女神と契約した俺と悪魔と契約した七人の女の子
8
「リア充は嫌いです。死んで下さい」
彼女の口から発せられたその言葉はあまりにも衝撃的な言葉だった。
「ど、どうかした? なんか機嫌悪いけど……?」
彼女は口を膨らませ、俺から目線を逸らす。
「あぁーうそうそ。あのあの時は本当にすいませんでした。
この通りだ。すいません。本当に。悪気は無かったんだ。本当に。本当にごめんなさい」
「で、でも……佐藤さんってリア充ですよね?」
ふぇ? さ、佐藤さん?
誰それ?
「あぁーちょっと待って。俺の名前は佐藤じゃない。篠山だ」
「あ、すいません。間違えました。篠山さん。
貴方はリア充ですよね?」
「い、いやー、俺はリア充なんかじゃない。
寧ろ、ぼっちだ。ぼっち。友達なんていないぼっちだ!
安心しろ! 仲間だ!」
「で、でも……篠山さんって生徒会長さんと付き合ってますよね? それと……酷いです。
私は篠山さんのこと……友達だと思っていたのに……」
友達だと思っている人の名前を間違えているけどな。
「違う違う、俺と生徒会長はそんな関係じゃ無いって。
俺は桜さんのことを友達だと思ってるし、仲間だと思ってる。もう、本当に、まじで、俺は桜さんの為ならなんでもできるぞ!」
「な、何でもって……も、もしや! 篠山さんってタラシですか? 隣に他の女子も居ますし……」
「た、タラシなんかじゃないー! って、あれ?
隣に女子? ん……? って、うわぁぢぁー! さ、榊原!」
俺の隣に居た女子は榊原――榊原姫神だった。俺と一緒のクラスだ。
彼女が俺に生徒会長への伝言を渡しさえしなければ、俺が偽彼氏役をする羽目には無かったと思う。
普段からドライな女の子で無口。
しかし男子には一定数に人気がある女の子だ。
女子からどう思われているのか知らんが生徒会長と仲良く会話している姿を見たことがあるから大丈夫だと思う。
「あ、やっと気づいた。下僕」
「げ、下僕?」
「あ、ごめん。篠山陸空」
何故、フルネーム!
「う、うん……。なんか変な呼ばれ方したけど全然大丈夫だから気にしないで」
明らかに『下僕』と呼ばれたけど大丈夫だよね。
「あの……それで彼女は?」
桜さんが首を傾げて、意味が分からないと言う風な顔で尋ねてきた。
「あぁーえぇーっとだな。彼女はクラスメイトの榊原姫神さんだ」
「な、なるほどぉー。要するにお友達ってやつですか?」
と、友達って言うのかな?
俺と榊原さんって生徒会長の伝言を教えてもらった時に少しだけ、関わりを持っただけだしなぁー。
「まぁー普通のクラスメイトだ」
「お友達なんですよね? ねぇ? ねぇ? そうですよね?」
あれ? なんか桜さん怖い!
めちゃくちゃ怖い!
「まぁーそんな感じ……?」
「も、もう! 嘘つきは嫌いです! さようなら!
篠山さんなんか大嫌いです!
私の他にも友達が居るなんて……リア充じゃないですか!」
「いやぁー本当に違うんだ。桜さん、俺と榊原さんはは一回だけ会話した程度で……友達というには程遠い存在だ!
」
「えっ? そうなんですか? 本当ですか?」
「あぁー本当だ。桜さん」
はぁー助かった。
「あ、それで話を戻しますが、生徒会長さんとはどんな関係なんですか?」
「あぁーだから何でもない――」
俺の背中に何か違和感を感じた。
小さな何かが俺の背中を抓まんでいる。
そんな痛みだった。
その痛みは次第に強くなる。
それはあたかも――生徒会長と俺が本来は付き合っていない(偽カップル)ということを言うなと暗示しているようだった。
理由は良く分からんがここはこの痛みの原因を作っている――榊原姫神の意見に合わせる他ない。
「あぁーええっと、俺と生徒会長は付き合ってる」
「り、リア充なんか大嫌いだァァァー!!」
そう言って彼女は走っていってしまった。
俺は彼女を追いかけようとしたが、榊原に腕を掴まれた。
「ねぇー、下僕山。少しだけ時間頂戴。話がある」
彼女の口から発せられたその言葉はあまりにも衝撃的な言葉だった。
「ど、どうかした? なんか機嫌悪いけど……?」
彼女は口を膨らませ、俺から目線を逸らす。
「あぁーうそうそ。あのあの時は本当にすいませんでした。
この通りだ。すいません。本当に。悪気は無かったんだ。本当に。本当にごめんなさい」
「で、でも……佐藤さんってリア充ですよね?」
ふぇ? さ、佐藤さん?
誰それ?
「あぁーちょっと待って。俺の名前は佐藤じゃない。篠山だ」
「あ、すいません。間違えました。篠山さん。
貴方はリア充ですよね?」
「い、いやー、俺はリア充なんかじゃない。
寧ろ、ぼっちだ。ぼっち。友達なんていないぼっちだ!
安心しろ! 仲間だ!」
「で、でも……篠山さんって生徒会長さんと付き合ってますよね? それと……酷いです。
私は篠山さんのこと……友達だと思っていたのに……」
友達だと思っている人の名前を間違えているけどな。
「違う違う、俺と生徒会長はそんな関係じゃ無いって。
俺は桜さんのことを友達だと思ってるし、仲間だと思ってる。もう、本当に、まじで、俺は桜さんの為ならなんでもできるぞ!」
「な、何でもって……も、もしや! 篠山さんってタラシですか? 隣に他の女子も居ますし……」
「た、タラシなんかじゃないー! って、あれ?
隣に女子? ん……? って、うわぁぢぁー! さ、榊原!」
俺の隣に居た女子は榊原――榊原姫神だった。俺と一緒のクラスだ。
彼女が俺に生徒会長への伝言を渡しさえしなければ、俺が偽彼氏役をする羽目には無かったと思う。
普段からドライな女の子で無口。
しかし男子には一定数に人気がある女の子だ。
女子からどう思われているのか知らんが生徒会長と仲良く会話している姿を見たことがあるから大丈夫だと思う。
「あ、やっと気づいた。下僕」
「げ、下僕?」
「あ、ごめん。篠山陸空」
何故、フルネーム!
「う、うん……。なんか変な呼ばれ方したけど全然大丈夫だから気にしないで」
明らかに『下僕』と呼ばれたけど大丈夫だよね。
「あの……それで彼女は?」
桜さんが首を傾げて、意味が分からないと言う風な顔で尋ねてきた。
「あぁーえぇーっとだな。彼女はクラスメイトの榊原姫神さんだ」
「な、なるほどぉー。要するにお友達ってやつですか?」
と、友達って言うのかな?
俺と榊原さんって生徒会長の伝言を教えてもらった時に少しだけ、関わりを持っただけだしなぁー。
「まぁー普通のクラスメイトだ」
「お友達なんですよね? ねぇ? ねぇ? そうですよね?」
あれ? なんか桜さん怖い!
めちゃくちゃ怖い!
「まぁーそんな感じ……?」
「も、もう! 嘘つきは嫌いです! さようなら!
篠山さんなんか大嫌いです!
私の他にも友達が居るなんて……リア充じゃないですか!」
「いやぁー本当に違うんだ。桜さん、俺と榊原さんはは一回だけ会話した程度で……友達というには程遠い存在だ!
」
「えっ? そうなんですか? 本当ですか?」
「あぁー本当だ。桜さん」
はぁー助かった。
「あ、それで話を戻しますが、生徒会長さんとはどんな関係なんですか?」
「あぁーだから何でもない――」
俺の背中に何か違和感を感じた。
小さな何かが俺の背中を抓まんでいる。
そんな痛みだった。
その痛みは次第に強くなる。
それはあたかも――生徒会長と俺が本来は付き合っていない(偽カップル)ということを言うなと暗示しているようだった。
理由は良く分からんがここはこの痛みの原因を作っている――榊原姫神の意見に合わせる他ない。
「あぁーええっと、俺と生徒会長は付き合ってる」
「り、リア充なんか大嫌いだァァァー!!」
そう言って彼女は走っていってしまった。
俺は彼女を追いかけようとしたが、榊原に腕を掴まれた。
「ねぇー、下僕山。少しだけ時間頂戴。話がある」
コメント