【コラボ企画】シャッフルワールド!!×同居人はドラゴンねえちゃん
間話(2)
機械仕掛けの古城――ヴァニティ・フェア本拠地。
ミスター・レオことライオグランデは、薄暗い部屋の中で部下の報告に耳を傾けていた。
「……なるほど、奴らはあの場所に向かうつもりか。厄介なことになりおった」
そう独りごち、ミスター・レオは部下のライオン型シェイドを下がらせた。
「レオ様、どうなさいますか?」
そう聞いてきたのはアフリカ系民族衣装を纏った女――ジャッロレオーネだ。ミスター・レオは筋肉質な腕を組み、低く唸る。
「例の門とやらはテンガイが妙な術で隠しているが、それはこの世界の者には認識できなくなる術だそうだ。異世界人の小僧が赴けば簡単に発見されてしまうだろう」
「ですがレオ様、あの門は壊れてて動かないはずでは」
「門の機能自体はどうでもよい。問題はあれが異世界の産物ということだ。〈欠片〉の抽出を行えるのはテンガイだけだが、もし異世界人の小僧にもそれができたら事だ」
「ニャ……東條健が、戻って来ちまうってことですね」
ジャッロレオーネは忌々しげに言った。東條健が帰ってきてしまえば、ミスター・レオの計画の全てが水泡を化してしまう。せっかくの幹部に返り咲くチャンスをふいになどしてはならない。
「門を処分してしまえばこのような事態にはならなかったものを……テンガイめ、『この世界で〈欠片〉を採掘する重要な資源だから壊すな』などとふざけおって」
東條健を異世界に追放する方法を教えてくれた相手だが、奴と一戦交えてでも完全に破壊しておくべきだった。
テンガイの隠蔽術は強力だ。今となってはミスター・レオに異世界の門を見つけ出す術はない。異世界人の小僧に見つけてもらう他にないだろう。
だがそうなってしまえば、破壊よりも異世界人の小僧の始末が優先になる。
ミスター・レオは腕組みを解いた。
「行くぞ、レオーネ。先回りして奴らを待ち伏せる。そこで決着をつけよう」
ミスター・レオことライオグランデは、薄暗い部屋の中で部下の報告に耳を傾けていた。
「……なるほど、奴らはあの場所に向かうつもりか。厄介なことになりおった」
そう独りごち、ミスター・レオは部下のライオン型シェイドを下がらせた。
「レオ様、どうなさいますか?」
そう聞いてきたのはアフリカ系民族衣装を纏った女――ジャッロレオーネだ。ミスター・レオは筋肉質な腕を組み、低く唸る。
「例の門とやらはテンガイが妙な術で隠しているが、それはこの世界の者には認識できなくなる術だそうだ。異世界人の小僧が赴けば簡単に発見されてしまうだろう」
「ですがレオ様、あの門は壊れてて動かないはずでは」
「門の機能自体はどうでもよい。問題はあれが異世界の産物ということだ。〈欠片〉の抽出を行えるのはテンガイだけだが、もし異世界人の小僧にもそれができたら事だ」
「ニャ……東條健が、戻って来ちまうってことですね」
ジャッロレオーネは忌々しげに言った。東條健が帰ってきてしまえば、ミスター・レオの計画の全てが水泡を化してしまう。せっかくの幹部に返り咲くチャンスをふいになどしてはならない。
「門を処分してしまえばこのような事態にはならなかったものを……テンガイめ、『この世界で〈欠片〉を採掘する重要な資源だから壊すな』などとふざけおって」
東條健を異世界に追放する方法を教えてくれた相手だが、奴と一戦交えてでも完全に破壊しておくべきだった。
テンガイの隠蔽術は強力だ。今となってはミスター・レオに異世界の門を見つけ出す術はない。異世界人の小僧に見つけてもらう他にないだろう。
だがそうなってしまえば、破壊よりも異世界人の小僧の始末が優先になる。
ミスター・レオは腕組みを解いた。
「行くぞ、レオーネ。先回りして奴らを待ち伏せる。そこで決着をつけよう」
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