みんな無課金俺課金(課金するとは言っていない)

穴の空いた靴下

9章 充実

タカシは急に泉に向かってくるとすぐ戻ってきた、
その顔はボロボロであったがなぜか満たされた、汚い笑みを浮かべていた。

「おかえり、なんだよね・・・?」
なんとなく彼が何をしたのか察したので一応ねぎらってみる。

「やった、俺はやったぜ・・・・」

彼は各部門
商業:道具屋、武器屋、防具屋などの販売部門
生産:鍛冶屋、属性屋、エンチャント屋などの製造、付与部門
娯楽:宿屋や酒場、カジノなどの部門
神聖:教会、墓地などの部門
軍部:正規軍などの部門
全てにレアリティが高く、そしてレベルも引き上げた人材?を
作り上げてきたのだろう。

その効果は絶大で支配率、繁栄度などもうなぎのぼり
もうあの女神も泡を吹いて倒れるほどだった
支配率はダンジョン以外でも街を繁栄させたり
また軍勢で周囲の土地を平定することでも上昇するらしく
この勢いならよっぽどのことがない限り
他の種族がダンジョン攻略をしても
それを上回る支配を維持できるだろう

タカシは満足した顔で宿屋で仮眠をとっている。
私もいろいろなものが充実していくのを楽しんでいる。
ダンジョンで手に入れた料理も素敵な味で
あっちでは得られないような体験だった。

あっちの世界は嫌い
親は事あるごとにくだらないことをしないで勉強しろと言い
日本有数の学校へ入っても自由は与えられず
次はいい高校、いい大学、いい会社。
いつまで私は親の見栄のためにいい子でいないといけないのか
いままでさんざん勉強以外のことを許さなかった親が
なぜかファンタだけは、もちろん時間は縛られているが
やるべきことをやった後ならやることが許された。
いままで一切の娯楽を知らなかった私は
ファンタの全てにハマってしまった。
短い時間で効率よく出来る限り理論的にプレイする。
ついつい癖でそういう思考にはなってしまうけど
おかげでプレイ時間の割には上位にいると思う。
もちろん課金などは出来ないので地道にやっていた、
そして信じられないことだが親はHMDをその日買ってくれていた。
周りの子がみんなやっているから買ってないなんて信じられないと
ママ友に言われたからとかそんなことだろうが
それでも私にとってソレは夢の様なものだった。

そして、今夢のなかにいる。そんなところね。

若鶏のソテーカレー風味、確かゲームでは命中力を15分上昇させる
味はとても美味しかった。
味を感じるってすごいなーって素直に感心した。
グレープフルーツシャーベット、アイテムから出すと
きちんと冷えたままのシャーベットが出てくるんだもん、
これは夢だよね。
アイスなんて長いこと食べてなかったなぁ、
宿屋でタカシの部屋を覗くと
「・・・レア・・・レア・・・またレア・・・」
とうなされていたのでそっとしておく。

とりあえず部屋に入ってベットに横になった。
タカシの課金はチートよね、あの仲魔ウロボロスも明らかにおかしい。
URなんてほんとにいたのね、それにしても今日はいろいろあって・・・

いつの間にか眠りに落ちていた。




目をさますと日の角度はかなり傾いており、夕方?朝方?
とりあえず内政用の仲魔を引きまくって
そして疲れ果てて寝たんだったよな・・・
大体ダンジョンから出てまたすぐガチャ引く作業とか
新しいことができるからって興奮しすぎた結果
こうなったんだよな、
混乱していた頭を整理する。

窓の外が騒がしいと思ったら
復興作業がどんどん進んでいるようだ
内政値の反映の時間短縮も輝石で出来たよな・・・
調べてみると現在女神メンテナンス中となっていた。

「侘び石・・・」

外に出てみるとテラスのところにサオリが座ってお茶を飲んでいた。
「おはよう」
「おはよ」

こうしてみると
幼くはあるけど、可愛いな、いや、かなり可愛いんだろう。
同い年ぐらいになったらすごい綺麗な女性になりそうだ。
どうにも妹がいるから年下の女の子っぽくみえて
いままで気にしてなかったんだけど、
落ち着いてみたら美少女だったんだな。

「アイテムの食事とか普通に食べられるし、とっても美味しかった」
「あ・・・あああ、そうなんだね、はは、俺も食べようかなー!」

変な声でた。
俺はカツ丼とコーラをアイテムから出してごまかすようにかきこんだ

「・・・うめぇ・・・旨い!」
「でしょ、でもその組み合わせは気持ち悪い」

よく考えるといろんなことが起きすぎて
忘れていたけど、結構時間が経っているんだよねこの世界にきて
いまだにわからないことだらけだけど

「ふぅーーーー・・・そういえばヴェルダンディさんは?」
「ああ、あまりの事態の急変に頭がついていかないらしく
仲魔たちの子分みたいのが担いで宿屋に放り込んでた」

「なるほど。」
「しかし、強い仲魔を使うと内政値の上がりってこんなにすごいのね・・・
レアのあまりを突っ込んでたのと天と地ほどの差がある」
「いやー、妥協しても良かったんだけどついつい・・・」
「ほんとチートよねその能力?」
「ははは、なんで俺だけなんだろうね・・・ははは・・・」

「勇者様方こちらにいらっしゃいましたか、
お見苦しい点をお見せしてもうしわけございませんでした」

ふと気が付くとヴェルダンディさんが深々と頭を下げていた。

「あ、そだヴェルさん輝石で復興時間短縮できるよね?」
「あ、はい。おかげさまで支配率も30%を超えてまいりましたし。」
「じゃあさ各部門限界まで輝石で復興しちゃおう」
「はい?」
「ん?各部門限界まで輝石で・・」
「いくら勇者様でも各部門100レベルあるんですよ?
輝石が何個あってもたりませんよ!」
「何個あればいいの?」
「えーっと今が・・・17でー・・・えーっと、、、、45000個くらい?」
「あ、はい。大丈夫だね、はいどうぞ」
「え、え、え!?ほんとに・・・受け取りました。
はい。
神の奇跡を行使します・・・」
納得したのかしてないのか女神はその両手をかざして
祈りを捧げる。
両手から光が周囲を照らしていく、そして輝きが強くなり
気が付くと王都に変わっていた。

美しく舗装された道路に白を基調とした美しい町並みが目の前に広がった。

「おお!」
「綺麗・・・」

女神の眷属なのかMOBも現れたようだ
その後MOBの方々は女神との再開を喜んで女神を王城へと連れて行った

「ぜひ夜は王城で宴を楽しんでください」

そう伝えられた俺らは身支度を整えて王城へ向かうのであった。

なお、ホテルもとんでもないことになっており
現実では絶対に入れないような大きな風呂や
でっかいベットになっていた。

ドアマン的な人に服まで用意してもらった。
サオリのもおごっておいた、なんせゼーニは輝石で買えるのだ!

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