東方狐著聞集

稜さん@なろう)

太陽の畑と狐

 博麗神社から去ったラグナは何処に行くか悩んでいた
「幽香、私のこと覚えてるかしら」
 行き先を決めたラグナは徒歩で太陽の畑に向かった

 そして数時間後

「分かりやすい場所にあるのにこんなに掛かるなんて私って方向音痴なのか?」
とラグナがブツブツ言っていると後ろから

?「あら、誰かしらこんな時間に」
 緑色の髪を持つ女性が立っていた。彼女こそがこの太陽の畑の主、風見幽香だ


「ラグナよ」
幽香「あら久しぶりね。何年ぶり?」
「四年とかぐらいじゃないの?」
幽香「まだそんなにしか経ってないのね。あの時の約束はまだ覚えてるわよね?」
 約束とは始めてラグナと幽香が会った時に交わした約束だ

「えぇ、覚えてるわよ。確か次会ったら私に勝つんでしょ?」
幽香「えぇその通りよ」
 幽香は狂気に満ちたような笑顔でラグナに向かって傘を向けた。向けた傘の中心に大量の妖力が集まった
まるで太陽のような明るさがラグナに向けられた

「あら。ここで殺るの? ひまわりも巻き込むわよ?」
幽香「それもそうね」
 幽香は割と素直に従った。傘の先に貯めた明るく光る妖力を空に向けた
幽香「『マスタースパーク』!」
 傘の先から貯めた妖力が一気に放射された。その光線はまるで流星の様に綺麗な光線
それを見たラグナは

「とても綺麗ね」
幽香「あら、滅多に人の技を褒めないで有名なラグナさんからお褒めの言葉をいただくなんて」
「なんだそれ嫌味か?」
幽香「あら、知らないの? 技を褒めないで有名よ貴女」
「私は他の者の技など見たことないぞ!」
 怒ったラグナが札を上に掲げた
「音譜『天翔あまかける閃光せんこう』!」
 閃光が天を翔る様な弾幕が空に向かって撃たれた。その弾幕は一定の高さになると八方の方角に飛び散った

幽香「貴女の技もだいぶどうかあるわよ」
「どうかってどう言う意味だ」
幽香「秘密よ、こんな時間だから家に泊まっていきなさい」
「そうさせてもらうよ」

ラグナの放った弾幕が初めの異変を起こすことになることはまだ誰も知らない

つづく
 

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