東方魔人黙示録
さとり様は鬼である。
さてと...天邪鬼を捕まえたわけですが、自分のツノの生えている理由が魔族の血ではなく天邪鬼の血が原因だったことに驚き。
何せ天邪鬼の血は薄れているはずなのに、俺の代で血が色濃く出るって何の偶然?
全くもってびっくりさ。
まあ、それはさておき変態呼ばわりされた上に上下左右を反転させられ吐きそうになりながらも捕獲した彼女の本心でも聴きましょうか。
場所は命蓮寺に移動しよう。一番の理由はパルスィが心配だったから。
それに最悪の場合。聖に天邪鬼を頼もうと思ってる。
人間、妖怪共に平等を唱えている彼女なら快く受け入れてくれるさ。ダメだったら息子のお願いって言えば大丈夫。
さあ、急ごう。
△▼△
命蓮寺に着いた俺を待っていたのはパルスィの弾幕でした。
いやね?彼女さ。門をくぐってすぐのところにいたんだ。どこか不安そうに寅丸と話すパルスィ。
そんな彼女に声をかけると、俺だと気づき笑顔で近づくや否や至近距離で弾幕を叩きつける新しい攻撃パターンを繰り出す。
勢いで地面に叩き伏せられたわけで...結構な重傷。
軋む身体を動かしてパルスィを見上げるが、ツンとした表情。まあ...デレは年に一度見れるかどうかの頻度ですが.........
「あんたの身勝手さが妬ましい...!」
「い、言ったらついてくるだろ...?」
「私と......一緒が嫌なの...?」
悲しそうに見つめる目は今にも泣きそうだった。
「そ、そうゆうわけじゃ......」
俺が悪いから何も言うことができない。
何も言えずに困っているところ、映姫が助け舟を出してくれた。
「はいはい...落ち着いてください。パルスィもいじけないで、アルマはあなたの怪我を心配して連れて行かなかったんですよ?」
「.........あの小石が妬ましい...!」
「だから石を妬むな」
黒いオーラを出しそうなパルスィを落ち着かせるために頭を撫でてあげると少し落ち着く。
けど、俺の胸を軽く小突いているあたり許してはくれないようだ。
そんな俺たちを生温かい目で見つめるさとり様は幸せそう。
その存在に気づいたパルスィは驚くとともに俺の後ろに隠れる。
「なぜ隠れるんですか?」
「ど、どうしてさとり様が...!?」
「アルマさんに頼まれまして」
「そ、そうではなく!」
「貸し一つという条件で来ました!」
ニコッと無垢に笑うさとり様は少しかわいい。
こんな性格ではなければ...だけど。
「かわいいだなんて...褒めても何もでませんよ」
後ろに隠れていたパルスィの指が俺の体に食い込むほど強く握られる。
超怒ってます。というか、さとり様もこうゆう時に限って煽らないでください!!
「私はあなた達の全てを見ていたいのですよ」
「映姫かよ!」
「私が...なんですか?」
あ、地雷踏んだ。
後ろには嫉妬のパルスィ...前には憤怒の映姫...これはあれですね。積みましたね。
さとり様も助け舟を出してくれる気配皆無。
このままでは俺の命がない...!
絶望する俺を助けるかのように奇跡は起きる。
天邪鬼が目を覚ました。それによりみんなの意識がそっちに行き、俺はなんとか難を逃れました。
「あれ...ここは......?」
「気分はどうよ天邪鬼?」
「げっ!なんでお前が!しかもなんか増えてるし!!」
「なんというか...アルマと似てるわね。まるで兄妹みたい」
「ツノの生え方が?」
「雰囲気が」
雰囲気ってこんな礼儀知らずのちんちくりんが?
兄妹と言われたことが気に食わないのか、天邪鬼は嫌がるように言う。
「こんなアホみたいなやつと一緒にするな!」
「なんだとこのチビ!」
「チビ言うな!アホヅラ!」
二人は幼稚な言動の口喧嘩を始めた。
その姿を見ていた寅丸は呆れているが、さとりはニコニコと嬉しそうな顔。
パルスィと映姫はその光景が慣れているかのように二人で話していた。
そろそろ弾幕を打ち合いそうな雰囲気になってきた二人をさとりは黒い笑みで止めに入る。
「二人とも兄妹喧嘩はやめなさい。このまま見ててもおもし......周りに迷惑でしょう?」
今、絶対に面白いって言おうとしたなこの人!
相変わらず酷い人だ!
「それに兄妹じゃないですよ!!」
「いいじゃないですか。そちらの方も嬉しそうでしたよ?」
そちらの方って...まさかと思うがちんちくりんの天邪鬼のことですか?
「どこが?」
「そ、そうだ!嬉しいはずがないだろ!」
「【嬉しいけど言えるわけがない】...ですか?」
本心を口にされた天邪鬼は赤面した。
その時のさとり様の顔は忘れない。高揚して嬉しそうにする姿は、なんというか恐怖を感じたよ。
同情を感じながら天邪鬼を見つめると今にも泣きそうだ。
まあ...うん慣れてない人にさとり様はきついよね。あれは俺とパルスィは日常茶飯事だから慣れてるが...本心を普通に覗かれて、ましてや言われたくないことを言われたんだ。
泣くね。しかも幼いし。
さとり様は嬉しそう。鬼だ、鬼がいる。
「さとり様...やりすぎですよ?」
「申し訳ありません。つい...」
「はぁぁ...お前も泣くな」
「泣いてない!!」
涙を流しながら怒る姿はまさに子供。先ほどの強気はどこ行った?
「【怖いよ。この人怖いよ...】ですか!」
「嬉しそうにしないでくださいよ!!ほら!もっと泣いちゃったじゃないですか!!」
「可愛いですから安心して!」
「いい加減にしてくださいよ!!もうやだこの人!!」
何せ天邪鬼の血は薄れているはずなのに、俺の代で血が色濃く出るって何の偶然?
全くもってびっくりさ。
まあ、それはさておき変態呼ばわりされた上に上下左右を反転させられ吐きそうになりながらも捕獲した彼女の本心でも聴きましょうか。
場所は命蓮寺に移動しよう。一番の理由はパルスィが心配だったから。
それに最悪の場合。聖に天邪鬼を頼もうと思ってる。
人間、妖怪共に平等を唱えている彼女なら快く受け入れてくれるさ。ダメだったら息子のお願いって言えば大丈夫。
さあ、急ごう。
△▼△
命蓮寺に着いた俺を待っていたのはパルスィの弾幕でした。
いやね?彼女さ。門をくぐってすぐのところにいたんだ。どこか不安そうに寅丸と話すパルスィ。
そんな彼女に声をかけると、俺だと気づき笑顔で近づくや否や至近距離で弾幕を叩きつける新しい攻撃パターンを繰り出す。
勢いで地面に叩き伏せられたわけで...結構な重傷。
軋む身体を動かしてパルスィを見上げるが、ツンとした表情。まあ...デレは年に一度見れるかどうかの頻度ですが.........
「あんたの身勝手さが妬ましい...!」
「い、言ったらついてくるだろ...?」
「私と......一緒が嫌なの...?」
悲しそうに見つめる目は今にも泣きそうだった。
「そ、そうゆうわけじゃ......」
俺が悪いから何も言うことができない。
何も言えずに困っているところ、映姫が助け舟を出してくれた。
「はいはい...落ち着いてください。パルスィもいじけないで、アルマはあなたの怪我を心配して連れて行かなかったんですよ?」
「.........あの小石が妬ましい...!」
「だから石を妬むな」
黒いオーラを出しそうなパルスィを落ち着かせるために頭を撫でてあげると少し落ち着く。
けど、俺の胸を軽く小突いているあたり許してはくれないようだ。
そんな俺たちを生温かい目で見つめるさとり様は幸せそう。
その存在に気づいたパルスィは驚くとともに俺の後ろに隠れる。
「なぜ隠れるんですか?」
「ど、どうしてさとり様が...!?」
「アルマさんに頼まれまして」
「そ、そうではなく!」
「貸し一つという条件で来ました!」
ニコッと無垢に笑うさとり様は少しかわいい。
こんな性格ではなければ...だけど。
「かわいいだなんて...褒めても何もでませんよ」
後ろに隠れていたパルスィの指が俺の体に食い込むほど強く握られる。
超怒ってます。というか、さとり様もこうゆう時に限って煽らないでください!!
「私はあなた達の全てを見ていたいのですよ」
「映姫かよ!」
「私が...なんですか?」
あ、地雷踏んだ。
後ろには嫉妬のパルスィ...前には憤怒の映姫...これはあれですね。積みましたね。
さとり様も助け舟を出してくれる気配皆無。
このままでは俺の命がない...!
絶望する俺を助けるかのように奇跡は起きる。
天邪鬼が目を覚ました。それによりみんなの意識がそっちに行き、俺はなんとか難を逃れました。
「あれ...ここは......?」
「気分はどうよ天邪鬼?」
「げっ!なんでお前が!しかもなんか増えてるし!!」
「なんというか...アルマと似てるわね。まるで兄妹みたい」
「ツノの生え方が?」
「雰囲気が」
雰囲気ってこんな礼儀知らずのちんちくりんが?
兄妹と言われたことが気に食わないのか、天邪鬼は嫌がるように言う。
「こんなアホみたいなやつと一緒にするな!」
「なんだとこのチビ!」
「チビ言うな!アホヅラ!」
二人は幼稚な言動の口喧嘩を始めた。
その姿を見ていた寅丸は呆れているが、さとりはニコニコと嬉しそうな顔。
パルスィと映姫はその光景が慣れているかのように二人で話していた。
そろそろ弾幕を打ち合いそうな雰囲気になってきた二人をさとりは黒い笑みで止めに入る。
「二人とも兄妹喧嘩はやめなさい。このまま見ててもおもし......周りに迷惑でしょう?」
今、絶対に面白いって言おうとしたなこの人!
相変わらず酷い人だ!
「それに兄妹じゃないですよ!!」
「いいじゃないですか。そちらの方も嬉しそうでしたよ?」
そちらの方って...まさかと思うがちんちくりんの天邪鬼のことですか?
「どこが?」
「そ、そうだ!嬉しいはずがないだろ!」
「【嬉しいけど言えるわけがない】...ですか?」
本心を口にされた天邪鬼は赤面した。
その時のさとり様の顔は忘れない。高揚して嬉しそうにする姿は、なんというか恐怖を感じたよ。
同情を感じながら天邪鬼を見つめると今にも泣きそうだ。
まあ...うん慣れてない人にさとり様はきついよね。あれは俺とパルスィは日常茶飯事だから慣れてるが...本心を普通に覗かれて、ましてや言われたくないことを言われたんだ。
泣くね。しかも幼いし。
さとり様は嬉しそう。鬼だ、鬼がいる。
「さとり様...やりすぎですよ?」
「申し訳ありません。つい...」
「はぁぁ...お前も泣くな」
「泣いてない!!」
涙を流しながら怒る姿はまさに子供。先ほどの強気はどこ行った?
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