東方魔人黙示録

怠惰のあるま

希望?絶望?

久々に幽香のいる花畑に行くことにしてみる。なんか最近、入れ違いにあっていえて会えてない気がしたんだ。幽香も会っておかないと、後が怖いし、パルスィばりの嫉妬で襲われたら、生きて帰れる自身がない。

とりあえず、行きますか。それとなんでこいつは俺の後をついてくるんだ?俺もう用はないんだけど。

「攻撃をしておいて責任をとらないのはどうかと思うよ!」
「悪かったって、それに俺急いでるんだよ」
「責任とらないと、天狗に言うぞ!」

待て、それはまずい。あいつならあられもないようなことを書くに決まっている。そんなことになったら、俺パルスィにお仕置きされるだけじゃすまないぞ。存在消されちまう。

仕方ない。こいつが言う責任をとってやるとするか。めんどくさいけど。

「わかったよ。で?どうすればいいんだ?」
「ほんと!これは喜びの表情」

喜びの表情とか言う割に、全然喜んでないよな?あと、無償にイラつきます。

「早く言え、さっきの比じゃないの撃つぞ」
「はい。私の仮面を探してほしいんだ」
「仮面?」

仮面ってこいつが付けているお面のことか?そんなにあるのに、まだ欲しいのか?欲張りだな。

「希望の面って言うんだけど」
「希望?」
「私にとって、とても大切な仮面なんだ」

大切な仮面ねぇ。どれも同じように見えますけど?表情が違うだけで中身なんて同じじゃない?

俺の心の声が聞こえたのか、無表情なのにムスッとしている気がした。もちろん気がしただけ。

どうでもいいけど、希望の面があるって言うことは、絶望の面とかってあったりして・・・・・絶対欲しくない・・・・!

「希望の面って奴がないと、どうなんの?」
「我々は全部が揃っていないと感情全てを表せない。故に我々には必要不可欠」

ああ、なるほどね。こいつは付喪神か。道具などに取り憑く?と言えば聞こえは悪いが、決して悪い神ではなく、いい神と言う感じかな?

普通の道具とは違って、ご利益があると言う感じ?そこんとこはよく俺もわからないが、まあ、あれだ。大切にされた物に憑く神様ってやつだ。

でも、時代に合わせて憑く道具も新しくしているらしいよ。心の場合は、仮面の付喪神だから表情が変わらないけど、仮面が代弁し感情を表しているんだろう。

付喪神ってなんかめんどくさいんだね。

「それで、希望の面ってどんな感じなんだ?すっごい幸せそうな顔か?」
「え・・・・ええっと・・・すごくいいズラい。これは戸惑いの表情」
「恥ずかしい顔でもしてんのか?」
「人によってはそうかもしれない」

希望の面・・・・・どんな顔してんだよ。なんか気になって来たんだけど。

とりあえず、ありそうな場所に案内してもらうとするか。







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