東方狐著聞集

稜さん@なろう)

起死回生

 煙が晴れ、そこにいたのは無傷の黒い狐。
幽香「な?!」
 涼しそうな顔から焦り顔になった幽香。
雪夢「これは紫さんに任せますか?」
幽香「それもいいけどあの子やる気満々よ?」
雪夢「そうですよね……でも妖力もあんまり残ってないですよ。私」
幽香「私もよ」
 喋り終わると同時に黒い狐は弾幕を展開した。
雪夢「これはやばいですね」
幽香「はぁ、直ぐに終わると思ってたんだけど」
 絶対的強者を前にして全てを諦めた顔になった二人に黒い狐は勝利を確信したかのように吠えた。
 展開した弾幕が二人に発射されようとした時黒い狐に異変が起きた。
黒い狐?「幽……香」
 なんと黒い狐が喋り出した。それも憎しみと狂気に満ちた声ではなく自分たちの知っている声で。
幽香「まさかラグナなの?」
雪夢「お姉さま!」
ラグナ(黒い狐)「迷惑をかけたわね……でもこいつは倒したところでまた強くなって復活す……る」
幽香「ならどうやって倒すのかしら?」
ラグナ「それは、西行妖を封印すればこいつの能力、『死をなくす程度の能力』も消えるわ」
幽香「その西行妖はどこにあるの?」
ラグナ「白玉楼……早く、時間が」
 そういうとラグナは喋らなくなり憎しみと狂気に満ちた黒い狐に戻った。
雪夢「藍! 八雲紫にいまあったことを伝えるんだ!」
 雪夢が叫ぶと隠れていた藍が出てきた
藍「分かりました!」
 そしてまた隠れた
雪夢&幽香「「絶対に負けない(わよ)」」

つづく

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