みんな無課金俺課金(課金するとは言っていない)

穴の空いた靴下

4章 光明

「えー、ゴホン!女神の騎士達よ最果ての町ゴランにようこそ!」
周囲の景色とは似つかわしくない美しい金髪の少女は
自分たちにそう話しかけてきた
「あなたたちは女神の軍勢の最後の希望、
願わくばこの永遠に続く争いに終止符を打つことを切に期待しゅりゅ・・・」
大事なとこで噛んだなぁ・・・

「んんっ!あなた方は幾多の困難も乗り越えて7つの種族に打ち勝ち神の定めたこの世界の理を打ち破ってくれると信じています!」
もう、わけわかめである。
「あなた方は幾多の困難も、あっ次だ!えーっと・・・
まずは女神の力を与えようついて参れ!」

この子ダメダメだけど偉そうにしてるなぁ・・・
とにもかくにもわからないことばかりで着いてこいって言われても困る!
「あのー、質問いいですか?」
「却下」
「「えっ?」」
「えっ?」

・・・

「今の説明で理解できるわけないじゃない、
女神って誰?軍勢?希望?7つの種族に打ち勝つ??
何の話かさっぱりわからないわ、
具体的に説明して何で私たちがこんな状態になっているのか!?」

さすがにこんなことに巻き込まれてさらに訳のわからないことを言われて
気が立ってたらしく
どうみても小学生にしか見えない元ケインさんは
顔を赤らめながらまくし立てる。
ちょっとかわいい。私はロリコンではない。

「えっ、いや、私は言われた事を伝えてるだけなので詳しいことは・・・
スミマセン」

なんか可愛そうになってきた

「着いていくってどこにいくんですか?」
助け船を出すとぱぁっと笑顔になって

「女神の泉です!」

元気一杯に答えてくれた。
なんかムカつく
「これ以上聞いても無駄ね・・・」
その呟きに同意して移動することにする
町?の中央に向かって三人で歩いていく
自分はバカみたいにキョロキョロと辺りを見回しながら
一人は色々なことに思慮を向けながら
一人はなーンも考えないで女神の泉に向かっていく

女神の泉

簡単に言えばガチャをするところである
このゲームのガチャは基本的には仲魔を召喚する。
メイン仲魔を決めたらサブ仲魔をどの部位に当てはめるかを決める。
このゲームの奥深さはメインとサブの兼ね合いにあると言っていいと思う。

メインの頭、胴、右手、左手、右足、左足、サブ

合計7箇所に仲魔を振り分けていく、
振り分けられた仲魔はその部位にあった武装へと形を変える。
それらに、属性、スキル、攻撃、耐久、敏捷、耐性などが絡み合い
最適な解などない無限の組み合わせを楽しむ。
それが大人気の秘訣なんだと俺は考えている。
そこにレアリティが絡むので良心的とはいえ
スルメのように課金してしまう人がたくさんいる。
自分は無課金プレイヤーなのでダンジョンで仲間にするやつらと
時間経過で貯まる輝石でなんとかそれなりな組み合わせで頑張っていた。

「選ばれし勇者達よ女神の加護を受けるがいい!」

いつの間にか騎士から勇者に成長したのは気にしないでおこう。
目の前には井戸みたいな小さな穴?みたいなものしかない
「まさかこの穴が女神の泉なの?」
まさに自分が思ったことを一ミリも変えずに質問してくれた

「しょうがないじゃん、女神の陣営は最弱なんだもん・・・」
泣きそうな顔でそう少女は反論する。

「そもそも女神の陣営ってなに?」
この子ちびっこの癖にきついなぁ・・・
俺でも目の前でこの子に対応されたら泣いちゃうだろうなぁ
とかぼんやり思っていると

「いいからやってよー!」
幼女が突然自分の手を引っ張って穴に倒されその泉?に
倒れ込んでしまった、その瞬間!

周囲の音が消えて
慣れ親しんだガチャの風景になる。
どうやら初回ガチャは無料みたいだね
おもむろにレアガチャを選択する
思わせ振りな演出があるけど泉は輝かないしまあ、いつもの感じだろう
結果ありきたりなレアのピクシーと7体のノーマルの仲魔が
目の前にたっている。
基本ガチャは一体のレアリティの高い奴とその他7体のセットで
仲魔を得ることができる。
輝石を5個使うガチャは必ずレア以上サブも
UNアッパーノーマルが出ることが多い。
今回は運が悪かった。
出来るならSRスーパーレア可能ならSSRダブルスーパーレアをだしたい!
普通に考えれば夢物語だけど、
俺は現実とは違う!
俺にはこれがある!

俺は泉に向き合いもう一度仲魔を召還することにする。
ここからは妥協なしだ!俺は人に見られたらドン引きされるくらい嫌らしく微笑んだ。
際限の無い課金プレイの真骨頂を見せてやる!

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