高校生は蛇になる

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132話 煌王VS死王

「《シャイン・シャイニング》!」

 一般人だったら目が一瞬で失明するであろう聖なる輝きがザーズを襲う。

「《ダークネス・バリア》!」

 ザーズの前には、触れれば魂を吸いとられる防壁が張られる。
 だが、煌王ノ輝シャイン・シャイニングが、邪ナル防壁ダークネス・バリアを完全に浄化する。

「《シャイン・ドラゴン》!」

 間髪容れず、煌王ノ使魔 龍シャイン・ドラゴンが巨大な顎を開き、ザーズに喰らい付く。

「ぐああっ」

 そして、ザーズの下半身を削り取ることに成功した。だが、そこに内包されていた闇の力に耐えきれず、煌王ノ使魔 龍シャイン・ドラゴンは霧散した。

「ようやく、まともなダメージを与えられたか?」

 限界ギリギリまで力を使い、ようやくザーズに目に見えるダメージを与えることに成功した。

「うぐ、我をここまで追い詰めるとは……。終焉神の力を巧く応用出来ているようだな。だが、我の真の力に敵うかな?」

 直後、純白の空間に漆黒の亀裂が走る。
 亀裂は一気に広がり、純白の空間は砕け散った。後には、漆黒の空間が残るのみとなった。

「これが我の力、漆黒増殖だ。空間の裏で増殖させた闇の力。これに勝てるかな?」

 気付くと、ザーズの下半身は漆黒の空間に融けていた。

「反則だろ、コレ」

「我の用意した舞台に来たのは貴様だろう。さあ行くぞ。《デッドリー・パラダイス》」

 ザーズがそう言っただけで、四方八方の漆黒の空間から、死王ノ楽園デッドリー・パラダイス――――深淵ノ宴デプスカーニバルの上位互換となる魔法が襲い掛かってきた。

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