東方狐著聞集

稜さん@なろう)

【コラボ】夢と現実と遠き友【番外編】

さてさて今回の話は交じり合うことのない二人の物語。

さて我らが主人公のラグナだが彼女にはある友がいる
その友に会うには夢を見なくてはいけない
その夢は誰が作り出したかもわからない、それもその筈夢の中だからだ
その夢を見る方法。会いたい人を想像して床に就くこれだけだ
夢から覚める方法。その夢の中で一日過ごす
何度か夢から覚めようと色々試したが全て失敗に終わったからだ
なぜその夢の覚め方と夢を見る方法がわかったかと言うと一枚の紙に書いていたからだ
内容は
   『この世界について。
    この世界は夢ではない
    この世界に来るにはこの世界で出会った人を思い出しながら床に就く
    この世界から覚めるには一日立つまで待つべし』
という内容だったのだ
それでは今からラグナの動きを見ていこう

「帰ってきたぞ! 我が家!今日は久しぶりに寝れる!」
雪夢「久しぶりの布団じゃないですか?お姉さま」
なぜラグナがこれほどにも喜んでいる理由は陰陽師の仕事で久しぶりに家に帰ってきからと友に会えるからだ

「雪夢、私もう寝る」
雪夢「おやすみなさい。お姉さま

それではラグナの夢の中を見るとしようか

    ~夢の中の世界~
「ん、まだ誰もいないか」
独り言を呟くラグナに声をかけられた

?「まった?」
彼女はラグナの友人でもうひとつの世界。幻想郷という地で宿屋を営んでいる。名は白雪しらゆき黒姫くろひめ
そしてラグナは微笑みながら「まっていない」と返した 

「それにしても久しいな白雪」
白雪「そうね。何ヶ月ぶりかしら」
「ざっと二ヶ月かな」
白雪「あの時にお互いの状況がわかるように術を貼っておいて良かったわね」
「ああしかし成功するとは思わなかったが」

ある日白雪がラグナに会おうとこの世界にきたがラグナはいなかった為  
入れ違いになるのを防ぐためお互いの状況がわかる術を施したのだ

「さて何をする? 黒姫」
白雪「そうねおしゃべりでもしましょうか」

二人は日が暮れるまで自分の身の回りの出来事を話していた
この世界は夢にも関わらず日が暮れるのだ。いったいどういう作りになっているかは二人も分かっていない

「晩ご飯でも作るか」
白雪「ええそうね」

数十分後


「美味しそうにできたな」
白雪「じゃあ食べましょうか」
「「いただきます」」

三十分後

「「ごちそうさま」」

今日の晩御飯は味噌汁にご飯に鯖といたって普通の料理だったがとても美味しかったようだ


さらに時間がすぎて

白雪「そろそろ寝ようかしら」
「次はいつ会えるだろうか」
白雪「早めに会えるわよ」
「そうだな」
「「おやすみ」」

   ~現実の世界~

雪夢「お姉さま! 朝ですよ!」
「ん……もう朝か」
雪夢「今日も依頼があるんですから早く起きて朝食を取ってください!」
「わかってるよ……おはよ」


これは交わることのない二人の話
この先の未来はあの二人にしか刻めない未来

おしまい 


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