どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
137
海水は冷たくて気持ちが良い、しかし身体がベタベタする……そんな事は気にせず俺は海水に腰まで浸かっていた。
「波強すぎて泳げない……誰だよ、初めて海で泳げるって言った奴は」
全く泳げない、泳ごうとしたら波に浚われて溺れる……海って恐ろしい所だ。
「しっるくぅ!」
ばしゃっーー
ロアが海水を掛けてくる、くっ……やられた、やり返そうとした時だ。
「くらえ魔王、海神波」
「ぶぺっ……ぐはぁっ、しょっしょっぱいのじゃ!」
アヤネが腕を思い切り振ってロアに海水を掛けた、また偉く格好いい名前が出たな……。
「なっ何をするんじゃ貴様!」
「シルクに海水を掛けた罰、だから私が初めてかけて貰う」
「なにおぅ!」とロアが言って不毛な海水の掛け合いが始まった。
「初めてかけて貰うのはわらわじゃ!」
「違う私、顔にかけて貰う」
「ではわらわは身体じゃ! 身体にぶっかけて貰うのじゃ!」
「なら私は同じ様にぶっかけて貰うもん」
うん、一応言っておこう……かけて貰うのは海水だ、それ以外の意味はない、良いな?
「……この2人はほうっておこう」
ロア、アヤネ……女の子が"ぶっかける"なんて言葉使っちゃ駄目だ。
て事を思いながら海から出る、海の家から椅子借りてきて浜にいよう。
と言う訳で借りてきた、で座った……因みに椅子はありだ、良く浜辺で綺麗な女性が日焼けする為に寝ているあの椅子だ、俺はその椅子に座っている。
「……」
そこから見える景色はとても変だった、笑いながら砂浜と平行に泳ぐヘッグ、まだ海水の掛け合いをしているロアとアヤネ、そしてラキュは……棺桶の上に乗ってサーフィンしてた、棺桶でサーフィンって出来るんだな。
「いや、普通は出来ないよな」
阿呆な事考えてしまった、その考えを咳払いと共に振り払う。
あっ、因みに鬼騎とメェは海の家にいる、鬼騎が鼻血を出した為、メェが鬼騎の看病をしているのだ。
鬼騎にとってメェのスク水姿は強烈なインパクトだったらしく倒れた、当然メェはきちんと看病するだろうが……なんか心配だ、無事だよな? そう思う俺だったが「大丈夫」と言う事にして海を眺める事にした。
下手に様子見をしにいったら変な薬を飲まされたりするかもしれない、ここは放置だ、だから鬼騎……何かがあっても頑張れよ!
 所かわって海の家です、メェのスク水姿を見たきー君が大量の鼻血を出して倒れちゃったです、因みにメェの今の服は着替えて白衣を着ているです、起きた時にまた鼻血を出されたら困るですからね……それもこれも全部ヴァっちゃんがメェにスク水着せたからですよ……でもメェの性でもあるんですよね? なのでメェが看病してるです、鼻血は止まったようですけど目を冷ましてくれないです。
きっと軽い貧血を起こしてるんですね……起きたらそれも治さないといけないです。
きぃ君はメェの膝を枕にして辛そうに寝ているです、そろそろ起きてほしいです、因みに寝てる場所は海の家の座敷席を借りてるです、ヴァっちゃんとリー君が快く貸してくれたです。
「くっ……うっ……んん」
とか考えてたら、きー君に反応がありました! 瞼がぴくぴく動いてるです!
「きっきー君っ、大丈夫ですか!」
「うっ……ん?」
身体をもごもご動かしたです、くっくすぐったいですけど我慢するです……その後きー君は目を開けたです、じぃーとメェを見ているです、はっ恥ずかしいですね。
「メェ……さん?」
「はっはい! メェです! きー君大丈夫ですか?」
きー君は倒れたから 、ぼーっとしているです、いつものきー君ならメェをみた瞬間「わぁわぁ」騒ぐんですけど……今のきー君は静かです、まっまぁ、それはそれで良いですけど。
「んー……あぁ、大丈夫……だ……柔らかい」
目をぱちぱちさせて、きー君の腕がメェの膝を触って来たです……わわっ、はっ恥ずかしいぃ。
「わしは……なんで……んー……はっ!」
あっ、きー君が気を取り戻したです、一気に顔が紅くなって飛び上がってしゃがんでそのまま後ろに下がって行ったです、きっ器用な驚き方ですねぇ、でも何時ものきー君に戻って少し安心したです。
「すっすすすっすみませごめんなさいですますぅぅ」
「落ち着いてきー君、もう訳分かんなくなっちゃってるです」
安定のド緊張ぶりです、これでこそきー君です、でも何でいつもメェ相手だとこんなん何ですかね? まぁそんなきー君は大好きですから良いですけど、おっと……そろそろ、きぃ君を落ち着かせないとまた鼻血出しそうですね。
「きー君、こっち来るですよ」
「えっいやっしかし……」
「しかしも案山子もお菓子もないですよ、早くこっち来るです!」
少し強い口調で言ってやったです、そしたら額に汗を掻きながらもこっちに来たです、なのでメェは白衣の中からお薬を取り出したです。
「はい、飲むですよ」
「えっ……」
「鼻血が出た時に一番良く効くお薬です」
きー君に手渡したのは赤いカプセル型のお薬です、続けてお水の入ったコップも渡したです。
「遠慮なくぐいっと行くです」
「えっ……あっ……はい」
きょどりながらもお薬を飲んでお水も飲んだきー君、ふぅぅとため息をついて、じぃーっとメェを見つめて来たです、その視線は妙に熱かったです、そんなに見つめられたら照れちゃうですよ?
「飲み終わったですね?」
「へっへい」
こくこくと頷くきー君、視点が定まっていないです、お薬が効くのは時間が掛かるですからね……視界が安定しないのは時間が経てば治るですよ。
「じゃ、今日はゆっくりするです! お医者様の命令です!」
「わっわかりやしたですます」
相変わらず変な言葉を使うきー君、でっでも……そっそんなきー君は……何処か可愛くて良いです! 見た目怖いのに顔を紅くして照れたりするんですよ? これぞギャップ萌えです! 更に筋肉ムキムキなんですよ? いっ今は病み上がりだから抱き付かないですが……そうでなければ抱き付いてる所ですよ! むふぅ……。
「こほんっ……じゃぁ、どうぞです」
一旦色々考えるのは止めにしてメェはその場に正座したです、いけない……もう少しで欲望が爆発してしまう所だったです。
「え……どぞって、どういう事ですかい?」
慌てるきー君、どうやらメェの行動の意味が分かってない様ですね。
「膝まくらです、きー君が良くなるまでずっと見てるです」
メェがそう言った途端です、きー君から大量の汗が吹き出て来たです、そして思い切り首を横に振り出したです。
「やっややや! そっそそっそれには及ばんですますたいですますぅぅ!」
にひひぃ……ほんっとかぁ良いですねぇ。
「そんなに慌てなくても良いです、メェはきー君が心配だからそうするのです! 因みにこれもお医者様の命令ですよ? 断ったらぶっとい注射でお尻をぶっさすです」
「そっそれは……かっかかっ勘弁ですます」
「ならとっとと寝るですよ」
ぽんぽんっと膝を叩いてきー君を誘うです、そしたら真っ赤な身体を更に真っ赤にさせてゆっくりとまたメェの膝に頭を乗せて来たです、にひひぃ……この角もぶっとくて素敵ですぅ。
「ひっひひっ膝が……いっ痛くなったら……言ってくだだだ……さい」
「にひひ……きー君は優しいですね、分かったです、痛くなったら言うですよ」
なーんてね、痛くなっても言わないですよぉ、何故ならこの状態は幸せ過ぎるからです! 後はきー君が眠ってくれれば……触り放題ですっ! あっ、勿論優しくするですよ? きー君は病人ですからね、メェはその辺は弁えてるです。
それにメェはきー君にしかこう言う事はしないです。る由は1つしか無いです、それは人も魔物も平等に持つ感情……好意です。
そう、メェはきー君の事が大好きです、だからメェはこう言う事をするんです……いつか、いや違うですね……近い内にメェはこの想いをきー君に打ち明けようと思ってるです、出会って10年、もう言っても良い頃……寧ろ言うのが遅い位かも知れないです、にひひひぃ……その時が楽しみですぅ……でも今はきー君の看病に集中です、早く元気になるですよ? きぃ君……。
「波強すぎて泳げない……誰だよ、初めて海で泳げるって言った奴は」
全く泳げない、泳ごうとしたら波に浚われて溺れる……海って恐ろしい所だ。
「しっるくぅ!」
ばしゃっーー
ロアが海水を掛けてくる、くっ……やられた、やり返そうとした時だ。
「くらえ魔王、海神波」
「ぶぺっ……ぐはぁっ、しょっしょっぱいのじゃ!」
アヤネが腕を思い切り振ってロアに海水を掛けた、また偉く格好いい名前が出たな……。
「なっ何をするんじゃ貴様!」
「シルクに海水を掛けた罰、だから私が初めてかけて貰う」
「なにおぅ!」とロアが言って不毛な海水の掛け合いが始まった。
「初めてかけて貰うのはわらわじゃ!」
「違う私、顔にかけて貰う」
「ではわらわは身体じゃ! 身体にぶっかけて貰うのじゃ!」
「なら私は同じ様にぶっかけて貰うもん」
うん、一応言っておこう……かけて貰うのは海水だ、それ以外の意味はない、良いな?
「……この2人はほうっておこう」
ロア、アヤネ……女の子が"ぶっかける"なんて言葉使っちゃ駄目だ。
て事を思いながら海から出る、海の家から椅子借りてきて浜にいよう。
と言う訳で借りてきた、で座った……因みに椅子はありだ、良く浜辺で綺麗な女性が日焼けする為に寝ているあの椅子だ、俺はその椅子に座っている。
「……」
そこから見える景色はとても変だった、笑いながら砂浜と平行に泳ぐヘッグ、まだ海水の掛け合いをしているロアとアヤネ、そしてラキュは……棺桶の上に乗ってサーフィンしてた、棺桶でサーフィンって出来るんだな。
「いや、普通は出来ないよな」
阿呆な事考えてしまった、その考えを咳払いと共に振り払う。
あっ、因みに鬼騎とメェは海の家にいる、鬼騎が鼻血を出した為、メェが鬼騎の看病をしているのだ。
鬼騎にとってメェのスク水姿は強烈なインパクトだったらしく倒れた、当然メェはきちんと看病するだろうが……なんか心配だ、無事だよな? そう思う俺だったが「大丈夫」と言う事にして海を眺める事にした。
下手に様子見をしにいったら変な薬を飲まされたりするかもしれない、ここは放置だ、だから鬼騎……何かがあっても頑張れよ!
 所かわって海の家です、メェのスク水姿を見たきー君が大量の鼻血を出して倒れちゃったです、因みにメェの今の服は着替えて白衣を着ているです、起きた時にまた鼻血を出されたら困るですからね……それもこれも全部ヴァっちゃんがメェにスク水着せたからですよ……でもメェの性でもあるんですよね? なのでメェが看病してるです、鼻血は止まったようですけど目を冷ましてくれないです。
きっと軽い貧血を起こしてるんですね……起きたらそれも治さないといけないです。
きぃ君はメェの膝を枕にして辛そうに寝ているです、そろそろ起きてほしいです、因みに寝てる場所は海の家の座敷席を借りてるです、ヴァっちゃんとリー君が快く貸してくれたです。
「くっ……うっ……んん」
とか考えてたら、きー君に反応がありました! 瞼がぴくぴく動いてるです!
「きっきー君っ、大丈夫ですか!」
「うっ……ん?」
身体をもごもご動かしたです、くっくすぐったいですけど我慢するです……その後きー君は目を開けたです、じぃーとメェを見ているです、はっ恥ずかしいですね。
「メェ……さん?」
「はっはい! メェです! きー君大丈夫ですか?」
きー君は倒れたから 、ぼーっとしているです、いつものきー君ならメェをみた瞬間「わぁわぁ」騒ぐんですけど……今のきー君は静かです、まっまぁ、それはそれで良いですけど。
「んー……あぁ、大丈夫……だ……柔らかい」
目をぱちぱちさせて、きー君の腕がメェの膝を触って来たです……わわっ、はっ恥ずかしいぃ。
「わしは……なんで……んー……はっ!」
あっ、きー君が気を取り戻したです、一気に顔が紅くなって飛び上がってしゃがんでそのまま後ろに下がって行ったです、きっ器用な驚き方ですねぇ、でも何時ものきー君に戻って少し安心したです。
「すっすすすっすみませごめんなさいですますぅぅ」
「落ち着いてきー君、もう訳分かんなくなっちゃってるです」
安定のド緊張ぶりです、これでこそきー君です、でも何でいつもメェ相手だとこんなん何ですかね? まぁそんなきー君は大好きですから良いですけど、おっと……そろそろ、きぃ君を落ち着かせないとまた鼻血出しそうですね。
「きー君、こっち来るですよ」
「えっいやっしかし……」
「しかしも案山子もお菓子もないですよ、早くこっち来るです!」
少し強い口調で言ってやったです、そしたら額に汗を掻きながらもこっちに来たです、なのでメェは白衣の中からお薬を取り出したです。
「はい、飲むですよ」
「えっ……」
「鼻血が出た時に一番良く効くお薬です」
きー君に手渡したのは赤いカプセル型のお薬です、続けてお水の入ったコップも渡したです。
「遠慮なくぐいっと行くです」
「えっ……あっ……はい」
きょどりながらもお薬を飲んでお水も飲んだきー君、ふぅぅとため息をついて、じぃーっとメェを見つめて来たです、その視線は妙に熱かったです、そんなに見つめられたら照れちゃうですよ?
「飲み終わったですね?」
「へっへい」
こくこくと頷くきー君、視点が定まっていないです、お薬が効くのは時間が掛かるですからね……視界が安定しないのは時間が経てば治るですよ。
「じゃ、今日はゆっくりするです! お医者様の命令です!」
「わっわかりやしたですます」
相変わらず変な言葉を使うきー君、でっでも……そっそんなきー君は……何処か可愛くて良いです! 見た目怖いのに顔を紅くして照れたりするんですよ? これぞギャップ萌えです! 更に筋肉ムキムキなんですよ? いっ今は病み上がりだから抱き付かないですが……そうでなければ抱き付いてる所ですよ! むふぅ……。
「こほんっ……じゃぁ、どうぞです」
一旦色々考えるのは止めにしてメェはその場に正座したです、いけない……もう少しで欲望が爆発してしまう所だったです。
「え……どぞって、どういう事ですかい?」
慌てるきー君、どうやらメェの行動の意味が分かってない様ですね。
「膝まくらです、きー君が良くなるまでずっと見てるです」
メェがそう言った途端です、きー君から大量の汗が吹き出て来たです、そして思い切り首を横に振り出したです。
「やっややや! そっそそっそれには及ばんですますたいですますぅぅ!」
にひひぃ……ほんっとかぁ良いですねぇ。
「そんなに慌てなくても良いです、メェはきー君が心配だからそうするのです! 因みにこれもお医者様の命令ですよ? 断ったらぶっとい注射でお尻をぶっさすです」
「そっそれは……かっかかっ勘弁ですます」
「ならとっとと寝るですよ」
ぽんぽんっと膝を叩いてきー君を誘うです、そしたら真っ赤な身体を更に真っ赤にさせてゆっくりとまたメェの膝に頭を乗せて来たです、にひひぃ……この角もぶっとくて素敵ですぅ。
「ひっひひっ膝が……いっ痛くなったら……言ってくだだだ……さい」
「にひひ……きー君は優しいですね、分かったです、痛くなったら言うですよ」
なーんてね、痛くなっても言わないですよぉ、何故ならこの状態は幸せ過ぎるからです! 後はきー君が眠ってくれれば……触り放題ですっ! あっ、勿論優しくするですよ? きー君は病人ですからね、メェはその辺は弁えてるです。
それにメェはきー君にしかこう言う事はしないです。る由は1つしか無いです、それは人も魔物も平等に持つ感情……好意です。
そう、メェはきー君の事が大好きです、だからメェはこう言う事をするんです……いつか、いや違うですね……近い内にメェはこの想いをきー君に打ち明けようと思ってるです、出会って10年、もう言っても良い頃……寧ろ言うのが遅い位かも知れないです、にひひひぃ……その時が楽しみですぅ……でも今はきー君の看病に集中です、早く元気になるですよ? きぃ君……。
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