東方狐著聞集

稜さん@なろう)

覚と狐と宴会と

 私は、今、地底に住んでいる者たちと宴会をしている。なぜこうなったかは自分でもわからない。
 「頭……痛い」
 少し飲みすぎたらしい、私はさとりが帰る前に言った言葉を思い出していた


 ~回想~
さとり「では、私は帰りますね」
桜鬼「覚妖怪や」
さとり「宴会ですか……私は行きたいのですが、やることがあるのでペットに行かせてもよろしいですか?」
桜鬼「わかったよ、時間ができたらお前さんもおいで」
さとり「有難うございます」
「あ、桜鬼、私も紹介しないといけない娘がいるんだ」
桜鬼「まあ、まて雪夢」
 勇義に引っ付いていた雪夢が
「どうしました?」と反応した
桜鬼「ラグナが紹介したい者がいるそうだ」
さとり「では、私はこの辺で、その前にラグナちょっと」
「どうした?」
 そう言ってさとりに近づくとさとりは二人に聞こえないように小さな声で
さとり「もし、私の妹、古明地こいしを見かけたら、屋敷に戻ってくるように伝えてくれませんか?」
 古明地こいし、さとりの妹で心を読めなくなった代わりに無意識を操れるようになった覚り妖怪。
「どうして、私に?」
さとり「恥ずかしい話、私もこいしを見つけることができなくなってしまって」
 どういうことだ? 昔は能力のおかげで近くにいるこということが察知できたはずだが?
さとり「あの子の力が強くなって私の妖力では察知できなくなってしまったのです」
「そういうことか……わかった見かけたらな」

 ~回想end~
 ということがあった、だけどなぜいきなりこいしの力が強くなった?
?「楽しい時に考えごとかい?」
「あなたは、ヤマメ」
 彼女は地底の人気者、黒谷くろだにヤマメとその後ろには
「とキスメ、楽しんでるわよ?」
キスメ「ラグナさん、さっき向こうで緑色っぽい髪の毛の覚り妖怪と飲んでなかったけ? あ、でも髪の色が違うか」
ヤマメ「そういえばいた気がする」
「本当に?! ちょっと行ってくる!!」
 そういって私は二人が指差す方向に走っていった


つづく

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