どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
365
時はほんの少しだけ遡る。
シルクがわらわとシズハに、話終わった所から話は始まる……。
因みに、その話を要約すると……。
どうやらシルクはアヤネに告白されたらしい。
そしてシルクは、その告白を断ったらしい。
うっうん、えと……その……どっどえらい事が起きてたんじゃなぁ。
なんて思っとる場合ではない、あっアヤネがシルクに告白した? わらわの知らぬ間にそんな事があったとは。
しっしかしじゃ、アヤネを振った。
そうシルクは言った……つっつまりじゃ、シルクはわらわを選んだ。
うっうむ、その事実に喜んでるおるのだが……同時に妙な感情を抱いておる。
どんな感情かと言われれば難しいんじゃが……何と言うか、その……アヤネに対してモヤモヤしてると言うのか? なんと言うかそう言う感情を抱いておるのじゃよ。
アヤネはシルクの事が好き、故にわらわの邪魔をしてきた。
それを疎ましく思ったのは事実、だとすれば振られて「ざまぁみろ」と言う感情が涌き出る……そう思っておったのじゃが、いざその事を聞いてみるとどうじゃ。
アヤネに対してそういう風な事は全く考えておらぬのじゃ。
それに対して不思議がっておるから、わらわを差し置いてシルクとシズハが何か話してるんじゃが……全く耳に入ってこん。
ぐぅっ……なんなんじゃ、この感情は! ほんと意味が分からぬ。
とっと言うか、先に告白された……その事実がわらわにとっては辛すぎる。
先を越された、先手を打たれた。
もしシルクがアヤネを選んでたら……そう思うと身震いしてしまう。
アヤネ……思えば最近、何かと頑張っておった。
それに、ハロウィンをやる前にわらわに宣戦布告してきおった。
あれ等の行動すべてが告白に繋がっておったのか。
……だとすれば驚くべき行動力、なんか負けた気がする。
わらわは何時も通りに過ごしただけだと言うのに……その点で、わらわはアヤネに負けた。
……そうか、この感情は嫉妬と言う奴か。
わらわはアヤネと言う女の凄さに嫉妬しておる。
普段は、ただの邪魔な女としか思ってなかったが……今は、思った事を口に出すと言う事を成し得た、その為に努力した凄い女、それを妬ましく思っておる。
……わらわには出来んかった。
まだ告白すべきでは無い、自分には足りない所がある、今すれば確実に幻滅され振られてしまう、それに怯えて出来なかった。
……負けた、紛れもない完敗じゃ。
アヤネは失恋したが、想いをきちんと口にした。
じゃがわらわは言えていない、自分がナハトだと言う事をな。
くふふふ、やはり弟の事は聞くもんじゃのぅ。
ラキュの言う様に早く言うべきだった、じゃが……こう思っても、わらわの臆病さが囁くのだ「それでもまだ、するべきではない」と。
告白、シルクにナハトの事を伝える、思うのは簡単だが、口に出すのは難しい。
どうやらわらわは、疎ましく思ってた奴に1つ教えられたようじゃな、勇気と言う物をな……。
羨ましいよ、わらわに無い物をソナタは持っていて。
告白はしたが……わらわの場合、それだけでは告白と言えぬ。
自分がナハトだと伝えぬ限り、シルクの心は響かない。
それは分かっておる!……じゃが恐い、恐いのだ。
今のままじゃ……今のわらわじゃ、振られそうでとっても恐い。
くふふふ……これでは何時告白出来るか分からんな、またラキュやヴァームに怒られてしまうのぅ。
どうやら、まずわらわは自分に自信を持つ事が先らしいな。
しかし、自分に自信を持つとは……どうすれば良いのじゃろうか? その点、アヤネは自信家だったかも知れぬ。
……それを見習えばわらわにも自信がつく? じゃが、どうすれば良い? そう思ったわらわは……深く悩むのであった。
シルクがわらわとシズハに、話終わった所から話は始まる……。
因みに、その話を要約すると……。
どうやらシルクはアヤネに告白されたらしい。
そしてシルクは、その告白を断ったらしい。
うっうん、えと……その……どっどえらい事が起きてたんじゃなぁ。
なんて思っとる場合ではない、あっアヤネがシルクに告白した? わらわの知らぬ間にそんな事があったとは。
しっしかしじゃ、アヤネを振った。
そうシルクは言った……つっつまりじゃ、シルクはわらわを選んだ。
うっうむ、その事実に喜んでるおるのだが……同時に妙な感情を抱いておる。
どんな感情かと言われれば難しいんじゃが……何と言うか、その……アヤネに対してモヤモヤしてると言うのか? なんと言うかそう言う感情を抱いておるのじゃよ。
アヤネはシルクの事が好き、故にわらわの邪魔をしてきた。
それを疎ましく思ったのは事実、だとすれば振られて「ざまぁみろ」と言う感情が涌き出る……そう思っておったのじゃが、いざその事を聞いてみるとどうじゃ。
アヤネに対してそういう風な事は全く考えておらぬのじゃ。
それに対して不思議がっておるから、わらわを差し置いてシルクとシズハが何か話してるんじゃが……全く耳に入ってこん。
ぐぅっ……なんなんじゃ、この感情は! ほんと意味が分からぬ。
とっと言うか、先に告白された……その事実がわらわにとっては辛すぎる。
先を越された、先手を打たれた。
もしシルクがアヤネを選んでたら……そう思うと身震いしてしまう。
アヤネ……思えば最近、何かと頑張っておった。
それに、ハロウィンをやる前にわらわに宣戦布告してきおった。
あれ等の行動すべてが告白に繋がっておったのか。
……だとすれば驚くべき行動力、なんか負けた気がする。
わらわは何時も通りに過ごしただけだと言うのに……その点で、わらわはアヤネに負けた。
……そうか、この感情は嫉妬と言う奴か。
わらわはアヤネと言う女の凄さに嫉妬しておる。
普段は、ただの邪魔な女としか思ってなかったが……今は、思った事を口に出すと言う事を成し得た、その為に努力した凄い女、それを妬ましく思っておる。
……わらわには出来んかった。
まだ告白すべきでは無い、自分には足りない所がある、今すれば確実に幻滅され振られてしまう、それに怯えて出来なかった。
……負けた、紛れもない完敗じゃ。
アヤネは失恋したが、想いをきちんと口にした。
じゃがわらわは言えていない、自分がナハトだと言う事をな。
くふふふ、やはり弟の事は聞くもんじゃのぅ。
ラキュの言う様に早く言うべきだった、じゃが……こう思っても、わらわの臆病さが囁くのだ「それでもまだ、するべきではない」と。
告白、シルクにナハトの事を伝える、思うのは簡単だが、口に出すのは難しい。
どうやらわらわは、疎ましく思ってた奴に1つ教えられたようじゃな、勇気と言う物をな……。
羨ましいよ、わらわに無い物をソナタは持っていて。
告白はしたが……わらわの場合、それだけでは告白と言えぬ。
自分がナハトだと伝えぬ限り、シルクの心は響かない。
それは分かっておる!……じゃが恐い、恐いのだ。
今のままじゃ……今のわらわじゃ、振られそうでとっても恐い。
くふふふ……これでは何時告白出来るか分からんな、またラキュやヴァームに怒られてしまうのぅ。
どうやら、まずわらわは自分に自信を持つ事が先らしいな。
しかし、自分に自信を持つとは……どうすれば良いのじゃろうか? その点、アヤネは自信家だったかも知れぬ。
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