桜舞う丘の上で

りょう

プロローグ~転入〜

2012年春、僕は高校二年生で地元から離れ、
「初めまして、中村結心なかむらゆしんです。北海道から転校してきました。よろしくお願いします」
ここ桜島さくらとうの高校に転入してきた。
                  『桜舞う丘の上で』
                  プロローグ〜転入〜
どうして僕はがわざわざこの時期に、転入する事になった詳しい理由はここでは言えないが、大した理由ではない。ただ、あそこに居るのが本当に嫌だったからだ。ただそれだけの事・・。しかし、転入するとは言っても、そう簡単に高校二年生を受け入れてくれる学校なんてなかった。そんな時に見つけたのが、本土から少し離れた所にある小さな島、『桜島』である。ここは人口も三万人と少なく、学校も小・中・高が合併して、一つの学校になっているらしい。勿論詳しくは僕にも分からないけど。
「まあ、そういう訳だから、みんな仲良くしてやれよ」
自己紹介を終えて、いよいよ桜高校での学校生活が始まる。もう二度と、あんな思いをしたくない、僕はこれから変わっていくんだ。
「じゃぁ中村の席は、宮崎の隣だな」
先生が指定した席につく。隣は女子か・・。何か緊張するな。
「朝のHRは以上だ」
先生がそう言って教室を出ていくと、教室が一瞬でざわついた。うわ、何か人が沢山こっちにやって来た。これが転入生の最初だけ大人気説か・・。そう、こうやって人が僕にわんさかやって来るのは今だけなんだよな。
「ねえねえ。中村君」
沢山の人への対応に困っていると、隣から僕を呼ぶ声が聞こえた。確か隣は宮崎さんだっけ。
「何?」
「部活何入るか決めた?」
「いや、初日だし学校のこと全く分かってないから、考えてすらないけど」
学校案内を見ても、興味が惹かれる部活は無かったから入る予定はないけど。
「じゃあさ、私達の部活に入らない?」
「宮崎さんの部活?」
「うん。人数は少ないけど『桜島友人部』って言う」
「え? 何その部活?」
僕は初日から、謎の部活の勧誘を受けました。
                           第1話「桜島友人部」へ続く

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