どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
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 クーの話はあれから暫く続いた、その殆どの内容はアヤネの事だった。
良く分からない気持ちになりながらその話しを淡々と聞いた。
 「……はぁ」
そんな時間も過ぎて、僕はクーの家を出て地上にいる。
正直に言うと……「そっその事は良く考えてみるよ」って言って逃げるように出てきちゃったんだけどね。
だって……クーの話しを聞いてると、自分が何をすれば良いのか分からなくなるんだ。
いま、すっかり昼前になった城下町の中央通りを悩みを抱えながら歩いてる。
もう、周りの視線が気にならない位ね……。
「……あぁあ、友達の家に言ったら友達が良い事言って、それに感動して考え方を改めて悩み解決……て言うのは人間が書いた本で良く見たけど……逆に悩みが深くなった気がするよ」
えらく長い独り言をはきながら、ゆっくり歩く。
あぁ身体が重い、今日はもうあれだね……城に帰って自分の部屋に隠ってよう。
一人になって、良く考えるんだ……そうすれば、今感じてる重苦しい気持ちが多少楽になるよね。
よし、そうと決まれば棺桶ワープで移動……しようと思ったんだけど、それは出来なかった。
「あ、らっ君だ」
「ん……っ!?」
背後から声を掛けられた、振り向いてみると……アヤネがいた。
近い距離なのに「やっほー」と良いながら手を振っている。
それを見た僕は……顔を真っ赤にしてしまった。
くっクーがあんな話するからだ……へっ変に意識しちゃってる。
……まずいね、急に汗かいてきちゃったよ、とっとりあえず背を向けよう。
「ん、らっ君どったの?」
「あ、いや……なんでも……ないよ」
当然アヤネは覗き込むように僕を見てくる。
そんな事されたら、とっても気になるので……チラリと見てみる。
上目使いしてるね、すっごいキラキラした目で見てくる。
と言うか身体が当たってる……僕の腕とか軽く掴んでるし……胸とかも……その、思いっきり当たってる……むにって感じにね。
「らっ君顔真っ赤、面白い」
「そう見えるかな?」
目を反らしながら言うと、アヤネは反対側に回り込んで見つめてくる。
だから、さっきと同じ様に背を向ける。
「うん、見える」
「そう……」
すっと図星を付いてくるね……アヤネってたまぁに勘が鋭くなる時あるよね。
「ん、なに……じろじろ見たらダメ」
「あ、ごめん」
まぁ……それは置いといてだ、この話し掛けられてるだけで手汗がヤバイ状態をなんとかしないとだね……。
ここで、何に悩んでるか聞かれたら脳筋みたいにキョドる自信がある。
それはいけない、そんな無様な姿を見せるのはプライドが許さない。
……うん、取り合えずこうしよう、アヤネはアホだからこっちから話題を振ろう。
そしたら素直に乗ってくれる……と言う訳で話題を振ろうか。
「ねぇアヤネ」
「ん」
「なにしに此処に来たの?」
すっごく普通な話題だけど……まぁ、これでもアヤネは乗ってくるよね。
あ、ほら……話題に反応して更に密着してきたよ。
どきっ! としたけど動じずにアヤネの言葉を待つ。
「……なんとなく?」
「え、あっ……そうなんだ」
……なるほど、なんとなくか。
つまり、暇なんだね。
「と言うのは嘘で、実はシルクのデートスポットを探してたの。実は城下町地下に行ったの、今はその帰り」
「へぇ……ねぇ、嘘つく意味あった?」
「あるよ、そう言う気分だったから」
あっ相変わらずアヤネは良く分からないねぇ……。
って、アヤネも城下町地下にいたんだ……知らなかったよ。
にっと面白そうに笑ってくるアヤネを見てそう思った……その後にドキドキと心が揺らいだ。
くっ……もうほんっとに視線を合わせられないっ。
「らっ君汗凄い……とっても変」
また指摘された……僕はそれをスルーして前へ歩く。
そしたら「あ、待って」と着いてくる、因みに前に歩いたけど……城とは別の方向だ。
だから振り向く必要があるんだけど……この状態で城に帰ったら確実に姉上とヴァームに何があったか問い質される。
過去の経験がそう言ってる、だから暫く歩いて気持ちを落ち着けてからにしよう。
……あと、アヤネはずっと着いてくる気かな? 今も真後ろにいるんだけど……すっごい見られてるよ。
あぁ……気になる、ほんっとに気になるっ。
今のドキドキした気持ちと板挟みになりつつ……僕は暫く歩き回った後城に帰った。
はぁ…1日の半分しか経ってないのに疲れた。
よし、始めに決めた通り直ぐに自分の部屋に隠ろう、食事もそこでとろう……じゃないと、ドキドキした気持ちで風邪でも引きそうだよ。
良く分からない気持ちになりながらその話しを淡々と聞いた。
 「……はぁ」
そんな時間も過ぎて、僕はクーの家を出て地上にいる。
正直に言うと……「そっその事は良く考えてみるよ」って言って逃げるように出てきちゃったんだけどね。
だって……クーの話しを聞いてると、自分が何をすれば良いのか分からなくなるんだ。
いま、すっかり昼前になった城下町の中央通りを悩みを抱えながら歩いてる。
もう、周りの視線が気にならない位ね……。
「……あぁあ、友達の家に言ったら友達が良い事言って、それに感動して考え方を改めて悩み解決……て言うのは人間が書いた本で良く見たけど……逆に悩みが深くなった気がするよ」
えらく長い独り言をはきながら、ゆっくり歩く。
あぁ身体が重い、今日はもうあれだね……城に帰って自分の部屋に隠ってよう。
一人になって、良く考えるんだ……そうすれば、今感じてる重苦しい気持ちが多少楽になるよね。
よし、そうと決まれば棺桶ワープで移動……しようと思ったんだけど、それは出来なかった。
「あ、らっ君だ」
「ん……っ!?」
背後から声を掛けられた、振り向いてみると……アヤネがいた。
近い距離なのに「やっほー」と良いながら手を振っている。
それを見た僕は……顔を真っ赤にしてしまった。
くっクーがあんな話するからだ……へっ変に意識しちゃってる。
……まずいね、急に汗かいてきちゃったよ、とっとりあえず背を向けよう。
「ん、らっ君どったの?」
「あ、いや……なんでも……ないよ」
当然アヤネは覗き込むように僕を見てくる。
そんな事されたら、とっても気になるので……チラリと見てみる。
上目使いしてるね、すっごいキラキラした目で見てくる。
と言うか身体が当たってる……僕の腕とか軽く掴んでるし……胸とかも……その、思いっきり当たってる……むにって感じにね。
「らっ君顔真っ赤、面白い」
「そう見えるかな?」
目を反らしながら言うと、アヤネは反対側に回り込んで見つめてくる。
だから、さっきと同じ様に背を向ける。
「うん、見える」
「そう……」
すっと図星を付いてくるね……アヤネってたまぁに勘が鋭くなる時あるよね。
「ん、なに……じろじろ見たらダメ」
「あ、ごめん」
まぁ……それは置いといてだ、この話し掛けられてるだけで手汗がヤバイ状態をなんとかしないとだね……。
ここで、何に悩んでるか聞かれたら脳筋みたいにキョドる自信がある。
それはいけない、そんな無様な姿を見せるのはプライドが許さない。
……うん、取り合えずこうしよう、アヤネはアホだからこっちから話題を振ろう。
そしたら素直に乗ってくれる……と言う訳で話題を振ろうか。
「ねぇアヤネ」
「ん」
「なにしに此処に来たの?」
すっごく普通な話題だけど……まぁ、これでもアヤネは乗ってくるよね。
あ、ほら……話題に反応して更に密着してきたよ。
どきっ! としたけど動じずにアヤネの言葉を待つ。
「……なんとなく?」
「え、あっ……そうなんだ」
……なるほど、なんとなくか。
つまり、暇なんだね。
「と言うのは嘘で、実はシルクのデートスポットを探してたの。実は城下町地下に行ったの、今はその帰り」
「へぇ……ねぇ、嘘つく意味あった?」
「あるよ、そう言う気分だったから」
あっ相変わらずアヤネは良く分からないねぇ……。
って、アヤネも城下町地下にいたんだ……知らなかったよ。
にっと面白そうに笑ってくるアヤネを見てそう思った……その後にドキドキと心が揺らいだ。
くっ……もうほんっとに視線を合わせられないっ。
「らっ君汗凄い……とっても変」
また指摘された……僕はそれをスルーして前へ歩く。
そしたら「あ、待って」と着いてくる、因みに前に歩いたけど……城とは別の方向だ。
だから振り向く必要があるんだけど……この状態で城に帰ったら確実に姉上とヴァームに何があったか問い質される。
過去の経験がそう言ってる、だから暫く歩いて気持ちを落ち着けてからにしよう。
……あと、アヤネはずっと着いてくる気かな? 今も真後ろにいるんだけど……すっごい見られてるよ。
あぁ……気になる、ほんっとに気になるっ。
今のドキドキした気持ちと板挟みになりつつ……僕は暫く歩き回った後城に帰った。
はぁ…1日の半分しか経ってないのに疲れた。
よし、始めに決めた通り直ぐに自分の部屋に隠ろう、食事もそこでとろう……じゃないと、ドキドキした気持ちで風邪でも引きそうだよ。
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