東方狐著聞集

稜さん@なろう)

酔っ払いと狐と敗北と


 ラグなこと私は現在逃走中だ。理由は酔っ払った桜鬼に追いかけられているから

「ったくなんで追いかけられなければならないんだ」
桜鬼「まちな、ラグナ!」
「これだから酔っぱらいは嫌いだ」

 追いかけられてもう二時間は経つ。

「しかしどうしたものか………あれならなんとかできるだろう」

 咄嗟に桜鬼の方向を向いたラグナは地面に両手を付けた

「………すまんな。桜鬼  霊泉『霊力ヲ持ツ妖怪』」

 桜鬼は地面から噴水のような勢いで出てきた霊力に飲まれた

「………やったか?」

 ところが

桜鬼「残念だったね。ラグナあともう少しだったのに」
 無傷で立っていた

「……嘘……でしょ」
桜鬼「さて。お休みの時間だ」
 桜鬼はラグナに手を向けると
桜鬼「おやすみ 蜃気龍しんきろう『鬼竜』」
 手の平に圧縮した妖力をラグナに放った
「今回は私の負けか」

 そして鬼竜はラグナを飲み込んだ


つづく

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