どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
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さて、突然だが話はシルクの方に戻る。
こちらも何かが起きている様だ……。
◇
俺は走って部屋から出ていったロアを追い掛け追い掛けていた。
しかし……ロアの前に突然ヴァームが現れた! そのヴァームに非常に困っている。
後ろにいるロアに用があるんだが、退いてくれないし前にも出してくれない。
ここからチラリと見えるロアは中腰になって、きゅっとヴァームの服を掴んでる。
見た所、ぷるぷる震えてる、なんで震えてるか分からんが、多分自分から出て来こない。
「あぁ、えと……ヴァーム? ロアに話があるから退いて欲しいんだが……」
若干息を切らしながらそう言うと、ヴァームはチラリと後ろを見た後……。
「ダメです」
キッパリそう言ってきた。
いや、うん……参ったな、ダメですと来たか。
ってなんでダメなんだよ、全く理由が分からん。
と言うか、なんでこんな事になったんだ? それを、思い返してみよう。
◇
「おいロア! なんで逃げるんだよ!」
「うっ、うぅぅ、おっ追い掛けて来るでなぁい!!」
そう、確か逃げたロアを俺は追い掛けたんだ。
だけど、何時もの様に追い付けなくて困ってた。
まさにその時、ロアが走る先にヴァームが立ってたんだ。
「っ!」
それを見たロアは一気に加速し、ヴァームの後ろへ隠れた。
凄い速さ……まさに一瞬の出来事。
とか思って、俺も加速した。
ロアはヴァームの後ろに隠れてる。
今なら追い付ける、正直横腹痛いけど頑張ろう、そう思いながら走ったんだ。
で、追い付いてさっきの言葉を言った。
そしたら即答で「ダメです」と言われた。
これが、さっき起きた事の全てである。
◇
「あぁ……えと、ただ話をするだけなんだが」
「ダメです。少なくとも今は……後にして頂けませんか?」
一歩近付いても後ろに下がられてしまう。
ロアを覗こうと思って右に左に身体を傾けてもヴァームに完全ガードされる。
近付けないし見れもしない、困った、ほんとに困った。
しかし、不思議だ。
いつもなら、俺とロアが話してる時は、こうやって邪魔してこないのに……今日に限って一体どうした? 何があった?
「お願いします」
「え」
あっ頭下げられた。
そこまで話して欲しくないのか? なっなんで? 俺、ロアになにかしたか? 全く心当たりが無い。
いや、そう思うのは早い、今から考えて見よう。
もしかしたら、心当たりがある事を思い出すかもしれない。
と言う訳で、目をきゅっと瞑って考えてみる。
…………うん、ダメだ、全く思い出せない。
「シルク様?」
「っ!?」
おっと、急に話し掛けられて驚いてしまった。
顔を上げたヴァームは、真っ直ぐと俺を見て……。
「お願いします。今は勘弁して貰えませんか?」
頼み込む様にそう言ってきた。
そこまで言ってくるのか、これは、あれだ……今は止めておいた方が良い、きっと何か大きな理由があるんだろう。
「……分かった。じゃぁ、後にする」
だからこう言った。
それを聞いたヴァームは、安心したのか微笑んで「ありがとうございます」と言ってくる。
その後、取り敢えず俺は来た道を戻る事にした。
しかし、正直言えば話をしたかった。
だって、凄く気になる事を言ってたんだ。
今直ぐにでも話を聞きたい気分だ。
だけど……あんなに話すのを阻止されたら、無理矢理話す訳にもいかない。
モヤモヤするけど仕方ない、また後で聞けば良い。
そう思う事にして、ご飯食べに行こう、と考えながら歩いていった。
こちらも何かが起きている様だ……。
◇
俺は走って部屋から出ていったロアを追い掛け追い掛けていた。
しかし……ロアの前に突然ヴァームが現れた! そのヴァームに非常に困っている。
後ろにいるロアに用があるんだが、退いてくれないし前にも出してくれない。
ここからチラリと見えるロアは中腰になって、きゅっとヴァームの服を掴んでる。
見た所、ぷるぷる震えてる、なんで震えてるか分からんが、多分自分から出て来こない。
「あぁ、えと……ヴァーム? ロアに話があるから退いて欲しいんだが……」
若干息を切らしながらそう言うと、ヴァームはチラリと後ろを見た後……。
「ダメです」
キッパリそう言ってきた。
いや、うん……参ったな、ダメですと来たか。
ってなんでダメなんだよ、全く理由が分からん。
と言うか、なんでこんな事になったんだ? それを、思い返してみよう。
◇
「おいロア! なんで逃げるんだよ!」
「うっ、うぅぅ、おっ追い掛けて来るでなぁい!!」
そう、確か逃げたロアを俺は追い掛けたんだ。
だけど、何時もの様に追い付けなくて困ってた。
まさにその時、ロアが走る先にヴァームが立ってたんだ。
「っ!」
それを見たロアは一気に加速し、ヴァームの後ろへ隠れた。
凄い速さ……まさに一瞬の出来事。
とか思って、俺も加速した。
ロアはヴァームの後ろに隠れてる。
今なら追い付ける、正直横腹痛いけど頑張ろう、そう思いながら走ったんだ。
で、追い付いてさっきの言葉を言った。
そしたら即答で「ダメです」と言われた。
これが、さっき起きた事の全てである。
◇
「あぁ……えと、ただ話をするだけなんだが」
「ダメです。少なくとも今は……後にして頂けませんか?」
一歩近付いても後ろに下がられてしまう。
ロアを覗こうと思って右に左に身体を傾けてもヴァームに完全ガードされる。
近付けないし見れもしない、困った、ほんとに困った。
しかし、不思議だ。
いつもなら、俺とロアが話してる時は、こうやって邪魔してこないのに……今日に限って一体どうした? 何があった?
「お願いします」
「え」
あっ頭下げられた。
そこまで話して欲しくないのか? なっなんで? 俺、ロアになにかしたか? 全く心当たりが無い。
いや、そう思うのは早い、今から考えて見よう。
もしかしたら、心当たりがある事を思い出すかもしれない。
と言う訳で、目をきゅっと瞑って考えてみる。
…………うん、ダメだ、全く思い出せない。
「シルク様?」
「っ!?」
おっと、急に話し掛けられて驚いてしまった。
顔を上げたヴァームは、真っ直ぐと俺を見て……。
「お願いします。今は勘弁して貰えませんか?」
頼み込む様にそう言ってきた。
そこまで言ってくるのか、これは、あれだ……今は止めておいた方が良い、きっと何か大きな理由があるんだろう。
「……分かった。じゃぁ、後にする」
だからこう言った。
それを聞いたヴァームは、安心したのか微笑んで「ありがとうございます」と言ってくる。
その後、取り敢えず俺は来た道を戻る事にした。
しかし、正直言えば話をしたかった。
だって、凄く気になる事を言ってたんだ。
今直ぐにでも話を聞きたい気分だ。
だけど……あんなに話すのを阻止されたら、無理矢理話す訳にもいかない。
モヤモヤするけど仕方ない、また後で聞けば良い。
そう思う事にして、ご飯食べに行こう、と考えながら歩いていった。
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