「うっ…」
確かに僕も合宿に興味はあるけど、一体何をするつもりなんだろうか?僕には理解が出来なかった…。
「じゃあ全員賛成って事で合宿開催決定!」
何にも言わなくなった僕をみて、賛成だと思ったのか、桜は堂々と宣言した。
「日時は八月三日と四日、場所は友人部部室で。持ち物は各自自由。お風呂は近場の銭湯に行くから。夕飯はその場で考える」
「もうそれは合宿じゃないよ桜…」
「何か言ったゆーちゃん?」
「何にも言ってないよ」
次々と決めていく桜を見て一つため息をつく僕。この部活の合宿に意義なんてあるんだろうか?多分遊んで終わるだけだと思うけど…。
僕は友人部の合宿について急速に不安になったのだった。
「さあみんな、盛り上がって行こう!」
「「おー!」」
「はぁ…」
                                  第40話 合宿当日 へ続く

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