東方狐著聞集
九十尾 月の賢者と地上の狐
いま、私の前に懐かしい人が立っている。 ただ、額に青筋を浮かばせているが……
 「ねぇ、なんで幻想郷に居るのに会いに来なかったの?」
「地底に封印されて……」
「もしかして私に会うのが嫌だったの? 輝夜を助けに来た時もすぐにいなくなったわよね? 」 
 やばい、永林が怒ってる。あぁ、怒ってる永林も可愛すぎて、やばい
「ねぇ、なんで真面目に話を聞いてくれないの? なんで、鼻を押さえてるのよ! ……きゃっ!?  ラグナ、鼻から血が出てるわよ!? 」
 あわあわ言いながら慌てる永林も可愛いな……あ? 意識が遠のいて……いく
「ラグナ! ?」
 そして、私は気絶した。
 〜永林Shift〜
いま私の前には愛しい人が布団で寝ている。
どうして、気絶してしまったのかしら? そういえば昔も度々鼻血を出して気絶していたような……もしかして、病気なのかしら? でも、妖怪がそんな病気になるのかしら? 解剖してみようかしら。
「うぅ。雪夢、それは大根じゃないぞ……それは、石鹸だ……」
「うなされてるわね。雪夢って確かラグナの妹だったかしら?」
「師匠! 大変です! 姫様が!」
 私の楽しいひと時を崩しに来る兎が一羽……今日は兎鍋にしようかしら?
「うぅ?! 背筋が……って、師匠! その注射器をどうするんですか!? 」
「はぁ……うるさいわよ、優曇華。患者が寝てるだから静かになさい」
「あ、すいませんでした。ってそれどころじゃなくて。姫さまが料理をしてます!」
「え? なんでとめないの! 早く止めないと」
「最初は妹紅さんがとめてたんですが姫様が『恩返しをするために料理をするのが何が悪いの?』と言って妹紅さんも『それなら仕方がない』って言って一緒に作り出したんですよ!」
「はぁ……なら私がとめてくるわ。あなたはこの人をお願い」
「わかりました」
 ハァ……面倒なことをしてくれたあの二人にはお仕置きをしなくちゃいけないわね。フフ……フフフフフ
つづく
 「ねぇ、なんで幻想郷に居るのに会いに来なかったの?」
「地底に封印されて……」
「もしかして私に会うのが嫌だったの? 輝夜を助けに来た時もすぐにいなくなったわよね? 」 
 やばい、永林が怒ってる。あぁ、怒ってる永林も可愛すぎて、やばい
「ねぇ、なんで真面目に話を聞いてくれないの? なんで、鼻を押さえてるのよ! ……きゃっ!?  ラグナ、鼻から血が出てるわよ!? 」
 あわあわ言いながら慌てる永林も可愛いな……あ? 意識が遠のいて……いく
「ラグナ! ?」
 そして、私は気絶した。
 〜永林Shift〜
いま私の前には愛しい人が布団で寝ている。
どうして、気絶してしまったのかしら? そういえば昔も度々鼻血を出して気絶していたような……もしかして、病気なのかしら? でも、妖怪がそんな病気になるのかしら? 解剖してみようかしら。
「うぅ。雪夢、それは大根じゃないぞ……それは、石鹸だ……」
「うなされてるわね。雪夢って確かラグナの妹だったかしら?」
「師匠! 大変です! 姫様が!」
 私の楽しいひと時を崩しに来る兎が一羽……今日は兎鍋にしようかしら?
「うぅ?! 背筋が……って、師匠! その注射器をどうするんですか!? 」
「はぁ……うるさいわよ、優曇華。患者が寝てるだから静かになさい」
「あ、すいませんでした。ってそれどころじゃなくて。姫さまが料理をしてます!」
「え? なんでとめないの! 早く止めないと」
「最初は妹紅さんがとめてたんですが姫様が『恩返しをするために料理をするのが何が悪いの?』と言って妹紅さんも『それなら仕方がない』って言って一緒に作り出したんですよ!」
「はぁ……なら私がとめてくるわ。あなたはこの人をお願い」
「わかりました」
 ハァ……面倒なことをしてくれたあの二人にはお仕置きをしなくちゃいけないわね。フフ……フフフフフ
つづく
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