高校生は蛇になる

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123話 最後ノ試練 白黒

「……第三の試練、クリアおめでとう」

 俺の前に、黒い玉座に座る人型の何かがいる。天井の明かりのお陰で人型だと言うことは判るのだが、その人型の何かも黒く、どんな見た目かは判らない。

 ただ、玉座に座ってるってことはそれなりの地位ってことだろう。この迷宮のボスとか。だけど、こいつは今第三の試練のクリアおめでとうと言ってきた。つまり、第三の試練である迷宮とは関係が薄い。

「今までの試練を与えてきたのはお前か?」

 つまりこいつが総試験官なのだろう。

「如何にも。我が貴様に試練を与えた、不死魔王ザーズだ」

「お前が最後の試験官か?」

「そうだ。最後の試練を始める前に、一つ聞きたいことが有る。貴様は、本当に転生者なのか?」

「そうだけど、知ってたんじゃ無いのか?」

 厨二病のグローディスなんかは転生者君と呼んできたけどな。

「いや、ならいい。それでは、試練を始めようか。《ブラックボックス》」

 おおう、周りの壁とかが一瞬で消えたぞ。どこを見ても真っ白だ。下に地面が有るはずなのに浮かんでる気分になってくる。

 ……こいつって骸骨だったんだ。真っ黒じゃん。

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