東方狐著聞集

稜さん@なろう)

花の妖怪と小さな宴会

 夜、風見家では二人で小さな小さな宴会が開かれていた。

幽香「ねえ、私たちの出会い覚えてる?」
「それはもちろん覚えているさ。幽香の封印でここに来たんだもの」




 
 ある日の都、安倍晴明からの緊急依頼だった。

「なんで休みの日に仕事をしなくてはいけないのよ」
雪夢「仕方ないですよお姉さま」
「よし依頼のの目標を説得しよ」
雪夢「何時になくめんどくさそうですね」
「面倒くさいったらありゃしないわよ。もうすぐつくわね」



雪夢「着きましたね」
「さてどこにいるのかしら風見・・・幽香・・・

?「呼んだかしら?」

 この時ラグナと雪夢の背中に冷たい汗が流れた。それもその筈、大妖怪である風見幽香が後ろから喋りかけてきたからだ

「いつのまに?!」
 すぐに後ろを振り返るが誰もいなかった

雪夢「妖力も感じないです」

幽香「何しにここに来たのかしら?」
 今度は地面から風見幽香の声がした

「貴方に人を襲うのをやめさせる為に来たのよ」
幽香「ふーん。いいわ襲うのはやめてあげる、その代わり私と戦ってもらうわよ?」
「それは今度にしてくれない?」
幽香「別に今は戦い訳でもないしいいわよ。でももし約束を破った時には都を消すわよ?」
 この脅しは嘘ではないというう事をラグナは直感的に悟った。相手は大妖怪、自分と同じ存在
それに自分たちの後ろを取ることができる妖怪、都を消すぐらい簡単にやってしまうだろう

「わかってるわ」
幽香「じゃあさようなら」



 ラグナ宅

雪夢「あれが大妖怪の気配ですか」
 風見と遭遇して一度も声を発せれなかった雪夢が口を開いた
「えぇ……そのとおりよ」
雪夢「どうするんですか? 約束は」
「ちゃんと守るわ」
雪夢「頑張ってください」



現在


幽香「懐かしいわね」
「うん、それで週に二回戦闘をして今のところ40戦中10勝10敗20引だったけ?」
幽香「違うわよ私が11勝10敗19引よ」
「次は勝つわよ」
幽香「望むところよ。そろそろ寝ましょ」
「うん」
幽香「じゃあおやすみ。貴女は布団出してるからそこで寝なさい」
「ありがとう」

つづく
 

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