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おまけ4 タカシの特技
静かな夜。
脇には美しい水面を移すプール。
領地のいつもの場所に俺はいる。
「あとは若いものに任すニャ」
ウーニャはもう一つの家に帰って行った。
サオリはプールサイドのチェアに座る俺の膝の上に腰かけ、
俺の首に腕をまわし、首筋で寝ている。
さっきから首筋に吐息が当たりゾクゾクドキドキする。
クンカクンカ、いい匂い。いや、そうじゃないんだ。
サオリの身体は俺に密着しており、その体温も鼓動までも伝わってくる。
サオリの素敵な部分の柔らかさも十分すぎるほど感じられる、
髪が首筋や胸元で揺れるだけで理性のタガを外しにかかってくる。
俺は数字を2倍していく暗算をすでに20回以上やり直して平静を保っている。
嘘です。保ててないです。
「サオリさーん、そろそろお部屋に帰って寝たほうがいいですよー」
「んっ……」
俺の問いかけにも反応は薄い。
このままここで寝てもいいんだけど、意を決して俺はサオリをそのままお姫様抱っこの状態で部屋へ運ぶことにする。
そのまま、サオリをベッドに寝かせて、優しく腕をほどいて寝かせてあげる。
「あー、漏れるかと思った。」
俺は身もふたもないことを言いながら手を洗う。
ずっとサオリが離してくれないから用を足すこともできなかった、
サオリの寝顔を見つめながら、再び強く帰ってこられた喜びをかみしめる。
タカシは長い年月を一人でサオリに会うという目標のために過酷な時間を耐え抜いてきた。それは結果としてサオリを神聖化し、また彼の精神を一般的な高校2年生とはかけ離れた成熟したものへと成長させていた。
それが必ずしもいいものかどうかは置いておいて、
このような据え膳食わぬは武士の恥のような状態において、
紳士な態度をとっている彼の精神状態にはそういう理由がある。
サオリそっくりなウーニャのあられもない姿にはあれほど反応してしまっても、
実際のサオリに対しては神聖不可侵なもののような、
そして、ダンジョン攻略を終わらせるまでという彼の強い決意が彼の思考を安易なえっちい展開にはもっていかなかったのである。
余談ではあるが作者はそのような表現がどれくらい許されるのかわからないから、ならいっそこじつけでそういうこと書かないようにすればいいんじゃないかと考えた。なんてことはないのである。
彼は長い時間自分の思った通りの動きを体が行うという訓練を重ねてきた。
その結果、自分が思う通りの動きを肉体にさせることができる、その当たり前のように思えて非常に困難な作業をとんでもなく高いレベルで行うことができるようになっていた。
また、相手の反応を見て相手がどのようにするとどうなるか、
行動に対して最適な動きをするにはどうすればいいのか? ということを、
それこそ普通では考えられないほど積み重ねてきた。
結果、相手の最もしてほしい行動に寸分たがわぬ動きを実施することができる、そんな夢のような能力を自身で気が付くことなく身に着けていた。
戦闘においてそれほど恐ろしい能力はない、相手の動きを正確に理解して、
それに対して適切な行動をとれるのだ、対戦相手からすればまるで自分の思考を読まれているがごとく掌で踊らされてしまうのだ。
しかし、タカシ自身も気が付いていなかったが、この能力は日常生活においてとんでもない副作用を生んでいた。
「ん……タカシ?」
「あ、目が覚めた? 体調は大丈夫?」
急激な酔いからの突発的な行動、そして泥酔、若くそして鍛えられたサオリの肉体はアルコールを短かな休息で処理し、酷い二日酔いを起こすことなく処理していた。
「ここは……?」
「俺の部屋だよ、サオリは酔って寝ちゃってたからみんなにとっとと帰れーって放り込まれたんだよ。」
「……!!!?!!!!???」
前日のかすかな記憶で自身の醜態をおぼろげながら思い出し、
穴があったら入りたい状態にサオリはなった。
「大丈夫?」
タカシはサオリが心配だから自然と彼女の髪をなで、頬に触れる。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その瞬間サオリは落雷に打たれたかのようなショックと体の芯から湧き上がる閾値をこえる快感を受けて気絶してしまった。
「あれ? サオリ? まぁ、まだ眠いか。ゆっくり休みなー。」
タカシは全く気が付くことはなかったが、サオリは優しく頬と髪をなでられるだけで果てたのだ。
そう、たかしはとんでもないゴールデンフィンガー、いや、ゴッドフィンガーを身に着けてしまったのだ。
受動的に触れることでは問題ないのだが、
相手を愛しんで触れるときにその能力はいかんなく発揮されてしまう。
そして、サオリ自身もタカシも気が付くのはだいぶ先になってしまう。
この超絶技巧と年齢よりも達観したタカシの思考が若い二人にとって必ずしもプラスになるかどうかは疑問が残る。
二人の未来は明るいけれども前途多難であった。
少なくとも朴念仁でにぶちんのタカシはともかく、
多感でどちらかといえば真面目で、それでも周りの女友達から情報収集はしっかりしている耳年増なサオリは、長い期間モンモンとせざるを得なかった、
結果としてはサオリに変な虫がつかなかったのでタカシにとっては幸せなことだったんだと信じたい。
脇には美しい水面を移すプール。
領地のいつもの場所に俺はいる。
「あとは若いものに任すニャ」
ウーニャはもう一つの家に帰って行った。
サオリはプールサイドのチェアに座る俺の膝の上に腰かけ、
俺の首に腕をまわし、首筋で寝ている。
さっきから首筋に吐息が当たりゾクゾクドキドキする。
クンカクンカ、いい匂い。いや、そうじゃないんだ。
サオリの身体は俺に密着しており、その体温も鼓動までも伝わってくる。
サオリの素敵な部分の柔らかさも十分すぎるほど感じられる、
髪が首筋や胸元で揺れるだけで理性のタガを外しにかかってくる。
俺は数字を2倍していく暗算をすでに20回以上やり直して平静を保っている。
嘘です。保ててないです。
「サオリさーん、そろそろお部屋に帰って寝たほうがいいですよー」
「んっ……」
俺の問いかけにも反応は薄い。
このままここで寝てもいいんだけど、意を決して俺はサオリをそのままお姫様抱っこの状態で部屋へ運ぶことにする。
そのまま、サオリをベッドに寝かせて、優しく腕をほどいて寝かせてあげる。
「あー、漏れるかと思った。」
俺は身もふたもないことを言いながら手を洗う。
ずっとサオリが離してくれないから用を足すこともできなかった、
サオリの寝顔を見つめながら、再び強く帰ってこられた喜びをかみしめる。
タカシは長い年月を一人でサオリに会うという目標のために過酷な時間を耐え抜いてきた。それは結果としてサオリを神聖化し、また彼の精神を一般的な高校2年生とはかけ離れた成熟したものへと成長させていた。
それが必ずしもいいものかどうかは置いておいて、
このような据え膳食わぬは武士の恥のような状態において、
紳士な態度をとっている彼の精神状態にはそういう理由がある。
サオリそっくりなウーニャのあられもない姿にはあれほど反応してしまっても、
実際のサオリに対しては神聖不可侵なもののような、
そして、ダンジョン攻略を終わらせるまでという彼の強い決意が彼の思考を安易なえっちい展開にはもっていかなかったのである。
余談ではあるが作者はそのような表現がどれくらい許されるのかわからないから、ならいっそこじつけでそういうこと書かないようにすればいいんじゃないかと考えた。なんてことはないのである。
彼は長い時間自分の思った通りの動きを体が行うという訓練を重ねてきた。
その結果、自分が思う通りの動きを肉体にさせることができる、その当たり前のように思えて非常に困難な作業をとんでもなく高いレベルで行うことができるようになっていた。
また、相手の反応を見て相手がどのようにするとどうなるか、
行動に対して最適な動きをするにはどうすればいいのか? ということを、
それこそ普通では考えられないほど積み重ねてきた。
結果、相手の最もしてほしい行動に寸分たがわぬ動きを実施することができる、そんな夢のような能力を自身で気が付くことなく身に着けていた。
戦闘においてそれほど恐ろしい能力はない、相手の動きを正確に理解して、
それに対して適切な行動をとれるのだ、対戦相手からすればまるで自分の思考を読まれているがごとく掌で踊らされてしまうのだ。
しかし、タカシ自身も気が付いていなかったが、この能力は日常生活においてとんでもない副作用を生んでいた。
「ん……タカシ?」
「あ、目が覚めた? 体調は大丈夫?」
急激な酔いからの突発的な行動、そして泥酔、若くそして鍛えられたサオリの肉体はアルコールを短かな休息で処理し、酷い二日酔いを起こすことなく処理していた。
「ここは……?」
「俺の部屋だよ、サオリは酔って寝ちゃってたからみんなにとっとと帰れーって放り込まれたんだよ。」
「……!!!?!!!!???」
前日のかすかな記憶で自身の醜態をおぼろげながら思い出し、
穴があったら入りたい状態にサオリはなった。
「大丈夫?」
タカシはサオリが心配だから自然と彼女の髪をなで、頬に触れる。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その瞬間サオリは落雷に打たれたかのようなショックと体の芯から湧き上がる閾値をこえる快感を受けて気絶してしまった。
「あれ? サオリ? まぁ、まだ眠いか。ゆっくり休みなー。」
タカシは全く気が付くことはなかったが、サオリは優しく頬と髪をなでられるだけで果てたのだ。
そう、たかしはとんでもないゴールデンフィンガー、いや、ゴッドフィンガーを身に着けてしまったのだ。
受動的に触れることでは問題ないのだが、
相手を愛しんで触れるときにその能力はいかんなく発揮されてしまう。
そして、サオリ自身もタカシも気が付くのはだいぶ先になってしまう。
この超絶技巧と年齢よりも達観したタカシの思考が若い二人にとって必ずしもプラスになるかどうかは疑問が残る。
二人の未来は明るいけれども前途多難であった。
少なくとも朴念仁でにぶちんのタカシはともかく、
多感でどちらかといえば真面目で、それでも周りの女友達から情報収集はしっかりしている耳年増なサオリは、長い期間モンモンとせざるを得なかった、
結果としてはサオリに変な虫がつかなかったのでタカシにとっては幸せなことだったんだと信じたい。
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