東方狐著聞集

稜さん@なろう)

桜の下で 

 朝食の雑炊を食べ終えた紫は藍に出かけると伝え隙間に潜っていった

紫「さて、幽々子に顔を見せに行きましょうか」
 隙間の中にさらに隙間を開くとそこには大きな屋敷があった。
紫「幽々子。居る?」
 紫は幽々子がいると思われる場所に行ってみるが誰もいなかった。
紫「あら? 出かけてるのかしら?」
 帰るか悩んでいるとそこに
?「紫殿どうかなされましたか?」
 この屋敷の庭師である魂魄こんぱく妖忌ようきが現れた・
紫「妖忌、幽々子は?」
妖忌「お嬢様なら先ほどまで桜のない方の縁側にいらっしゃいましたが」
紫「さっき見に行ったわ。でもいなかったわよ」
妖忌「居間の方はいらっしゃいませんでしたか?」
紫「見てないから行ってくるわ」
妖忌「私も様子を伺うためについて行かせてもらいます」

 居間

紫「ここにもいないわね」
妖忌「お嬢様はどこにいらっしゃるのか……」
紫「お風呂場とかは?」
妖忌「風呂場ですか。今さっき準備していたのでいないと思われます」
紫「台所は?」
妖忌「見に行きましょうか」
紫「ええ」

紫「台所にもいないわね。そういえば桜……西行妖さいぎょうあやかしのある縁側にいるのかもしれないわね」
妖忌「お嬢様が近づくわけがありません!」
紫「とにかく見に行くわよ」
妖忌「分かりました」

縁側

紫「な……!?」
妖忌「お、お嬢様!?」

そこで二人が見たものとは……次回につづく

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