比翼の鳥

風慎

第23話 変わる者と変わらぬ者

 目が覚めたシャハルさんに、それは見事な土下座を決められ、酒の席の無礼講としてうやむやにしてから2週間。

 それから、少しだけだが、シャハルさんは、落ち着いたように思える。
 相変わらず、レイリさんもシャハルさんも、下らない事で言い争いをしてはいるのだが、そんな言い合いを、何か楽しんでいる節が感じられるようになったのだ。

 どうやら、その様子を見るに、シャハルさんは、何か吹っ切れたのだろう。
 レイリさんも、その変化に合わせて、少し対応が柔らかくなったような気がする。
 元々、レイリさんがシャハルさんに対して、何か棘があったのも、彼の中に、自分の嫌な部分を見ていたからだろう。
 その目に付いた部分が、改善した為、関係性が少し変わったのかもしれない。

 これなら、今後も2人に任せても大丈夫だろう。
 俺は、そんな風に、安心すると共に、次の懸案事項を整理するために、動き出していたのだった。

 狐族の村からの離反者は、1週間ごとに、その数を増していた。
 最初は4人だったのが、その次の週に既に7人。
 そして、今週、更に8人が、狐族の村を離反し、ルカールに身を寄せるようになった。
 と言うか……確か、狐族の村の総人口が、離反者が出る前で、22人だったはずだから、今、村には3人しか残っていない事になる。
 残るは族長と、取り巻き2人か……さぞかし、寂しい生活してるんだろうなぁ。
 ククク……おっと、思わず笑みが。

 ちなみに、離反者の中には、狐族の族長に命令されて、スパイとして入ってきた女性もいた。
 だが、その女性も、こちらに来て2日で、全てを自主的に白状してきた。
 話を聞くと、こちらの生活を知ってしまったら、村に戻ると言う選択肢等無いとの事だった。
 まぁ、そりゃそうだよな……あくまで狐族の村の支配体制は、その特殊な環境にいてこそ成り立つものだ。
 そこから出てしまえば、族長の権力など無いに等しい。
 中には、族長が追ってくるのではないか? とか、見えない恐怖を訴える方もいたのだが、宇迦之さんが、

「安心するのじゃ! この村で頑張っている限り、お主達は、わらわ達が責任を持って守るのじゃ!」

 と、頼もしい事を言ってくれたので、不安を抱えていた離反者たちも、今は伸び伸びと、それぞれ得意な分野で働いている。

 そんな事もあって、宇迦之さんは、毎日その離反者たちの様子を見て、何か不便な事は無いか、甲斐甲斐しく聞いて回っている訳だ。
 そんな彼女の行動に、胸を打たれたのだろう。
 いや、元々、何か宇迦之さんに対して、後ろめたい気持ちがあったのかもしれない。
 そう言った、諸々の感情が合わさった結果、宇迦之さんは、離反者たちに崇拝されていた。

 今日も、そんな崇拝されている宇迦之さんにくっ付いて、俺は離反者たちの話を聞きに来ているのだが……。

 俺と宇迦之さんの前には、額を地面にこすり付け、うなじをこちらに向け、畏まっている狐族の男性がいた。
 そして、その周りにも、同じ姿勢で、狐族の皆がこちらに、礼を取っていた。

 そんな光景を、ある子族の若者は不思議そうに……またある猫族の少女は器用に避けながら、歩き去って行く。

 つまり、分かり易く言えば、往来のど真ん中で、宇迦之さんと俺を見付けた狐族の皆が、一様に土下座をしている訳で……正直、凄く恥ずかしい。
 そして、その心情は、宇迦之さんも同じなのだろう。
 困った様にため息をつくと、一番前で、綺麗に土下座っぽい礼を決めている狐族の男性に声をかけたのだ。

「のぉ……ハクアよ……。いい加減に、その臣下の礼は、やめにせんかの? 正直な所、毎回そうだと、こちらも困ってしまうのじゃ。第一、ここは往来のど真ん中じゃぞ? 皆の邪魔になるのじゃ。」

 ハクアと呼ばれたその男性は、顔も上げず、そのままに、通る声で解答した。

「いえ、宇迦之様の御尊顔を、この様な間近で見るなど、できる事では御座いません。今までの数々の無礼を思えば、このような事で済まされるとは思いませんが……これが、狐族の村より離散してきた、我らの総意でございます。」

 そんな言葉に、宇迦之さんは渋い顔をし、俺に向き直ると、

「お主が何故、敬われるのを嫌うのか、分かった気がするわぃ。これでは、気が休まらんの。」

 そう、苦笑いしながら、話しかけてきた。
 俺は、しかめっ面の宇迦之さんに、肩を竦めながら、「でしょ?」と、答えるに止める。
 そんな言葉を聞いて、宇迦之さんは、「やれやれ……。」と、またもや深いため息をつくと、

「とりあえず、まずは、皆を集めて、別の場所に移動するのじゃ。ここでは、皆の迷惑になっているのでな。」

 そう、一言、ハクアさんに声をかけ、何気なく俺の手を取ると、そのまま俺の手を引いて移動するのだった。
 その手から、そして、その後姿から、弱々しさと寂しさを垣間見た俺は、その手をしっかりと握り締めた。
 少女ほどの大きさしかない、宇迦之さんの小さな手のひらは、それでも、しっかりと俺の手を握り返してきたのだった。

 ふと振り返ると、俺達の後ろには、顔を伏し、こちらを見ないように地面を見つめながら、ついてくる狐族の方々が列を成していた。
 これでは、まるで、死刑執行を待つ罪人の群れか、お通夜の参列である。
 傍から見れば、さぞかし盛大に、悲壮感が漂っているのでは無いだろうか?

 勿論、本人達は至って真面目に、礼を成しているつもりなのだろう。
 だが、相手に伝わらない礼など、殆ど意味が無い。

「うーん……彼らが礼を尽くしたくなる気持ちは分かるんだけど……これは、ちょっと、見栄えが宜しく無いですね。」

 そんな俺の言葉を聞いて、振り返った宇迦之さんは、

「うむぅ……前はここまで卑屈では無かったのじゃが……。やはり、今の族長のからかの……おかしくなったのは。」

 少し寂しそうに、そう呟いた。
 やっぱり、色々と無理に抑えてきた弊害がこれか。
 あの族長……本当に碌なことをしない。
 俺は心の中で悪態をつきつつも、宇迦之さんに連れられ、大通りから外れた少し開けた場所に到着する。

 そこで、宇迦之さんは振り返り、狐族の皆を振り返り仰ぎ見る。
 そして、一度大きく息を吸うと、

「ハクアよ、そして皆も、頼むから顔を上げてくれんかの?」

 と、少し残念そうに、大きな声をかける。
 しかし、誰も宇迦之さんを見ようとはせず、俯いて平伏する一方だった。
 俺は、その光景を見ながら、ハクアさんに語りかける宇迦之さんの横顔を、黙って見守っていた。

「のぉ……わらわは、皆の目を見て、話したいのじゃ。」

 そんな言葉も、頑として受け付けない、狐族の一同。
 なんだろうか? これは。
 お互い、過去のしがらみに引きずられて、お互いを見えないナイフで傷つけている。
 この、悲しいまでのすれ違いに、宇迦之さんは何故傷つかなくてはならないのだろう?
 俺は、無表情に、この無意味と思われる、礼と言葉の応酬を眺めていたのだが……次第に、うんざりしてきた。

 宇迦之さんは、皆と笑いあえる村を作る為に、頑張っている。
 一方で、村で宇迦之さんを傷つけてきた狐族の皆は、その罪の意識ゆえに、頑なに宇迦之さんを敬い、最上の礼を持って、それを悔いようとしている。
 狐族の皆の思いは、宇迦之さんへの罪悪感と、救ってもらった感謝から出ているのは、傍から見ている俺も良く分かる。
 本人も、良く分かっているからこそ、強くは言えない部分もあるのだろう。
 だが、その良かれとして行っている行動が、宇迦之さんの為になっていない。

 全く持って、滑稽な事だ。

 俺は、なおも何かを言おうとする宇迦之さんを、そっと手で制する。
 突然の俺の行動に、宇迦之さんは訝しげに俺の顔を見上げるが、俺の表情を見て何かを感じたのだろう。
 そのまま、黙って口をつぐんだ。

 これ以上は、水掛け論だろう。
 今の狐族の民達は、考え方が硬直しているのだ。
 ならば、ちゃんと分かりやすく、簡潔に伝えてやらねばならない。
 俺は、なおも懲りずに、臣下の礼とやらを取り続ける、狐族の民達に向かって、冷たい声で言葉を投げつける。

「えっとですね……何か勘違いされているようですから、はっきりと言っておきますね? その辛気臭い礼とやらは、かえって宇迦之さんを苦しめるので、やめていただきたい。」

 そんな俺のハッキリとした拒絶の言葉に、狐族の皆は、思わず顔を上げ、一同唖然とした表情を俺に向ける。
 しかし、その言葉の意味が浸透したのだろう。
 徐々に、その顔に怒りが浮かんでくるのが、誰の顔からも見て取れた。
 それでも、声を荒げる者はいなかった。
 そして、皆一瞬、ハクアと呼ばれる狐族の男性の背中に視線を注ぎ、何事も無かったように、顔を伏せ、また元の平伏状態に戻る。

 そうやって落ち着けるのも、ハクアさんに、全てを委ねているからなのだろう。
 早くも、この民達を纏め上げている所を見ると、素晴らしいカリスマと手腕を持っていると分かる。
 だが……だからこそ、今までの考え方や、やり方が通用しないと言う事を、分かってほしかった。
 そんな俺の気持ちなど知らないだろうハクアさんは、静かな声の中に怒りを隠しながら、俺に語りかけてくる。

「ツバサ様。貴方は、英雄であり、王であるらしいが、人族であるからこそ、分からないのだろう。これは、我々、狐族にとって、最上の礼だ。それを、辛気臭いと貶されるのは、例え、宇迦之様の大切な方であっても、許す事ができない。撤回して頂きたい。」

 俺の立場は、人づてに既に、知っているのだろう。
 一応、表面上俺の立場を理解していると言いつつも、真っ向から馬鹿にしたように非難をしてくるその度胸は、素直に賞賛できる。
 だが、今、その度胸は何の役にも立たない。
 そして、狐族の尊厳や、誇りなど、そんな事はどうでも良いのだ。
 論点はそこではない。それが分からないなら、分かるように説明しよう。

「いいえ? 宇迦之さんが、困っているんです。そして、それは、その見ているだけで気分の悪くなる、狐族最上の礼とやらのせいなのです。ですから、撤回は出来ません。」

 一刀両断。

 俺は、譲らない。
 そんな、いつもにも増して、辛辣で強気な俺に、宇迦之さんは驚いたような顔を向けて……それでも、止めには入らなかった。

「な……人族が……狐族に何を……!! 幾ら、お前が、この森の支配者だとしても……それはあまりに失礼だろう!」

 うーん。まだまだ、甘いかな。
 この程度の事で、激昂してもらっては、狐族の新しい代表としては、この先困る。
 だが、その心意気は買おう。

 俺は、ハクアさんの言葉を鼻で笑うと、切りつけるように、言葉をぶつける。

「狐族だ? 人族だ? それが何だと言うのですか。ここはルカール。そして、我々は種族を超えて、団結し、前を目指す集団ですよ? そんなどうでも良い、小さい事にこだわるのは、やめて頂けませんかね?」

 そんな俺の言葉に、顔を真っ赤にして、こちらを睨みつけるハクアさんを横目に見つつ、俺は更に言葉を投げつける。

「宇迦之さんが何故……皆さんに、こんなに良くしてくれているのか、考えた事ありませんか?」

 そんな俺の突然の質問に、狐族の皆は怒りに染まった目を向けながらも、その質問の意図を理解できず、困惑する様子が窺えた。
 その中で、ハクアさんは、しっかりと、声を若干大きくしつつ、言葉を荒げる。

「そんな事は、どうでも良い。それよりも……。」

「そんな事? 巫女様の事ですよ?」

 俺の切り返しに、言葉を詰まらせ、一旦顔を伏せ、礼を取るようなそぶりを見せる。
 実際には、視線を外し、考えをまとめているための間を取る為なのは、見て丸分かりであるが。
 そして、暫く瞑目した後、ハクアさんは憮然としながらも、こう答えた。

「宇迦之様が、我々に手を差し伸べてくれるのは……宇迦之様が、狐族の民の事を愛して下さっているからだ。狐族の巫女としての義務を果たし、我々にも慈悲を下さる。それは、素晴らしい方だからに、他ならないだろう。」

 そんな答えを聞いて、俺は思わず笑ってしまった。
 全く持って、都合の良い考えだ。
 宇迦之さんをどうあっても、慈悲深い巫女として、敬いたいらしい。
 勿論、宇迦之さんの心が優しく、慈愛に満ちている部分があるのは事実であろう。
 でも、彼女の行動理念の根本は、そんなものじゃない。
 だが、とてもささやかで、それ故、俺は彼女を支えようと決めた。

 俺の失礼極まりない態度に、腹を据えかねたのだろう。
 ハクアさんは、激昂しつつ、

「貴様! あまりにもその態度、失礼であろう!」

 と、声を荒げ叫ぶ。
 その声に、同調するかの様に、周りの狐族達も、口々に声を上げ始めた。
 あんたら……礼はどうしたんだよ……。一応、宇迦之さんもいるんだけど。
 ……まぁ、そんなもん、しない方が良いけど。

 俺は、馬耳東風と言うように、周りから浴びせかけられる罵詈雑言の数々を、笑顔で受け流す。
 こんな風に、人の悪意を、受け流せるようになる日が来るとは、思わなかったな。
 きっと、これが自分の為にやることならば、今も尚、俺はこのような悪意を含んだ言葉の波に、簡単に押し流され、飲まれてしまっているだろう。
 だが、俺は今、宇迦之さんを思って……そして、これからの狐族の為に、この身を言葉の嵐に晒している。
 更に、それが、間違っていないと、確信できている。
 そして何より、俺の手を、しっかりと握ってくれている、この小さな手から伝わる温かさがある。
 これだけで、俺は強くあれる。
 何と不思議なことだろう。あれほどまでに、人の悪意に怯え、世界に絶望した日々が、何か遠い過去の様にすら感じられた。

 そんな、俺の超然とした様子と、それに黙って寄り添う宇迦之さんの姿を見て、徐々に、言葉が消えて行く。
 そして、再度、不思議な静寂が場を支配したとき、俺は静かに、まるで独り言でも言うような気軽さで、声を上げる。

「宇迦之さんは、俺の所に来るときに、こう言ってたんですよ。」

 その場に吸い込まれた、言葉の後を追うように、俺はポツリと、先を紡ぐ。

「皆と笑いあえる村を取り戻したいって……ね。」

 その瞬間、息を呑む声があちらこちらから聞こえた。

「今のあなた達と宇迦之さん……笑いあえていますか?」

 その俺の問いに答える者は、誰ひとりいなかった。

「出来てないですよね? ……そりゃ無理ですよね? 目も合わせられないのに、笑いあえるわけ無いじゃないですか?」

 俺の乾いた笑いが、響き渡る。誰も、声を上げる者はいない。

「宇迦之さんは、その臣下の礼でしたっけ? そんな物はやめて欲しいと、繰り返し言っていました。何故か? 凄く簡単なことですよ? 皆さんと仲良くなって、共に笑える関係を築きたかったからです。」

 俺は、ハクアさんに視線を向ける。
 呆然と俺の言葉を聞いていたハクアさんは、俺と視線が絡むなり、目を逸らした。

「あなた達だけ、笑顔を取り戻して、宇迦之さんは、また……のけ者ですか?」

 その言葉に、ハクアさんは弾かれたように、顔をこちらに向けると、焦ったように声を上げる。

「いや、違う! 我々は、過去に宇迦之様に酷い事をしてしまったからこそ……だからこそ!」

「だからこそ、今度は大切に……のけ者ですか? お姫様のように閉じ込めて、仲間外れですか?」

 俺の声の奥に潜む、激しい怒りに気がついたのだろう。
 その声に押されるように、ハクアさんは、半歩後ずさり、しきりに「違う! 違うんだ!」と、うわごとの様に繰り返していた。

「過去に何があったのかとか、そんな事、俺にはわかりませんし、どうでも良いです。けど……それを言い訳にして、今の宇迦之さんと向き合わないのは、見過ごせないですね。」

 俺はため息を吐くと、一気に萎縮してしまった狐族の民達に向けて、声をかける。

「勿論、あなた達が、宇迦之さんを大事にしようとしてくれる心は、有難いですよ。それは彼女自身も感じているでしょう。けど、それで、彼女の言う事に耳を傾けないのであれば、その大事にしようと言う心は死んでしまいますよ? 何の意味も成さないどころか、返って彼女を苦しめている。」

 俺の言葉を、狐族の民は皆、真剣に聞いていた。
 それは、ハクアさんも例外ではない。
 彼らが、どうして良いか分からないながらも、彼らの今まで礼儀で、迎えようとした事もわかる。
 だからこそ、その間違いを修正しなければならないのだ。お互いの為にも。

「貴方達の置かれていた環境は特殊でした。しかし、今、貴方達は、その古い殻を破って、新しい環境にいる。ならば、まずは知ることから始めてください。既存の価値観が通用しない世界があることを、念頭に置いてください。」

 俺は真剣に話を聞く狐族達の目を一人ひとり見ながら、語りかける。

「その手始めとして……この可愛い狐族の巫女様の話を、ちゃんと聞いてあげて下さい。それが、あなた達の第一歩となるはずです。」

 俺のその言葉に釣られる様に、皆の視線が、自然と宇迦之さんに集まった。
 一瞬、その視線にたじろいだ宇迦之さんであったが、俺が、頭をポンと軽く叩くと、宇迦之さんは驚いたように、俺の顔を覗き込み……しっかりと頷いた。

 今、初めて、宇迦之さんを本当の意味で、皆が見てくれていた。

 狐族の村で相手にされず……折角、こうして、離反し、志を共にしてくれるようになっても、相手にされなかった彼女に……皆の視線が、その心が、ただ、一身に向いていた。
 それは、彼女にとって、念願であった……近いようで遠かった、最初の小さな一歩となったのだった。

 それから1週間。
 宇迦之さんと狐族の民達は、ぎこちないながらも、互いをしっかりと認識し、会話できるようになっていった。
 臣下の礼はその日以降、見ることは無くなった。
 変わりに、遠くから見守る狐族の中から、温かい視線が向けられるようになった。

 まだ、距離はあるが……それでも、ちゃんと皆が、宇迦之さんを受け入れようと、努力してくれているのは、その視線から感じられる。

 宇迦之さんの念願は、こうして、着実に、歩を進めていった。

 そんな風に、狐族の皆が変わろうとしている時、変わろうとしない者たちが、ルカール村にやってきたのだった。

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