高校生は蛇になる

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29話 魔王の目覚めpart2

 深夜の森、その暗闇の中に、明るく、光に照らされている場所が1ヶ所有った。
どうやらその光源は炎のようだ。
言わずもがな、魔王に進化中のフィートである。
 そのフィートの主であるカヴァタはと言うと、

「このぐらいでいいかな」

 その炎の隣に、死体の山を築き上げていた。

「おい理ノ神、勝手に実況すんな」

 全く、スキルの持ち主を無視して意味ないことをするスキルが有っても良いのだろうか?
そもそも知性を持つスキルが有っても良いのか?
まあ、気にしても無駄か。

 このままほっとくと誤解を生みそうだから説明するけど、死体の山はフィートの飯だからな。
フィートは食欲が有りすぎてるから起きたら食うだろうからな。

 とりあえずすることもないし寝るとするか。







 森の中に朝日が差し込む。
 それと同時に、フィートにも変化が有った。
 これまでただ燃え続けるだけだった炎が太陽の光を浴びて、その光を吸い込むかのように金色に輝き、ゴウッ、と、大きな音をたてる。
そして、ほの「だから勝手に実況すんなって」

 はぁ、持ち主の言うことを聞かないスキルって有っても良いのだろうか?
まあそれのおかげでフィートの変化に気付けたんだけどな。

 まず、理ノ神の言ったように、金色に輝いて、燃える音が大きく成っている。
そして、その炎が凝縮されるかのように、輝きを増しながら、小さく、そして丸く成っていく。
 まるで、新たな核を作り出しているようだ。
 それによって出来た核から、真紅の炎が吹き出す。
炎は鳥の形になり、大きく輝く。

 光が消えると、そこには、大きく、逞しく、それでいて、より煌びやかに成ったフィートがいた。

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ステータス

名 フィート
種族 ゴッド・フェニックス
称号 魔王に至りし者

攻撃力 10000000000
防御力 10000000000
耐久力 10000000000
持久力 10000000000
瞬発力 20000000000
総合戦闘力評価 SSSSS

スキル
神鳥の羽毛・火炎魔法・火炎魔術・火炎魔道・神速・神速魔王・一週環蘇生

SP 750
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 しかも、とても強くなって。

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