どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
363
俺とロアはシズハさんを探す為に城内を歩いてた。
ここは広いから時間が掛かるんだろうなぁ……。
「私に何か用ですかぁ」
と思ったら、直ぐに見付かった、まだ探して一分も経ってない。
「おっお前! まさか付けてたのか!」
確かにそう言わざるを得ない現れ方だった。
ロアの言う通り最初からいたとしたら……驚きだ。
「違いますよぉ。偶然お二人が話してる時に来たんですぅ」
にこぉっと笑顔を保ったまま言ってくるシズハさん。
ほんとか? すっごく疑わしいんだが……。
本当は初めから近くにいたんじゃないのか?
「いっ色々と追求してやりたいが、今はそれ所じゃな い! シズハよ、暫し付き合え」
「良いですよぉ」
にへぇらぁ、と笑うシズハさんは先へ進んでいく。
いや、どこ行くか分かってるのか? なんで俺とロアの前を歩くんだよ。
 しかも相変わらず軽い感じだ、そんなシズハさんに唖然とする俺とロア。
そしたら振り替えって「行かないですかぁ?」と言われる。
色々と突っ込んでやりたいが、しても笑って返されるだけだ……そう思ったので歩き出した。
◇
暫く歩いて、ロアの部屋についた。
そして、ロアが腕組みしてこう言ってくる。
「まぁ、まずは座ろうかの」
その言葉を聞いて座る。
……まずい、座ったらドキドキしてきた。
これから大事な話をする、自分で言ったことなのに……くそっ、落ち着け俺。
落ち着いて言えば……なんの問題もない!
「えぇと……シルクよ、さっそくじゃが、話してくれるかえ? それとも……少し時間が必要かえ?」
「あ、いや……大丈夫だ。直ぐ話す」
じゃないと何時までも話さないでズルズル行きそうだからな。
それじゃダメだ、ロアは俺に対して色々してくれた、それに応える為にやらないと……。
このままじゃダメなんだ、だから言わないといけない。
それに……その事を伝えないといけない人が前にいる。
その人は状況が分かってないのかニコニコしてるけど……言わないとダメだ。
「じゃぁ、言うぞ」
「うむ」
「はぁい」
ドキドキしながら俺はゆっくりと口を開き、話した。
「俺は、アヤネに告白された」
それを聞いた瞬間、2人はピクリと眉を動かした。
相当驚いたんだろう、ロアが眼を見開いたまま固まった。
シズハさんに至ってはニコニコ顔がすぅっと消えた。
恐い、その反応が凄く恐い。
だが、まだ話は終わってない……続けて話そう。
「そして俺は……アヤネを振った」
うつ向いて話した、消え入りそうな声で話した。
ロアはどんな顔をしたのか、シズハさんがどんな顔をしたのか分からない。
どう思ったのかも分からない。
だから恐さが増していく、震える手を抑え、チラリと二人を見てみる。
ロアが驚いた顔をしてる、シズハさんは……じぃっと俺を見つめてる。
真顔だ、あんなシズハさん……始めてみた。
「そぉですかぁ、で……その後はどうしたんですかぁ」
いつもは明るい声のシズハさん、だが今の声は冷たかった。
「アヤネは、出ていった」
「そぉですかぁ、なるほどぉ……」
視線が痛い、責められてるな……完全に。
自分の娘を傷付けられたんだ、そうしても可笑しくない。
「ちょっちょっと待て! 出ていったと言う事は……アヤネは今何処にいるんじゃ?」
と、ここでロアが口を開いた。
何処にいるか、か。
「分からない」
「……うっうむぅ」
口を押さえて考え込むロア、その時シズハさんが立ち上がった。
なっなんだ……なんか、俺の前まで歩いて来たぞ。
「しぃ君」
「……はい」
ぽむっ……。
俺の頭に手を乗せる、そして……笑った。
ぞくっ……。
異様な雰囲気を感じた、恐い、恐すぎる……俺は何を言われるんだ?
ここは広いから時間が掛かるんだろうなぁ……。
「私に何か用ですかぁ」
と思ったら、直ぐに見付かった、まだ探して一分も経ってない。
「おっお前! まさか付けてたのか!」
確かにそう言わざるを得ない現れ方だった。
ロアの言う通り最初からいたとしたら……驚きだ。
「違いますよぉ。偶然お二人が話してる時に来たんですぅ」
にこぉっと笑顔を保ったまま言ってくるシズハさん。
ほんとか? すっごく疑わしいんだが……。
本当は初めから近くにいたんじゃないのか?
「いっ色々と追求してやりたいが、今はそれ所じゃな い! シズハよ、暫し付き合え」
「良いですよぉ」
にへぇらぁ、と笑うシズハさんは先へ進んでいく。
いや、どこ行くか分かってるのか? なんで俺とロアの前を歩くんだよ。
 しかも相変わらず軽い感じだ、そんなシズハさんに唖然とする俺とロア。
そしたら振り替えって「行かないですかぁ?」と言われる。
色々と突っ込んでやりたいが、しても笑って返されるだけだ……そう思ったので歩き出した。
◇
暫く歩いて、ロアの部屋についた。
そして、ロアが腕組みしてこう言ってくる。
「まぁ、まずは座ろうかの」
その言葉を聞いて座る。
……まずい、座ったらドキドキしてきた。
これから大事な話をする、自分で言ったことなのに……くそっ、落ち着け俺。
落ち着いて言えば……なんの問題もない!
「えぇと……シルクよ、さっそくじゃが、話してくれるかえ? それとも……少し時間が必要かえ?」
「あ、いや……大丈夫だ。直ぐ話す」
じゃないと何時までも話さないでズルズル行きそうだからな。
それじゃダメだ、ロアは俺に対して色々してくれた、それに応える為にやらないと……。
このままじゃダメなんだ、だから言わないといけない。
それに……その事を伝えないといけない人が前にいる。
その人は状況が分かってないのかニコニコしてるけど……言わないとダメだ。
「じゃぁ、言うぞ」
「うむ」
「はぁい」
ドキドキしながら俺はゆっくりと口を開き、話した。
「俺は、アヤネに告白された」
それを聞いた瞬間、2人はピクリと眉を動かした。
相当驚いたんだろう、ロアが眼を見開いたまま固まった。
シズハさんに至ってはニコニコ顔がすぅっと消えた。
恐い、その反応が凄く恐い。
だが、まだ話は終わってない……続けて話そう。
「そして俺は……アヤネを振った」
うつ向いて話した、消え入りそうな声で話した。
ロアはどんな顔をしたのか、シズハさんがどんな顔をしたのか分からない。
どう思ったのかも分からない。
だから恐さが増していく、震える手を抑え、チラリと二人を見てみる。
ロアが驚いた顔をしてる、シズハさんは……じぃっと俺を見つめてる。
真顔だ、あんなシズハさん……始めてみた。
「そぉですかぁ、で……その後はどうしたんですかぁ」
いつもは明るい声のシズハさん、だが今の声は冷たかった。
「アヤネは、出ていった」
「そぉですかぁ、なるほどぉ……」
視線が痛い、責められてるな……完全に。
自分の娘を傷付けられたんだ、そうしても可笑しくない。
「ちょっちょっと待て! 出ていったと言う事は……アヤネは今何処にいるんじゃ?」
と、ここでロアが口を開いた。
何処にいるか、か。
「分からない」
「……うっうむぅ」
口を押さえて考え込むロア、その時シズハさんが立ち上がった。
なっなんだ……なんか、俺の前まで歩いて来たぞ。
「しぃ君」
「……はい」
ぽむっ……。
俺の頭に手を乗せる、そして……笑った。
ぞくっ……。
異様な雰囲気を感じた、恐い、恐すぎる……俺は何を言われるんだ?
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