高校生は蛇になる

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51話 終焉ノ監視者

 フィートが食事を終え、出発してから少し時間がたった。

 だが、出発してから、正確にはフィートが起きるのを待っているときから何者かの視線を感じている。
知能魔王でも知ることの出来ない何者かだ。

 勿論ストーカーの類いを疑っている訳ではない。
何者かに監視されているような視線なのだ。

 だが、その視線の方に振り向くと、すぐに気配を消してしまう。理ノ神でも見つけることができない。

 今のところ敵対する気が無いのか、後をつけてくるだけだ。
 だが、俺達の移動速度についてこれる時点で、魔王級の実力はある。
いや、もしかしたら本当に魔王なのかもしれない。
俺の能力を持ってしても見つけることの出来ない相手なのだから。

 まあ、敵対する気が無いなら気にすることもないか。
それに、ついてきている以上森から抜けたら姿を現すだろう。

 それまで放置しておくことにしよう。

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