どうやら魔王は俺と結婚したいらしい

わいず

248

時間は少し遡る。

「……きぃ君」

きぃ君が色々と限界を越えて気絶したです。
その後、メェがきぃ君を自分の部屋まで運んで今、夜が明けたです。

「うっうぅ……いっ一緒に寝ちゃったです。どっドキドキしたですよ……」

カーテンの隙間から光が射し込む……それを見る。
昨夜は、ずっときぃ君と……その……えと、寝たです。
だから今は、お互い身体をひっつけてる状態です。

だっだって! しっ仕方無かったです! きぃ君、気絶しちゃうし……あそこにあのまま放置するのも可愛そうだし……そっそれに、あっあんな事もあったですし……。

あのまま放置ってのも……その、あれだったんです。
なので、メェの部屋に連れてきたです。

きぃ君をメェのベットに乗せて、メェは……とっ取り合えずベットに座ったです。

そして、色々と思い返したです。
きぃ君に結婚を前提に告白された、きぃ君のテレる姿を見た……。
くっ、まずいです、はっ鼻血が出ちゃう程興奮するですよ。

いや、それよりも……。
力無く倒れてるきぃ君を見てた方がよっぽど興奮するですよぉぉっ。

見るですよ、この筋肉! ガチガチのムチムチですよ? むっはぁぁっ、たまらんですよぉぉ!!

今きぃ君は気絶中……普段は飛び付いて匂いとか嗅いだりしてたですが、あまり堪能してないです。

つまりこれはチャンス……おっ怒られない程度に、きぃ君の筋肉を堪能するですよ!

ふんすぅー。
鼻息を吹き出し、メェは決意したです。
その後の行動は早かったです。

ぴょんっ、とベットに飛び乗って、きぃ君に身体を密着させて、くんくんはすはふぺろぺろあむあむする。

え? 後半の擬音が可笑しい? それ、気にしちゃダメです。

……という感じでメェはきぃ君が気絶しているのを良いことに色々と楽しんだです。
その結果、寝不足……。
あんまり寝れなかったです、だってきぃ君の筋肉が凄まじく良かったんです!

良いですか? きぃ君の筋肉はただ固いだけじゃないです。
そもそも筋肉と言う物は、ただつければ良いと言うものでは無いです。

太った筋肉は身体が重くなっちゃうです、でもきぃ君の筋肉は、きちんと引き締まってるです。
それでも大きな体をしてるのは、きぃ君は生まれつきそう言う体格だからです。

つまりきぃ君は、きちんと鍛えられた凄まじい筋肉の持ち主って事になるですよ!

……ごっごめんです、ついヒートアップしたです。
つっ続きを話すです。

えっえと、寝不足がどうののから話すですよ。

でもまぁ、その寝不足なんて吹っ飛んでるです。
今はただドキドキして、目が冴えちゃってるです。

「…………っ」

うっはぁぁ……きぃ君の寝顔可愛いですぅ。
つい顔がほころんじゃうですよぉ。
メェは一晩、こんな顔をしたきぃ君の側で寝たんですよね?

うぅ、その事実だけで物凄く興奮するですよぉぉ。
だっ大好きな人の側で……ねっ寝る。
ちょっちょっと速すぎるです?

いっいや、めっメェはきぃ君にキスしたですし、べっ別に一緒に寝るのは良いですよね?
メェときぃ君は、おっお互い好き同士です。
なっなんの問題も無いです。

「……だっだったら、もっもう少し楽しむですよ」

息を荒くするメェ、目付きが興奮を物語ってるです。
ゆっくり、ゆっくりときぃ君の顔に近付く。

「だっ抱き付いて……キスとかしても……だっ大丈夫です?」

ドキドキする胸を押さえ、自問自答してしまう。
あぁ……うぅ……。
メェ様ならこんな事、相手の意思関係なく手早くやってのけるのに……メェはそんなにさっさと出来ないですよ!

ぐしぐしと髪の毛を引っ掻く。
その後、きぃ君を見たです。

すぅ……すぅ……。
あの大きな体格から想像できない位に優しく寝息を立ててるですね。
あれ? きぃ君、気絶してたですよね? 寝てはいないですよね? 気絶と睡眠は別物ですよ?

……まっまさか、きぃ君、途中で起きてたです? いっいやいや、それなら恥ずかしがり屋のきぃ君はまた気絶する筈です!

……いや、もうそんなのは関係無いです。
きっキスしたい、今はそれで頭がいっぱいです。

だからメェは、きぃ君の顔にゆっくりと近付いて……キスをした。
その時、目は瞑ったです。
だっだって……するの見るの、はっ恥ずかしいです。

 ……ちゅっ。
唇が当たった、きぃ君との2度目のキス。
1度目は、初めてのキスと言う事もあり、感触が分かんなかったですが。

にっ2度目のキスは……甘酸っぱい味がしたです。
そのキスの味に酔ったメェは、きぃ君の身体に抱き付き、暫くその行為を楽しんだのです。

あぁ……今、物凄く、気持ち良いですよ、この状態が長く続いて欲しいです……。

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