東方魔人黙示録
二人の出会い
昨日、ナズーリンが地霊殿に尋ねて来た後、部屋をどうするかで話し合いとなった。その時、パルスィと俺が同室になればといいのではと、さとり様が勧めてきたけど、何が起こるかわかったもんじゃないので、パスします。
結果的には、さとり様の部屋に俺が行くことになりました。どうしてこうなった・・・・
「私はいいのですよ?」
「別に嫌ってわけじゃないですけど・・・」
「それに、アルマさんは人を落ち着かせる雰囲気を持っているので、私は好きですよ?」
そう言ってニコッと笑ったが、俺はため息をして言った。
「戯れが過ぎますよ?」
「バレましたか。けれど、パルスィがダメでしたら、私があなたをもらいましょうか?」
本当に戯れが過ぎるよ。この人は外にパルスィ達がいるのわかっててやってるんだ。ほんと、いたずら好きだ。このイタズラな性格がなければ、とても面倒見のいいお方なんだけど。
「人の反応が好きなだけです」
「そうなんですか。そういえば、さとり様って地上に出たことあるんですか?」
「ありますが、地上は好きではありません。上っ面の生き物がたくさんいますから」
「・・・・さとり様って人間嫌い?」
「はい」
まあ、うん。能力のせいだろうから仕方ないのかも。心が読めるなんて便利かもしれないけど、人の本心が聞こえる時ほど怖いものはない。
本心ってのはとてつもなく暗いものだから。まあ、俺は思ったことすぐに言うタイプだから、本心も黒ければ見た目も黒いよ。
「あなた達は、本当に面白いですよ。パルスィも出会った時は、あなたと同じでしたから」
「パルスィは、心の底から嫉妬の念で埋め尽くされてるから仕方ない」
たまに溢れて黒いオーラ発してる時あるぐらいの嫉妬の念の保持者です。その時の姿ほど綺麗で愛しいと思えるものはない。
「・・・・思ったのですが、あなた方二人はどうゆう風に出会ったのですか?パルスィにも一度、聞いた時があるのですが、うまく濁されてしまって」
パルスィと俺の出会いか・・・・そういえば、俺が幻想郷の住人で、一番最初にあったのがパルスィだったな。懐かしいなぁ、あの時は本当にいろいろあった。
「パルスィも、幻想郷で初めてあったのがあなただ、と言ってました。それで、どのように出会ったのですか?」
「え?えーっと・・・・あ!用事を思い出したので、出かけてきまーす!!」
アルマはその場から逃げ去るように急いで出て行った。
その姿を見て、さとりは溜め息をこぼした。
「何故そうまでして、言いたくないのでしょうか?・・・・・仕方が無いです。ちょっと聞きに行きますか」
たぶんあの方達なら知ってるでしょう。地上行きたくないですけど、仕方ないです。
地上に出ると、驚いた顔の霊夢が立っていた。
何故ここにいるのか疑問に思いましたが、どうやら、アルマさんに用があったらしく地底に向かおうとしたら、ちょうど私が出てきたそうです。
逆に目的を聞かれたので答えると、霊夢は面白そうと言い、私も一緒に行くと言いだしました。この調子だと、あと何人かついて来そうな気がします。
そして、一時間ほどが経ってようやく目的地である地獄の裁判所に辿り着いた。来る途中で、増えた人達は四人。
霊夢と魔理沙は来そうな気がしてましたが、残りの二人が意外ですね。射命丸文、そして、レミリア。ちょっと特殊なメンバーが揃ってしまいました。まあ、いいでしょう。
建物の中に入り、映姫さんを探す。タイミングが良かったようで、ちょうど仕事が終わっていました。それと一緒に風見幽香がいました。こちらに気づいた映姫さんは珍しそうな目でこちらを見て来ました。
「シュールなメンバーがお揃いで地獄に何か?」
「貴女に頼みたいことがありまして、鏡でアルマさんとパルスィの過去を見せて欲しくて」
「・・・・・何故です?」
映姫は不思議そうに言ったが、幽香は察しが良くこちらの目的に気づいた。
「二人がどうゆう風にであったのか、気にならない?ってことでしょ?」
「そうゆうことです」
「はぁ・・・特別ですよ?」
「《確かに気になる》ですか?」
「勝手に心を読まないでください」
なんだかんだいって、やはり二人の出会いが気になりますよね。幽香さんと映姫さんは、古くからアルマさんと出会っていたそうですが、さらに前にパルスィは出会っていた。やはり気になるじゃないですか。
心を読んで見ればいいのでは?いいえ、かたぁく鍵みたいなものが、かかっていて見れませんでした。ので、この結果となりました。
「いいですか?写しますよ」
「はい」
「半人の過去ってどんなだったのかしら・・・・」
「子供のアルマが見れるのかぜ」
「パルスィもね」
そして、鏡に過去の映像が流れ出した。
すると、映像にノイズみたいなものが発生した。慌てて映像を消そうとするが、消えずつぎの瞬間、鏡から目も眩むような光が漏れ出した。
光が収まり、目を開けるとそこは森の中で有った。
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