どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
375
ラキュがクーの家に行ってる頃、シルクは起きた事を話す為に、城の空き部屋に皆を呼んで起きた事を話していた。
「……と、そんな事が起きたんだ」
全てを話終えた俺は、深く息を吐く、口に出すと……心が重苦しくなる。
それと、さっきシズハさんに言われた事が頭の中で響いてる。
それが重なって、より心苦しい……そんな状態になってる中、鬼騎がゆっくりと口を開いた。
「なんつぅか、そのぉ……なんだぁ……」
椅子に深く腰掛けてる鬼騎が難しい顔をして唸ってる。
他の奴もそんな顔をしている、何を言って良いか分からずに口ごもる鬼騎。
「えっえと、あのぅ、ぅぅぅ」
そんな鬼騎に続くようにメェが口を開いた。
だが、何言って鬼騎と同じく分からないらしく口ごもってる。
「皆様、ここは何も声を掛けない方が良いかと。では私は用事がありますので」
そんな時だ、ヴァームが静かな口調で言った後、彼女は部屋の出口の方へと歩いていく。
そして去り際にペコリと頭を下げと「では、後程」言って出ていった
。
「なっなんじゃ、シルクが落ち込んでると言うのにその態度は! あの冷たい奴じゃのぉ」
いや、正直言うと…そうしてくれた方が気持ち的に助かる。
だからロア、そんなに怒らなくて良い。
「いや、別に気にして無いからさ…。そんな怒らないでくれ」
「いっいや、でもじゃな…」
「良いから」
にっ、と笑ってロアをたしなめる。
納得いかないみたいだが、俺の顔を見て渋々「シルクがそう言うなら」と言ってくれた。
「じゃっじゃが、その…色々と考え込むでないぞ? わらわがおるんじゃからな」
「あぁ、分かってる」
本当に分かっておるのか? と続けた後、ロアは難しい顔をして口を尖らせる。
どうなんだろうなぁ、色々悩み過ぎて分かってないのかも知れない。
「あの、シルクさん。こんな時は色々悩んでも解決しませんわ。一度リラックスする為に悩むのを止めてはどうですの?」
そんな事を思ってた時だ、ラムがそんな事を言い出した。
悩むのを止める…か、それが出来たら苦労しないだよな。
今でも、色々思い込んでるんだ…それを悩む事なんて出来る筈がない。
「そっそれじゃ!」
突然、ロアが目を見開いて立ち上がり、俺の肩を叩いてきた。
いたいっ、今バシッて言ったぞバシッて…。
「シルクよ! 今は何も考えるなっ。無理ならば楽しい事を考えるのじゃ! そうすれば気持ちに余裕が出来、良い案を思い付くじゃろう」
「え、いや。そんな事出来るわけ…」
ない…。
そう言おうとしたら、言葉を遮る様に、また肩をバシッと叩いてきた。
「っ、いっ痛い…」
「やる前から出来ない等と抜かすな! やるんじゃよ今からっ」
なっなんて強引な奴だ、俺の言葉なんて聞かないのか…。
「という訳で、アヤネの事を考えるの禁止じゃ!」
「いや、だから…」
「禁止じゃ!」
「い…」
「きっんっしっじゃっ!」
ちっ近い、そんなに顔を近付けてくるな。
焦りながら俺は横を向きながら「わっ分かった…よ」と言ってしまった。
ロアの迫力に負けてしまった。
「うむっ。初めからそう言えば良いのじゃ」
俺がそう言ったのを聞いて、嬉しそうに笑う。
それを後ろで見てる、鬼騎とメェとラムが苦笑いしてる。
後ろの3人も強引だなぁと思ってるだろう。
さて、考えるのを止めると言ってしまったが…本当にそんな事出来るのか? いや、そもそも…そんな事をして大丈夫か? もっとややこしい事になるんじゃないか? あぁぁ…新たな不安が出てきたな。
「こらぁっ!」
「いっ!!」
いったぁっ、また叩いて来た、今度は頭を思いっきりだ。
「いま、こんな事で良いのか? と思ったじゃろ。」
痛いな、と言ってやろうとしたら…図星を突かれてしまった。
だから何も言えなくなった…考えはお見通しって事か。
「考えるならば楽しい事を考えるのじゃっ。分かったな?」
「あっ…あぁ。どっ努力する」
「うむっ、努力せよ!」
バシッバシッと叩いてくるロア。
別に叩かなくたって良いのに…はぁ、なんか別の意味でややこしい事になったなぁ。
「……と、そんな事が起きたんだ」
全てを話終えた俺は、深く息を吐く、口に出すと……心が重苦しくなる。
それと、さっきシズハさんに言われた事が頭の中で響いてる。
それが重なって、より心苦しい……そんな状態になってる中、鬼騎がゆっくりと口を開いた。
「なんつぅか、そのぉ……なんだぁ……」
椅子に深く腰掛けてる鬼騎が難しい顔をして唸ってる。
他の奴もそんな顔をしている、何を言って良いか分からずに口ごもる鬼騎。
「えっえと、あのぅ、ぅぅぅ」
そんな鬼騎に続くようにメェが口を開いた。
だが、何言って鬼騎と同じく分からないらしく口ごもってる。
「皆様、ここは何も声を掛けない方が良いかと。では私は用事がありますので」
そんな時だ、ヴァームが静かな口調で言った後、彼女は部屋の出口の方へと歩いていく。
そして去り際にペコリと頭を下げと「では、後程」言って出ていった
。
「なっなんじゃ、シルクが落ち込んでると言うのにその態度は! あの冷たい奴じゃのぉ」
いや、正直言うと…そうしてくれた方が気持ち的に助かる。
だからロア、そんなに怒らなくて良い。
「いや、別に気にして無いからさ…。そんな怒らないでくれ」
「いっいや、でもじゃな…」
「良いから」
にっ、と笑ってロアをたしなめる。
納得いかないみたいだが、俺の顔を見て渋々「シルクがそう言うなら」と言ってくれた。
「じゃっじゃが、その…色々と考え込むでないぞ? わらわがおるんじゃからな」
「あぁ、分かってる」
本当に分かっておるのか? と続けた後、ロアは難しい顔をして口を尖らせる。
どうなんだろうなぁ、色々悩み過ぎて分かってないのかも知れない。
「あの、シルクさん。こんな時は色々悩んでも解決しませんわ。一度リラックスする為に悩むのを止めてはどうですの?」
そんな事を思ってた時だ、ラムがそんな事を言い出した。
悩むのを止める…か、それが出来たら苦労しないだよな。
今でも、色々思い込んでるんだ…それを悩む事なんて出来る筈がない。
「そっそれじゃ!」
突然、ロアが目を見開いて立ち上がり、俺の肩を叩いてきた。
いたいっ、今バシッて言ったぞバシッて…。
「シルクよ! 今は何も考えるなっ。無理ならば楽しい事を考えるのじゃ! そうすれば気持ちに余裕が出来、良い案を思い付くじゃろう」
「え、いや。そんな事出来るわけ…」
ない…。
そう言おうとしたら、言葉を遮る様に、また肩をバシッと叩いてきた。
「っ、いっ痛い…」
「やる前から出来ない等と抜かすな! やるんじゃよ今からっ」
なっなんて強引な奴だ、俺の言葉なんて聞かないのか…。
「という訳で、アヤネの事を考えるの禁止じゃ!」
「いや、だから…」
「禁止じゃ!」
「い…」
「きっんっしっじゃっ!」
ちっ近い、そんなに顔を近付けてくるな。
焦りながら俺は横を向きながら「わっ分かった…よ」と言ってしまった。
ロアの迫力に負けてしまった。
「うむっ。初めからそう言えば良いのじゃ」
俺がそう言ったのを聞いて、嬉しそうに笑う。
それを後ろで見てる、鬼騎とメェとラムが苦笑いしてる。
後ろの3人も強引だなぁと思ってるだろう。
さて、考えるのを止めると言ってしまったが…本当にそんな事出来るのか? いや、そもそも…そんな事をして大丈夫か? もっとややこしい事になるんじゃないか? あぁぁ…新たな不安が出てきたな。
「こらぁっ!」
「いっ!!」
いったぁっ、また叩いて来た、今度は頭を思いっきりだ。
「いま、こんな事で良いのか? と思ったじゃろ。」
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