みんな無課金俺課金(課金するとは言っていない)
29章 到達
「おいしょーーー!!」
俺の一撃が腹部に深々とねじ込まれ、そのモンスターは力なく倒れていく、
巨大な4本足のモンスター ベヒモス を撃破した。
お馴染みのベヒモスもその巨体で捉えることの出来ない高速攻撃のラッシュに、
ついに膝を屈したのだ。
「タフだったのにゃ……」
「長かったけど、危なげなかったね。攻撃力が元のままだったらってゾッとするけどね。」
最近は殆ど幸運型で戦闘している。攻撃力面でのデメリットが無くなった以上、
どう考えても最強だからだ。
それにしてもこれだけ強力な力を手に入れて挑んでも、ある程度は苦戦もするし、何より時間はかかる。
この間の鼻血から焦ってもしかたがないことを思い知った。
回り道かもしれないけど、結局一番目的に近づける。
「95階まで来たし……明日で終わらせよう。」
「英気を養い、明日で攻略ニャ!」
そういえばウロボロス(本体)はレベルが上がらないけど、
俺の職業? 自体は順調にレベルが上がっている。
高校生Lv1549 鉄砲が伝来しそうな高校生になっている。
これ、たぶんだけど嫌な予感がするんだよね……
あっちの絶対神からの怪しいDMにも職業とかスキルポイントとか書かれてたし、もしあっちの世界へ行けた時にとんでもないことになる気がする……
サオリたちは今頃向こうの世界で楽しい時間を過ごしてくれているといいな、
俺はサオリに逢いたい一心で頑張ってるけど、変な言い方だけどサオリはサオリで楽しんでてほしい。もちろん、できれば俺のことを待っていて欲しいけど、
もうこっちに4年ちかく経過している。
そういうことが起きていても仕方がない。俺は最近そう思うようになっていた。
何度も何度も悩んだり、自分の想像に憎悪を持ったこともあった。
でも4年だ。
姿形は違っても中身は中学3年生の女の子だ。
それに、サオリはモテる。
身長は高くないけど、それも魅力だと思うし、スタイルもすごくいい。
顔もかわいい、なんか冷めてる感じなのに可愛い仕草とかするから、
ほんとに可愛い……
「あー、なんで考えちゃったかなー……」
ウーニャは俺の布団の上で丸くなって寝息を立てている。
ウーニャがいなかったらもっとマイナスな方向にゆがんでただろうな。
カフェとウロボロスには感謝してもしきれない。
二人のためにも、明日、あの塔を制覇する!
96階のボスは バハムート ドラゴン系の最強といろんなRPGで有名な龍だった。巨体による突進、ブレス、翼による突風とかまいたち、どれもこれも凶悪な威力を秘めてそうだった。
問題は大きすぎるんだよね、大きいと迫力は凄いんだけどスピードを主体として戦闘する俺とウーニャにはカモなんだよね。
怪獣と人の姿で力はウルトラマンな戦闘みたいになってしまう。
相手は自分たちを捉えることは出来なくて、こっちは一方的に攻撃をし続けていく。
結果として対して苦労もなくあっさりと撃破する。
「相性の問題だけど、相手が巨体だとまず問題ないね」
「背後から攻撃して振り向いてももうそこにはうちらはいないのニャ」
どやぁと胸を張ってウーニャが答える。
正直ウーニャとタイマンしたら俺はなすすべもなく攻撃され続けると思う。
ウーニャの強さはウロボロスとリンクしているから、俺が強くなればウーニャも強くなる。それで猫の姿をして縦横無尽に動かれたら、まぁ勝てる要素が見当たらない。
97階は巨人 ユミル。圧倒的な攻撃力と強靭な肉体による防御力、それを兼ね備える強敵のはずなんだけど、やっぱり大きいとね、それに防御はめっちゃ高いんだけど、クリティカル攻撃って防御無視なんだよね……
難なく撃破してしまう。
「なんか、あっけないね。」
「それだけウチラが強いのにゃ!」
その後98階でゼウス、99階のアンリ・マンユを特に特筆することもなく倒し。とうとう最上階に到達した。
100階は大きな広場のような場所で雑魚が存在してなかった。
巨大な柱が両脇にそびえ立ち、豪華な装飾や美麗な絵画や壺などが並び、
各種族の神様と面会した場所よりも格式高い雰囲気を作り出していた。
目の前にはまっすぐシワ1つ無いレッドカーペット、その先には玉座がある。
「とうとう、ここまで来たね。」
「これでラストニャ、張り切るのニャ」
いままでの長い道のりを思い出しながら玉座へ一歩一歩確かめるように歩いて行く。
『よくぞここまで来た勇者よ!!』
中年の男性、威厳ある声が玉座から響く。
『この世界の創造主たる我、絶対神のところまで来たことを褒めてやろう!』
絶対神さんはウロボロスみたいに真っ黒の人型。
巨大な宝石を中央に構える王冠、それに真っ赤なマント、その手には3人の女性が宝珠を支えるように持つ杖を持つ。
「絶対神様、我々はこの世界に取り残されました。新しく創造された世界へ我々を送ってはいただけないでしょうか?」
『我にそのような権限はない、我はここにたどり着いた勇者に最後の試練を与えるものなり』
あ、NPCなのね。しかもモンスターよりの、
NPCでも驚くほどしっかりと受け答えができたもんね前は。
「では、貴方を倒して俺らの願いを聞いていただきます!」
『ほほう、大言を吐く勇者よな。面白い倒せるものなら倒してみせろ!』
絶対神が杖を高々と上げると場所が巨大な闘技場の内部に切り替わる。
『ウーニャ!これが最後だ!!行くぞ!!』
『任せるのニャ!!』
俺らは同時に絶対神へと向けて走りだす。
俺の一撃が腹部に深々とねじ込まれ、そのモンスターは力なく倒れていく、
巨大な4本足のモンスター ベヒモス を撃破した。
お馴染みのベヒモスもその巨体で捉えることの出来ない高速攻撃のラッシュに、
ついに膝を屈したのだ。
「タフだったのにゃ……」
「長かったけど、危なげなかったね。攻撃力が元のままだったらってゾッとするけどね。」
最近は殆ど幸運型で戦闘している。攻撃力面でのデメリットが無くなった以上、
どう考えても最強だからだ。
それにしてもこれだけ強力な力を手に入れて挑んでも、ある程度は苦戦もするし、何より時間はかかる。
この間の鼻血から焦ってもしかたがないことを思い知った。
回り道かもしれないけど、結局一番目的に近づける。
「95階まで来たし……明日で終わらせよう。」
「英気を養い、明日で攻略ニャ!」
そういえばウロボロス(本体)はレベルが上がらないけど、
俺の職業? 自体は順調にレベルが上がっている。
高校生Lv1549 鉄砲が伝来しそうな高校生になっている。
これ、たぶんだけど嫌な予感がするんだよね……
あっちの絶対神からの怪しいDMにも職業とかスキルポイントとか書かれてたし、もしあっちの世界へ行けた時にとんでもないことになる気がする……
サオリたちは今頃向こうの世界で楽しい時間を過ごしてくれているといいな、
俺はサオリに逢いたい一心で頑張ってるけど、変な言い方だけどサオリはサオリで楽しんでてほしい。もちろん、できれば俺のことを待っていて欲しいけど、
もうこっちに4年ちかく経過している。
そういうことが起きていても仕方がない。俺は最近そう思うようになっていた。
何度も何度も悩んだり、自分の想像に憎悪を持ったこともあった。
でも4年だ。
姿形は違っても中身は中学3年生の女の子だ。
それに、サオリはモテる。
身長は高くないけど、それも魅力だと思うし、スタイルもすごくいい。
顔もかわいい、なんか冷めてる感じなのに可愛い仕草とかするから、
ほんとに可愛い……
「あー、なんで考えちゃったかなー……」
ウーニャは俺の布団の上で丸くなって寝息を立てている。
ウーニャがいなかったらもっとマイナスな方向にゆがんでただろうな。
カフェとウロボロスには感謝してもしきれない。
二人のためにも、明日、あの塔を制覇する!
96階のボスは バハムート ドラゴン系の最強といろんなRPGで有名な龍だった。巨体による突進、ブレス、翼による突風とかまいたち、どれもこれも凶悪な威力を秘めてそうだった。
問題は大きすぎるんだよね、大きいと迫力は凄いんだけどスピードを主体として戦闘する俺とウーニャにはカモなんだよね。
怪獣と人の姿で力はウルトラマンな戦闘みたいになってしまう。
相手は自分たちを捉えることは出来なくて、こっちは一方的に攻撃をし続けていく。
結果として対して苦労もなくあっさりと撃破する。
「相性の問題だけど、相手が巨体だとまず問題ないね」
「背後から攻撃して振り向いてももうそこにはうちらはいないのニャ」
どやぁと胸を張ってウーニャが答える。
正直ウーニャとタイマンしたら俺はなすすべもなく攻撃され続けると思う。
ウーニャの強さはウロボロスとリンクしているから、俺が強くなればウーニャも強くなる。それで猫の姿をして縦横無尽に動かれたら、まぁ勝てる要素が見当たらない。
97階は巨人 ユミル。圧倒的な攻撃力と強靭な肉体による防御力、それを兼ね備える強敵のはずなんだけど、やっぱり大きいとね、それに防御はめっちゃ高いんだけど、クリティカル攻撃って防御無視なんだよね……
難なく撃破してしまう。
「なんか、あっけないね。」
「それだけウチラが強いのにゃ!」
その後98階でゼウス、99階のアンリ・マンユを特に特筆することもなく倒し。とうとう最上階に到達した。
100階は大きな広場のような場所で雑魚が存在してなかった。
巨大な柱が両脇にそびえ立ち、豪華な装飾や美麗な絵画や壺などが並び、
各種族の神様と面会した場所よりも格式高い雰囲気を作り出していた。
目の前にはまっすぐシワ1つ無いレッドカーペット、その先には玉座がある。
「とうとう、ここまで来たね。」
「これでラストニャ、張り切るのニャ」
いままでの長い道のりを思い出しながら玉座へ一歩一歩確かめるように歩いて行く。
『よくぞここまで来た勇者よ!!』
中年の男性、威厳ある声が玉座から響く。
『この世界の創造主たる我、絶対神のところまで来たことを褒めてやろう!』
絶対神さんはウロボロスみたいに真っ黒の人型。
巨大な宝石を中央に構える王冠、それに真っ赤なマント、その手には3人の女性が宝珠を支えるように持つ杖を持つ。
「絶対神様、我々はこの世界に取り残されました。新しく創造された世界へ我々を送ってはいただけないでしょうか?」
『我にそのような権限はない、我はここにたどり着いた勇者に最後の試練を与えるものなり』
あ、NPCなのね。しかもモンスターよりの、
NPCでも驚くほどしっかりと受け答えができたもんね前は。
「では、貴方を倒して俺らの願いを聞いていただきます!」
『ほほう、大言を吐く勇者よな。面白い倒せるものなら倒してみせろ!』
絶対神が杖を高々と上げると場所が巨大な闘技場の内部に切り替わる。
『ウーニャ!これが最後だ!!行くぞ!!』
『任せるのニャ!!』
俺らは同時に絶対神へと向けて走りだす。
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