東方狐著聞集

稜さん@なろう)

エピローグであってエピローグではないもの

 目が覚めるとそこには懐かしい天井があった。
  私は空と戦った後に気を失ったはずだが……いったい、ここは

「あら、目が覚めたのね」
――そこには巫女装束を着た少女がたっていた。
「お前は確かいつか会った巫女か」
「えぇ、博麗霊夢よ、よろしくラグナ」
「なんだ、私の名前を知っていたのか。 ここは、博麗神社か」
「あんたの名前は紫から聞いたのよ、それにしてもあんたそんな口調だっけ?」
 「口調? あぁ、黒菜の影響だろう」
「黒菜?」
――狐が説明をしようとしたとき、外から声が聞こえてきた。

「おーい、霊夢」
この聞き覚えのある声は……
「あら、あの声は魔理沙ね」
「お、ラグナも起きたのか。よ!」
「あのときの魔法使いか、お前も私の名前を知ってあるんだな……」
 
「改めて自己紹介をさせてもらうぜ。私は普通の魔法使いこと霧雨魔理沙だ。よろしくな」
 普通の魔法使い? どういうことだ?
「お、どういうことだ?って顔してるな」
――魔法使いが説明を始めようとしたときこんどは部屋の片隅から声が聞こえた。

「霊夢」
「この声は紫だな」
「あら、ラグナ起きたのね」
――なにもない空間に隙間が現れその中から金の髪の毛の女が出てきた。
「異変解決お疲れさまねラグナ」
 「どういうことだ?」
「そうだぜ、ラグナに異変を解決されるなんてな」
「そうよ、お陰でお金はなくなるし。あんたの妹には命狙われるし堪ったもんじゃないわよ!」
「紫何が起きているか分からないから説明を頼む」
「もちろん、友人の頼みなら聞くわ」

◇少女説明中


「なるほど私が倒した空がその間欠泉を起こしたら犯人だったのか」
「まぁ、ほういうことだぜ」
 もしゃもしゃと饅頭を頬張りながら魔法使いは答えた。

「魔理沙! また私の饅頭食べたわね?! それと食いながら喋るな!」
「んぐ、上手かったよ。じゃあ私は宴会の準備があるから帰るぜ」
「酒ぐらいは用意してもらえるかしら?」
「酒ぐらいならいいぜ、紫も参加するか?」
「そうね、私も参加させてもらうわラグナも参加するでしょ?」
「いや、私は地底に戻るから遠慮するよ」
 そんな私に驚いたのか紫は
「そろそろ、こっちに戻ってきなさいよ。皆会いたがったわ」
「でもいいのか?」
「良いわよ、そうしないと藍と幽香が恐ろしいのよ」

「なんだそういう理由か、なら地底の家をこっちに移すからそれが終わったら参加するよ」
「分かったわ。霊夢今回の宴会は美味しい料理を持ってきてあげるわ」
 紫はそういうとスキマに消えていった。忙しい奴だ紫は
「それでは私も失礼するよ」


異変 完

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