桜舞う丘の上で

りょう

第1話 桜島友人部

                       第1話 桜島友人部

謎の部活の勧誘を受けた僕は、昼休み宮崎さんに(半ば強引に)連れられて、学校の屋上へやって来た。転入初日に何やってるんだろう僕。普通ならクラスのみんなと馴染み始めなきゃいけないのに・・。宮崎さんは弁当を食べながら、誰かを待っている様子だったけど、正直僕は帰りたいので、適当に空を眺めていた。
「あのさ、帰っていいかな?」
「駄目よ。入部希望者なのに」
「いや、だから一度も入るって言ってないからね。どうして初日にこんな目に合わなきゃいけないの?」
「こんな目とは失礼ね。とにかく、これから二年間一緒に過ごす仲間なんだから、文句言わないの」
「仲間って言われても、そんな変な部活には入らないからね」
「変な部活とは酷い言い方ね。これでも、立派な部活なのよ」
「名前からして立派には思えないけどね」
こんな感じで、あれこれ言ってみたけど、全く聞いてくれない。どうしても入って欲しいのかな・・。でも、どうせ部活なんて・・。
「はぁ」
僕がため息をつくと同時に、屋上の入口から誰かが入ってきた。
「あ、来た来た」
「またせちゃった?桜ちゃん」
「悪い悪い、待たせたな桜」
一人は小柄なショーットカットの女の子。もう一人は、いかにも運動部みたいな体型の男だった。
「全然待ってないから大丈夫よ」
と言っているけど、何だかんだで僕は十分以上待たされているので、文句を言いたいのだが一応黙っていた。
「で、こいつがさっき言ってた新入部員か?」
「そう。彼は中村結心よ」
「だから僕は入らないって言ってるじゃん」
「あ、あの。相沢ゆりです。よろしくお願いします」
「だから・・」
面倒くさい、本当に面倒くさい。勝手に新入部員にされても、こちらは入る気がないので困る。
「ねえ折角だから放課後、彼にこの島を案内してあげようよ」
「お、それはいいな」
「私も賛成」
「だから人の話を・・」
「じゃあ、学校終わったら校門前集合ね」
「分かった」
「うん。」
完全に僕を無視している。どれだけ僕を部活に入れたいんだろうか?でも、案内してくれるのはありがたいので、仕方がないけど放課後彼女達と行動する事にした。
第2話「たった一時間で変わる気持ち」へ続く

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