みんな無課金俺課金(課金するとは言っていない)

穴の空いた靴下

21章 メンテ中

「「「「「「「かんぱーーーーーーーーい!!!」」」」」」」

大宴会。

目の前にはとんでもない量の料理と酒、そして人がいる。
上座の方では女神が各種族の神にお酌して回っている。

少し前、俺は女神様と各種族に挨拶回りに行っていた。

「「どうか女神様を許して下さい。」」

「誠に申し訳ございませんでした!」

なんと、この女神様いままで他の神に直接お詫びをしていなかったらしい……
そんなわけで謝罪行脚をしているのだ。
まぁ、はるか昔のことだしなんとなく続けただけで、
もうすでに他の神様たちも対して怒っていなかった。
むしろ俺ら二人には停滞から開放してくれたと良くしてくれた。

人神様はすっげーーーーイケメンだった。
二人組のロックバンドのボーカルの人みたいな感じでウルトラソウルな感じだった。
ちょっとサオリさんがキャーキャーしてて嫉妬しました。はい。

エルフ神様はこれまた美しい女性だった。エルフ女神様? 語呂が悪いなかぶるし。
女神様がゴージャスな美人だとすると、薄幸の美女?
スラーっとしてて肌がすんごい透明のような白、
口開けて見てたらサオリにつねられた。

ドワーフ神様は、ヒゲ! 筋肉! 豪快! 
これに尽きる。

「噂の勇者はもっとごっついやつだと思ったぞ!!!!
もっと肉を食え!!!ガッッハッッハッハッハ!!!」

バンバン叩かれた背中が痛いです。

精霊神様は知的で物理的にも少し薄いお姿の男性でした。
ちょっと透けて見えるから余計にミステリアスな雰囲気があって、
メガネが似合いそうってサオリがボソッとつぶやいたのが印象的。

妖精神様は、うん。妖精の女王様! だね。
緑で、ふわふわっとしたローブを重ねたような服に、
美しく広がる3対の羽。
まさに妖精の女王(二回目)

悪魔神様は、なんていうの? 燕尾服? 執事服?
ドラキュラっぽい服装で目付きが鋭くて少し怖かった……
女神様に対して一番嫌味を言ってたのもこの神様だった。
なんだろ、すごいサディストな感じがする。

龍神様は三国志に出てきそうな、ついでに言えば曹操とか信長とか
コー○ーでいえばそういう位置づけの雰囲気。

「……で、あるか。」

女神の謝罪を聞いたらほんとにこういうもんだから少しビクッとしてしまった。

眷属の方々、街の作りもそれぞれ異なっていて、
改めて見るとこの世界はまだまだ広いなー……
もうすこしサオリとゆっくりこの世界を旅したい。
そう思うには十分な旅になった。

「また、ゆっくり来ようね。」

「そうね……」

「……(私もいるのですが)」

そんなわけで他の神様とのわだかまりも溶けて、
今は甲斐甲斐しく神様の席で接待をしている女神様でありました。

いまごろ各街でも宴が行われているそうで、
一番発展している女神の街で勇者が集まって騒いでいるってわけだ。

勇者の中には眷属の人と付き合ってる人とかもいて、
少人数は各都市の方に出席しているそうだ。


「タカシ君!! こっちこっち!!」

香川さんに呼ばれて二人でテーブルに付く、
周りを見るとほぼ立食パーティみたいになってるけど
この円卓には結構大きめのギルドのリーダーが集まっていると教えてもらった。
自己紹介してもらったけど、(作者が)多すぎて覚えられない。
ん?なんか今変な感じが・・・・・・

「いやーそれにしても、あのダンジョンを90階踏破とかすごいね!」

「5個使用して入ると復活できないからもう1個でしかもぐれないからねー俺らは。」

「しかし、完全チートだな君の力は。輝石無限とか、逆につまらなくなりそうだけど……」

「そんなことないんですよ、その輝石ででたこの壊れ性能のURキャラでも、
ものすっ……ごい苦労でしたから。」

「完全にゲームバランスの失敗だよね、なんかさ箱庭部分に比べると、
ダンジョンやバトルが大味?って言う感じよねー。」

「そうそう、アイテムも変に細かいのにモンスターは色違いとか、
HP増やしただけとかそんなんばっかり。」

「敵はかろうじてブレスとかあるけど、単純な攻撃多いし、
タカシ君は違うけど、基本的にランダムで技と魔法的な攻撃するだけだからね。」

なんかで読んだことあるんだけど、
〇〇が△△だったらなーってのはその作品にどっぷりハマっている証拠だとか、
基本的にこのゲームの元となるゲームが好きで飛び込んで来てるから、
こういう場だとそういう話になる。あとは……

「こっちにきて随分経つけど、向こうはどうなってるのかね……」

「話を聞くとみんなあのタイミングでこっちに来た人たちだから、
向こうは止まってるって予想なんだけど。」

「消えた人は戻っているのかどうかも、心配なのよね……」

「直接の友人や親子とかは同時に出ないようになってるあたりが、
薄ら怖いんだよなぁ」

「大体勇者の数は各種族100人づつくらい、女神のとこはアレだけど……」

「「「「……反省してます……」」」」

「「ははは……」」

翌日からの変化。
今まで不安な気持ちの中変化することのない日々を過ごしてきた人達にとって、
それは、想像以上に甘美なものっだった。
勇者たちは美味に、美酒によって、その日は盛大に賑わうことになった。

俺とサオリもこちらで出会った友人たちと楽しい時間を過ごし、
そして今二人でプールサイドで腰掛けて話している。
さすがにお酒は飲めなかったので今も午○の紅茶を飲みながら。

「向こうでもあんな楽しい時間はなかったなー!」

「私なんて、本当に生まれて初めて……」

サオリはめちゃくちゃモテた。

「タカシ君よりも俺と付き合ってください!!」

「「「「「「「「お願いしまーす!!」」」」」」」」

「ごめんなさい。」

俺は押さえつけられて大告白大会まで起きていた。

男子サイテーって声が色んなとこから出てた、

「タカシ君はサオリちゃんにぞっこんだもんねー。」

「はい!! ぞっこんです!!」

「「カワイーーー」」

みんなにいじられる俺をサオリが汚いものを見るような目で見ていた。
久々にゾクゾクしました。


「でも、明日から頑張らないとね。」

「そうだね!! どんな変化があっても、俺はサオリと元の世界に戻るんだ!」

「……そうね……」

サオリは含みのある返事をする。
確かにサオリにとってはこっちの世界のほうが楽しいのかもしれない。
向こうに帰れば、あの家庭が待っているのだ。

心配そうな顔でサオリを見つめていたことに気がついたらしく、

「でも、今は帰ればタカシがいる。」

「帰ったら、すぐに会いに行くよ!」

「うん……待ってる!!」

「絶対に……絶対に迎えに行くから!」

「……うん。」

そっとサオリが目を閉じる。
俺はサオリの柔らかな髪を優しくなで、そっと引き寄せる。
サオリの吐息が俺の顔で感じる、そのまま……

二人は二度目の優しいキスをする。

あとで照れながら教えてくれたんだけど、
頭突き事故の時にファーストキスはしてたそうだ。

「ファーストキスは少し血の味だね、二回目はアイスティーの味。」

「俺の中の記憶はファーストキスから紅茶の味なんだけどなー」


幸せな時間が過ぎていく。
いつの間にか二人は宴会で大騒ぎして疲れていたので眠りについていた。



そして9:00が訪れる……

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