どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
442
「シルクたんに似合うのはメイド服だ!」
「ちがう、シルクにはうさ耳コスが似合う」
「なにぃっ、だったら実際に着せてみろ! 確かめてやる!」
「分かった。という訳でシルク……着替えて」
「着替えるかアホ」
開幕そうそうやってくれるな……この魔物&アヤネは。
なにがメイド服だ、絶対着るもんか。
と言うか開店そうそうこれだからな、ここでの商いはある意味心が鍛えられて良いな。
あ、いや……良くないな、うん……ぜっんぜん良くない。
「はぁ……」
「あ、ため息ついた。幸せ逃げるよ」
ため息もつきたくなるよ、端でぎゃいぎゃい騒いでたらな。
「だったらため息つかせないようにしてくれ」
「分かった。じゃぁこれ着て」
……なんでアヤネは、俺にうさミミカチューシャを渡すんだろう? あぁ、そうか。
つまりあれだな? 俺にこれを着ろと言うんだな?
「着ないからな」
「着たら幸せになる」
「いや。着たら不幸が訪れるんだよ」
おもに、今まさにニヤついてる魔物共にもみくちゃにされると言う不幸がな。
「え。そうなの?」
「あぁ、そうなんだ」
「そう。じゃ着ちゃダメ」
お? なんか知らないが納得してくれたぞ。
それに対して魔物共がブーイングしてるな、それに対して俺はフッと笑ってやる。
「じゃ。かわりに、私の服着て。シルクのと交換」
「…………は?」
ちょっとまて、人が安心してる時になんて事を言いやがった? 
「交換しよ」
「うっうん、交換……か。えと、なにとなにを交換するんだ?」
しっかりと聞こえてはいたが、もう一度聞こう。
もしかしたら、聞き間違いと言う事もあるからな、と言うかそうであってほしい。
「私の服と」
「うん」
「シルクの服を」
「うっうん……」
「交換するの」
「……」
聞き間違いじゃなかったぞ、こんちくしょう。
なに真顔で変な事を言ってのけるんだこのアホは。
って、おいこら、魔物共ざわつくな! 顔を赤らめるな! しないぞ、絶対しないぞ! だから期待の眼差しで俺を見るんじゃない!
「んしょ……」
「って、おぃぃぃっ!! なにぬいでんだよぉぉぉぉ!  」
しゅるっ……と服を脱ぎ出すアヤネの肩を掴む。
すらっとした白い肌……脱ぎ掛けた服に目を向けると、すこし膨らんだ物がふたつ……っ! みっ見るな、見てはいけない!
「着替える為だよ? シルクも早く脱いで」
こっこいつ、恥ずかしい部分がチラッと見えてるのにも関わらず平然と言い切った。
こいつに羞恥心は無いのか? 魔物共が見てる前だぞ?
少しはあれよ、羞恥心!
「脱ぐか! と言うか、着ろ! 服着ろ! 皆見てるんだぞ!」
「え? あっ……はずかし」
はっはずかしい……か。
まっまさか、皆に見られてる事、今更気付いたのか? うっ嘘だろ……視界にしっかり写ってただろうに。
もっと周りを見ろよぉ……。
「みんな、みちゃダメ。見たら……本気で殴る」
そう言ったアヤネはぎゅっと手を握り、近くにあるカウンター目掛けて拳を叩きつける。
…………ドウンッッ!!
その瞬間、豪快な音ともにカウンターは陥没してヒビが入り、2つに割れた。
その瞬間、魔物共は直ぐに後ろを向いた。
その時、魔物共の顔が、さぁ……と真っ白になった。
ドM気質のある魔物共でも命の危険を感じたか、なるほどな……ドMでもアヤネの本気パンチは拷問みたいな物か。
「よし。着替えよ」
なんて呑気に思ってる場合じゃなかった!
また着替え始めてるぞ!
「アホ! 良くあるか! 着替えるなっ!」
だからすかさずアヤネを止めた。
必死に服を持って脱ぐのを阻止する、これ以上下にいくと……あっあれが、女の大切でふっくらした部分がポロリしてしまう!
「あ、こら……急に抱きついちゃダメ。シルクのえっち」
「へっ変な事、言うな! こっこら! 暴れるな!」
だが、非力な俺の力では無理だ。
どんどん服は下にずれていく……まっまずい、不味いぞ……こっこのままだとアヤネのおっぱ……って、おいちょっとまて。
今気づいたけど……服がはだけて直接、おっぱ……胸が見えるのは可笑しく無いか? 普通なら下着が見える筈だ……。
「アヤネ、お前……下着つけてないのか?」
「ん、私……下着はつけないよ。サラシ派なの。でも今は邪魔だからつけてない」
「……アホかぁぁぁぁっ!!」
いや、アホだ! アヤネはアホだ! つけろ下着! サラシ派ならサラシをつけろよっ、なんで着けてないんだよ! って、今はそんな事はどうでも良い! いや、どうでも良くは無いんだが……今は良いのだ!
「とっとにかく! 脱ぐのを止めろ! な?」
「いや」
くっ、睨んできやがった。
こうなったら強引な手段を取らせて貰うぞ!
「ワガママ言う……っ! わっ!!」
その為に俺は一歩足を踏み込んだ、そこからなんとかして脱がすのを阻止しよう……そう思ったんだが、足首がぐにっとなってしまった。
まっまずい、こっこのままだと……こっこけ。
「っ、くぁっ!!」
「っ!? わっ、きゃ……」
ドシンッーー!!
こっこけてしまった……いっっ、膝打った、超痛い。
って、ん? なんか……その、手が……やらかいのを、掴んでる気が……する。
「……シルク、大胆。もっとして」
「………………」
その瞬間、俺の思考は停止した。
そうなったのは俺の置かれた状況にある。
それは……アヤネの上に俺が覆い被さってる、まぁつまりあれだよ、押し倒した感じになってるんだ。
更に俺は、アヤネの……その、むっ胸をしっかりと掴んでしまっている。
いや、掴むと言うより覆ってる? いや、この際表現なんてどうでも良い。
それだけならまだしも、転けた瞬間、アヤネの服を持ってしまったのか……下に下げてしまったのだ。
その性か……生で触ってしまっている。
どエラいことをしてしまった、もう一度言う、どエラいことをしてしまった。
とっ取り敢えず、ここは事を荒げない様慎重に行動しないといけない!
あと、間違っても今この瞬間、この場に誰か来ない事を望もう!
バタァァァァンッーー!!
「じゃまするのじゃぁぁっ!! って、ぬぉわぁぁぁっ!! なっなななななっ、なにっなにしとんじゃお主等ぁぁぁぁぁっ!!」
と言う望みは虚しく打ち砕かれた。
荒っぽく扉を開けて、あいつが来てしまった。
そう、ロアである……後ろ向いてて分からないが、今まさに俺とアヤネの惨状を見て顔を真っ赤にして叫んでいるんだろう。
カウンター壊れたからな。
入り口から入ってきたら丸見えになるんだよな、はははは。
さて、どうしようか? この修羅場不可避のこの状況を……。
「ちがう、シルクにはうさ耳コスが似合う」
「なにぃっ、だったら実際に着せてみろ! 確かめてやる!」
「分かった。という訳でシルク……着替えて」
「着替えるかアホ」
開幕そうそうやってくれるな……この魔物&アヤネは。
なにがメイド服だ、絶対着るもんか。
と言うか開店そうそうこれだからな、ここでの商いはある意味心が鍛えられて良いな。
あ、いや……良くないな、うん……ぜっんぜん良くない。
「はぁ……」
「あ、ため息ついた。幸せ逃げるよ」
ため息もつきたくなるよ、端でぎゃいぎゃい騒いでたらな。
「だったらため息つかせないようにしてくれ」
「分かった。じゃぁこれ着て」
……なんでアヤネは、俺にうさミミカチューシャを渡すんだろう? あぁ、そうか。
つまりあれだな? 俺にこれを着ろと言うんだな?
「着ないからな」
「着たら幸せになる」
「いや。着たら不幸が訪れるんだよ」
おもに、今まさにニヤついてる魔物共にもみくちゃにされると言う不幸がな。
「え。そうなの?」
「あぁ、そうなんだ」
「そう。じゃ着ちゃダメ」
お? なんか知らないが納得してくれたぞ。
それに対して魔物共がブーイングしてるな、それに対して俺はフッと笑ってやる。
「じゃ。かわりに、私の服着て。シルクのと交換」
「…………は?」
ちょっとまて、人が安心してる時になんて事を言いやがった? 
「交換しよ」
「うっうん、交換……か。えと、なにとなにを交換するんだ?」
しっかりと聞こえてはいたが、もう一度聞こう。
もしかしたら、聞き間違いと言う事もあるからな、と言うかそうであってほしい。
「私の服と」
「うん」
「シルクの服を」
「うっうん……」
「交換するの」
「……」
聞き間違いじゃなかったぞ、こんちくしょう。
なに真顔で変な事を言ってのけるんだこのアホは。
って、おいこら、魔物共ざわつくな! 顔を赤らめるな! しないぞ、絶対しないぞ! だから期待の眼差しで俺を見るんじゃない!
「んしょ……」
「って、おぃぃぃっ!! なにぬいでんだよぉぉぉぉ!  」
しゅるっ……と服を脱ぎ出すアヤネの肩を掴む。
すらっとした白い肌……脱ぎ掛けた服に目を向けると、すこし膨らんだ物がふたつ……っ! みっ見るな、見てはいけない!
「着替える為だよ? シルクも早く脱いで」
こっこいつ、恥ずかしい部分がチラッと見えてるのにも関わらず平然と言い切った。
こいつに羞恥心は無いのか? 魔物共が見てる前だぞ?
少しはあれよ、羞恥心!
「脱ぐか! と言うか、着ろ! 服着ろ! 皆見てるんだぞ!」
「え? あっ……はずかし」
はっはずかしい……か。
まっまさか、皆に見られてる事、今更気付いたのか? うっ嘘だろ……視界にしっかり写ってただろうに。
もっと周りを見ろよぉ……。
「みんな、みちゃダメ。見たら……本気で殴る」
そう言ったアヤネはぎゅっと手を握り、近くにあるカウンター目掛けて拳を叩きつける。
…………ドウンッッ!!
その瞬間、豪快な音ともにカウンターは陥没してヒビが入り、2つに割れた。
その瞬間、魔物共は直ぐに後ろを向いた。
その時、魔物共の顔が、さぁ……と真っ白になった。
ドM気質のある魔物共でも命の危険を感じたか、なるほどな……ドMでもアヤネの本気パンチは拷問みたいな物か。
「よし。着替えよ」
なんて呑気に思ってる場合じゃなかった!
また着替え始めてるぞ!
「アホ! 良くあるか! 着替えるなっ!」
だからすかさずアヤネを止めた。
必死に服を持って脱ぐのを阻止する、これ以上下にいくと……あっあれが、女の大切でふっくらした部分がポロリしてしまう!
「あ、こら……急に抱きついちゃダメ。シルクのえっち」
「へっ変な事、言うな! こっこら! 暴れるな!」
だが、非力な俺の力では無理だ。
どんどん服は下にずれていく……まっまずい、不味いぞ……こっこのままだとアヤネのおっぱ……って、おいちょっとまて。
今気づいたけど……服がはだけて直接、おっぱ……胸が見えるのは可笑しく無いか? 普通なら下着が見える筈だ……。
「アヤネ、お前……下着つけてないのか?」
「ん、私……下着はつけないよ。サラシ派なの。でも今は邪魔だからつけてない」
「……アホかぁぁぁぁっ!!」
いや、アホだ! アヤネはアホだ! つけろ下着! サラシ派ならサラシをつけろよっ、なんで着けてないんだよ! って、今はそんな事はどうでも良い! いや、どうでも良くは無いんだが……今は良いのだ!
「とっとにかく! 脱ぐのを止めろ! な?」
「いや」
くっ、睨んできやがった。
こうなったら強引な手段を取らせて貰うぞ!
「ワガママ言う……っ! わっ!!」
その為に俺は一歩足を踏み込んだ、そこからなんとかして脱がすのを阻止しよう……そう思ったんだが、足首がぐにっとなってしまった。
まっまずい、こっこのままだと……こっこけ。
「っ、くぁっ!!」
「っ!? わっ、きゃ……」
ドシンッーー!!
こっこけてしまった……いっっ、膝打った、超痛い。
って、ん? なんか……その、手が……やらかいのを、掴んでる気が……する。
「……シルク、大胆。もっとして」
「………………」
その瞬間、俺の思考は停止した。
そうなったのは俺の置かれた状況にある。
それは……アヤネの上に俺が覆い被さってる、まぁつまりあれだよ、押し倒した感じになってるんだ。
更に俺は、アヤネの……その、むっ胸をしっかりと掴んでしまっている。
いや、掴むと言うより覆ってる? いや、この際表現なんてどうでも良い。
それだけならまだしも、転けた瞬間、アヤネの服を持ってしまったのか……下に下げてしまったのだ。
その性か……生で触ってしまっている。
どエラいことをしてしまった、もう一度言う、どエラいことをしてしまった。
とっ取り敢えず、ここは事を荒げない様慎重に行動しないといけない!
あと、間違っても今この瞬間、この場に誰か来ない事を望もう!
バタァァァァンッーー!!
「じゃまするのじゃぁぁっ!! って、ぬぉわぁぁぁっ!! なっなななななっ、なにっなにしとんじゃお主等ぁぁぁぁぁっ!!」
と言う望みは虚しく打ち砕かれた。
荒っぽく扉を開けて、あいつが来てしまった。
そう、ロアである……後ろ向いてて分からないが、今まさに俺とアヤネの惨状を見て顔を真っ赤にして叫んでいるんだろう。
カウンター壊れたからな。
入り口から入ってきたら丸見えになるんだよな、はははは。
さて、どうしようか? この修羅場不可避のこの状況を……。
コメント