高校生は蛇になる

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88話 終焉ト蝙蝠

 うーん、よく寝た。

 フィートは早起きだな。もう食事中だ。
……量は気にしないぞ。

 さて、そろそろ魔王討伐に向かうか。

「フィート、そろそろ行くぞ」

「クルウ」

 フィートが魔法を使って大量の死体を飲み始めた。
 あの食べ方便利だな。
俺には食事する必要がないから要らないが。

 ちなみに後から知能魔王によって知ったのだが、俺に食事の必要がないのは、俺が元々ダンジョンモンスターだからだそうだ。

 ダンジョンモンスターは、自身の存在の維持のために魔力を必要とする。そのため、魔力さえ有れば俺は生きていけるのだ。

 本来なら空気中に漂う魔力を取り入れるのだが、俺の魔力だけで十分足りている。

「クルッ」

 いつもより遅いな、よく見てなかったけど量が少し多かったのかな?

……まあいいか、とりあえずまずは出発だ。

 お、あんな所に蝙蝠がいる。大きな蝙蝠だ。
……どこかに飛んで行ったけど、こんな時間にも蝙蝠っているもんなんだな。

 よし、行くか。
 7つ目の魔王スキルだ。

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