東方魔人黙示録

怠惰のあるま

《毒キノコの呪い》


ここは幻想郷、紅魔館の異変によって真っ赤な霧に染まり人々が大騒ぎしていたが、数週間が過ぎる頃にはいつもの光景に戻っていた。
その事件の当事者である桐月アルマもロリコン扱いからやっと解放され、今は買い物帰りのようだ。
博麗神社の鳥居をくぐり神社の中に入ったが神社の主の博麗霊夢の姿が見えないようだ。

「霊夢〜?お使い終わったぞ〜?」

何度も呼んでみるが現れる気配がない。
仕方がないので賽銭箱にお金を入れることにした、きっとすっ飛んでくることであろう。
チャリン、とお金の音がなるが来る気配がない、数分待っても足音すら聞こえなかった。

「おかしいな.....」

賽銭箱にお金を入れれば、いつもならすごい勢いで取りにくる霊夢が今日に限って来ないなんて何かあったのか?
もう一度お金を入れると、ガタガタッと賽銭箱が揺れた。中を見てみるが生き物が入っているわけでもない、しかし音はさらに大きくなる。中からじゃなくて外から揺らしてるのか!!裏を覗いて見て見たが何もいない。
悩んでいるとなんかズボンが引っ張られてる気がする。
裾を見てみるとそこにいたのは、犬と同じサイズで犬耳と尻尾が生えた、ちっちゃい霊夢だった。
落ち着け俺、落ち着くんだ......そうだこれは夢さ!夢なんだ!やべえ....こっちすげえ見てるよ、めっちゃかわいい。

「アルマ......」
「うぉ!!喋れんのかよ!」

涙目でこっち見るな!可愛すぎるだろ!!

「霊夢どうしてこうなったんだよ」
「わたしもわかんない、台所に変なキノコがあってお腹空いたから.....」
「食ったのか!?」

その質問にコクンと頷く霊夢。
マジかよ、てか腹減ったからって変なキノコ食うなよ。それにしてもなんで台所に毒キノコなんてあるんだ?キノコ............?

「霊夢行くぞ」
「どこに?」
「魔理沙の家」

キノコと言ったら魔理沙以外いないだろ。

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