東方魔人黙示録

怠惰のあるま

【死欲解放】



妖怪の山:頂上に突如出現した神社は、守矢神社と呼ばれ、外の世界では信仰されなくなりつつあり、幻想郷に引っ越してきたのだ。
その神社の境内には二人の女の子がいた。
片方は緑色の長髪で巫女服を纏い、もう片方は紫色のショートボブ(?)、神綱を背中に背負うようにまとっている。

「ここが幻想郷・・・・」
「早苗。やっぱり戻りたいか?」
早苗「・・・大丈夫です。私には神奈子様と諏訪子様が居ます」

そんなしんみりした光景を、私アルマは覗いていました。
頂上来たっけさ?なんか、ちょっと入ったらダメな雰囲気でして、こうやって覗きという形になっているわけですよ。いやぁ、困った。

「本当に入りにくいよね〜」
アルマ「そうだなー・・・・って!!なんでてめえが居んだよ諏訪子!」

体に似つかわしくない目玉が付いた大きな帽子を被り、薄い茶色のような髪色の女、諏訪子が俺の隣に立っていた。一応、昔馴染みだ。

「あはは!久しぶり〜!アル〜!」
アルマ「来るんじゃねえ!」
神奈子「ん?おお!アルマじゃないか!」

神奈子までいんのかよ。てかさっき話してたの神奈子かよ。外の世界の神社にいるはずのこいつらがなんでここにいるんだ。いやこいつら、この神社の神様か。

早苗「神奈子様?あの方は?」
神奈子「やつは桐月アルマ。魔王だ」
早苗「え?魔王って悪い奴ですよね?」
神奈子「・・・!そうだよ。だから、おまえが退治するんだ早苗」

神奈子の悪い癖がでやがった。ほんっとに人をからかって遊ぶの好きだな。早苗って子も大変な神様の巫女になったもんだ。

早苗「わかりました!私頑張ります!」
アルマ「ったく!いいよこいよ」
早苗「行きますよ!奇跡【神の風】!」

早苗の周りにたくさんの弾幕が現れ、こっちに来たよ。すっごい怖いよ。はっきりよけるのきついな。

アルマ「まあ、俺に勝ちたきゃ神様にでもなれ。感情【感情崩壊】!」

指を鳴らすとあら不思議!一瞬にして早苗の弾幕が消失した。

早苗「弾幕が消えた・・・?」
アルマ「ほら?終わりか?」
早苗「ま、まだです!貴方は危険な存在です!」

早苗が言った言葉に、神奈子は焦った様子で言った。

神奈子「早苗その言葉を言うな!」
早苗「え?」

その時アルマの様子が一変した。まるで何かに怯えるような感じであった。
そしてスペルカードを取り出して使用した。
そのときのアルマの声は、死を感じさせるような低い声だった。

アルマ「感情【感情解放・死欲】」

スペルカードが発動すると空気がかわった。アルマの真上の空は荒れ、周りの草木が毒が広がるように枯れて行く。

早苗「な、何これ・・・?」
神奈子「まずい!アルマ!落ち着け!!」
諏訪子「死欲を発動させちゃダメだよ!!アル!」


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