どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
107
いやぁ凄い事になった、そりゃもう凄い事だ、ん? どう凄い事になったのかって?
いきなりヴァームが真剣な顔をして「多大なる魔力反応が出ました」とか言って出て行った、気になるから全員ヴァームに付いていったら掃除勝負をしていた場所でその扉を開けてみたら……部屋半分が消滅してたと言う訳だ。
「あっ皆……やっほー」
こんな驚きの光景が広がっているのにアヤネは呑気に笑って俺達に手を振っている。
「うふふふ……どうやらこれはロア様の仕業ですね、うふふふ……」
と俺の横で恐ろしい覇気を出しているヴァーム、じぃと廊下の奥を見ている……そして「少し待っていて下さい」と言った後物凄い勢いで走っていた。
ドビュンッーー
と言う強い衝撃が走りビュォォッっと突風が吹いた……多分あの部屋を半分消し飛ばしたのってロアだ、ヴァームはロアを捕まえに行った訳だ、ロアは必死で逃げているんだろうが……あの様子じゃ捕まるのは直ぐだろうな……。
「お待たせしました」
ほらっ直ぐに捕まった……縄でぐるぐるまきぐるぐる巻きにされたロアがヴァームの足元で暴れている。
「離せぇ離すのじゃぁ!!」
「却下します」
何と冷たい目付き、とても主に向ける目ではない……この後ロアは、みっちりとお仕置きされるんだろう……と言うか何がどうなって部屋をあんなにしたんだ? まさか喧嘩か? よし、アヤネに聞いてみるか……。
「なぁアヤネ」
「ん?」
「何で部屋があんなになったんだ?喧嘩でもしたか?」
「違う、何か魔王が手紙見付けてそれを見たら怒ってこうなった」
……うん分からん、詳しく聞こうと思ったが……まぁ聞かなくて良いだろう、何故かって?多分俺には理解出来ない事だからだ。
「ねぇヴァーム」
とその時だ、ラキュが俺の前に出て来る。
「何ですか?」
「これって勝敗はどうなるの?」
あぁ……そう言えばそうだな、どうするんだろう、ロアの所は綺麗になったと言えば綺麗になったが……ヴァームを怒らせる結果になった、でアヤネの所だが……正直に言えば前よりかはマシになったレベルだ。
「うふふ……決まってるじゃないですか」
おぉ決まっているのか……と言うか俺も誰が勝者なのか分かった、皆も誰が勝ったか分かっているだろう、ヴァームはこほんっと咳払いして答える。
「この掃除勝負……勝者はアヤネさんです!」
「やた!」
ばっとヴァームに指を指され喜ぶアヤネ、嬉しそうに微笑んで俺に抱き付いてくる。
「なぁ……抱き付く意味あるのか?」
「ある、これはよしよしして欲しいアピール」
よしよし……つまり頭を撫でろって事か? まっまぁそれ位ならしてやるか、という事で撫で撫でする……とそんな事をしていたら、当然怒ってくる奴がいる、言わずもがな……ロアである。
「うっ浮気か?浮気なのか!ゆっ許さんぞっシルク! わらわと言う妻がありあぁだだだだっ! 痛いっ痛いのじゃヴァームっ主を踏みつけるとは何事いぎゃっ!」
ぎりぎりっとロアの太股の辺りを踏みつけるヴァーム……その時の表情は笑ってはいるが何処か氷の様な冷たさと鬼の様な迫力、そしてどす黒いオーラに満ちていた、皆はそれを見てカタカタと震えている……あぁ怖い。
「お黙りなさい……言い付けを守れない主にはキツいお仕置きが必要です、ですので今夜はラムと一緒に寝てもらいますね」
「いっ嫌じゃぁぁぁ!!」
なっなんと言う宣告……ラムと一緒に寝るだなんて身体が幾つあっても足りないだろう……流石にこれは同情しておこう、ロアよ命運を祈る。
「と言う事はこれで1勝1敗って事だね」
とそんな事を考えていたらこの空気を変える様にそんな事を言ってくるラキュ。
「そうだな、つまり引き分けつー事だな」
「何か熱い展開になって来たです」
腕を組んでうんうんと首を縦に振る鬼騎と拳をぎゅーっと握るメェ、言われて見れば熱い展開にはなってるが……あと1回巻き込まれるかもしれないと考えると心が落ち込んでしまう、はぁ……。
「で、最後の勝負は何をするんだい?」
俺が落ち込んでいるとヘッグが格好いいポーズを取り聞いてくる、それに応えるかの様にアヤネも変なポーズをとって答える……ポーズを取る意味ってあるのか?
「最後の勝負……それは!」
「あっその前に良いですか?」
ずっこけた……何か知らんがアヤネが珍しく真剣な表情をしているのにヴァームが口を挟んだ、ピリッーーとした空気に入ったのに水を射された……。
「珍しいじゃないか、君が話に割り込んで来るなんて」
最後の方で華麗にウインクするヘッグ、あぁ……こいつの行動に一々突っ込んでたら切りがないな、よしっこれから極力無視しよう。
「すみません……ですが2つ程言わせて頂きたいのです」
ぺこりと頭を下げるヴァーム……言わせて頂きたい事って何だろうか? ヴァームは頭を上げてアヤネの方を見る、当然?を浮かべる……アヤネに何かあるのだろうか?
「お風呂に入りませんか? メイドとして汚れた人を見るとお風呂を進めたくなるんです」
申し訳なさそうに言うヴァーム、だがそれは仕方ないだろう……所謂職業病と言う奴だな。
「んー……言われてみると汚れてる、お風呂入りたいかも」
ヴァームにお風呂を進められてアヤネは自分の身体を見始め時折匂いを嗅ぐ。
「そう言う訳でよろしくね」
その後アヤネはお風呂に入る事になった。
「なっならばわらわも入りたいのじゃ!」
魚の様に身体をぐねぐね動かし言ってくるロア、何か俺をちらちら見てくるが……ロアが何を言いたいか俺には分かる、するとヴァームはロアの方を見下ろして優しくこう答える。
「宜しいですよ、但し今回はシルクさんと一緒に入るのは無しです」
「なっなんじゃと!?」
まさかの言葉だ、まっまぁ俺には有り難い話だが……ヴァームがこんな事を言うなんて驚きだ、だから驚いて「んなっ」って声を出してしまった。
「当たり前です、ロア様は約束を破ったのです、なので暫く楽しみを禁止させて頂きます」
「ぐっこっこの……イケずケチンボまな板ドラごめんなさい」
最後、言い切る前にヴァームの睨みで黙らせた……ロアよ、謝る位なら何故怒らせる事を言うんだ? そしてアヤネよ、俺に抱き付きながら「ざまぁみろ」って言うの止めろ、ロアが睨んで来てるだろう。
「……こほんっ、では後1つですが……」
そんなロアの睨みはヴァームによって遮られる、なんか今回のロアの扱いが酷い様な気がするが……気のせいだよな?
「それはなんなんだ?」
それは気のせいと言う事にしてヴァームに聞いてる。
「最後の勝負は明日に持ち越しませんか? 皆様色々とやる事があるでしょう?」
巻き込んで置いてそう言う事を言うのか!と思ったが黙っておこう……。
「そうだな……わしもそろそろ昼飯の準備をしなきゃならんからな」
「メェもお薬の実験とかしたいです!」
ヴァームがそう言った途端、安堵の表情で言う鬼騎とメェ……続けてヘッグも口を開く。
「俺は特にする事が無いから……そうだね、よしっ男の娘さんの観察でもするよ!」
「だめっシルクはこれから私とお風呂に入るの」
「何勝手な事言ってんだ阿呆!」
録な事言わないな……と思ったらアヤネも録でも無い事を言ってきた、なので冷静に断ってやる。
「じゃぁ僕は部屋に籠ってトマトの栽培でもしてるよ」
ラキュはそう言い棺桶を出現させ、中に入ったと同時に棺桶ごと消えてしまう。
「うふふ……ではアヤネさんお風呂場まで案内しますね、シルクさんはどうしますか?」
「……ロアの部屋にいるよ」 
店の経営をする……と一瞬考えたが今の心境でやりたいとは思わない、悪いが今日は休ませて貰おう。
「ではヘッグ、お願いできますか?」
「OK任せたまえっスピーディ克つセーフティに背負って移動させて上げるよ」
きらんっと星でも出そうな程に華麗なウインク……ほんっと早くロアに廊下に掛かった魔法を解いて貰おう、毎回これだと身が持たない!
「むっ……嫌そうな顔だね」
「そりゃ実際嫌だから……だがどう使用も出来ないから……頼むよ」
「はっはっはぁー!任せてくれたまえっ」
ずびしっと指をさしてくるヘッグ……あぁこれ無視とか無理だ、どうやっても目につくわ。
「うふふふ……では、勝負は明日に持ち越しと言う事で今日は解散です」
そのヴァームの一言により皆それぞれ解散していく、アヤネが切っ掛けで始まった良い女3本勝負……速いようで最後の1戦、どんな騒動が待ってるんだろうな……出来れば明日は来ないで欲しい、ヘッグに背負われながら虚しくそんな事を思った俺だった。
いきなりヴァームが真剣な顔をして「多大なる魔力反応が出ました」とか言って出て行った、気になるから全員ヴァームに付いていったら掃除勝負をしていた場所でその扉を開けてみたら……部屋半分が消滅してたと言う訳だ。
「あっ皆……やっほー」
こんな驚きの光景が広がっているのにアヤネは呑気に笑って俺達に手を振っている。
「うふふふ……どうやらこれはロア様の仕業ですね、うふふふ……」
と俺の横で恐ろしい覇気を出しているヴァーム、じぃと廊下の奥を見ている……そして「少し待っていて下さい」と言った後物凄い勢いで走っていた。
ドビュンッーー
と言う強い衝撃が走りビュォォッっと突風が吹いた……多分あの部屋を半分消し飛ばしたのってロアだ、ヴァームはロアを捕まえに行った訳だ、ロアは必死で逃げているんだろうが……あの様子じゃ捕まるのは直ぐだろうな……。
「お待たせしました」
ほらっ直ぐに捕まった……縄でぐるぐるまきぐるぐる巻きにされたロアがヴァームの足元で暴れている。
「離せぇ離すのじゃぁ!!」
「却下します」
何と冷たい目付き、とても主に向ける目ではない……この後ロアは、みっちりとお仕置きされるんだろう……と言うか何がどうなって部屋をあんなにしたんだ? まさか喧嘩か? よし、アヤネに聞いてみるか……。
「なぁアヤネ」
「ん?」
「何で部屋があんなになったんだ?喧嘩でもしたか?」
「違う、何か魔王が手紙見付けてそれを見たら怒ってこうなった」
……うん分からん、詳しく聞こうと思ったが……まぁ聞かなくて良いだろう、何故かって?多分俺には理解出来ない事だからだ。
「ねぇヴァーム」
とその時だ、ラキュが俺の前に出て来る。
「何ですか?」
「これって勝敗はどうなるの?」
あぁ……そう言えばそうだな、どうするんだろう、ロアの所は綺麗になったと言えば綺麗になったが……ヴァームを怒らせる結果になった、でアヤネの所だが……正直に言えば前よりかはマシになったレベルだ。
「うふふ……決まってるじゃないですか」
おぉ決まっているのか……と言うか俺も誰が勝者なのか分かった、皆も誰が勝ったか分かっているだろう、ヴァームはこほんっと咳払いして答える。
「この掃除勝負……勝者はアヤネさんです!」
「やた!」
ばっとヴァームに指を指され喜ぶアヤネ、嬉しそうに微笑んで俺に抱き付いてくる。
「なぁ……抱き付く意味あるのか?」
「ある、これはよしよしして欲しいアピール」
よしよし……つまり頭を撫でろって事か? まっまぁそれ位ならしてやるか、という事で撫で撫でする……とそんな事をしていたら、当然怒ってくる奴がいる、言わずもがな……ロアである。
「うっ浮気か?浮気なのか!ゆっ許さんぞっシルク! わらわと言う妻がありあぁだだだだっ! 痛いっ痛いのじゃヴァームっ主を踏みつけるとは何事いぎゃっ!」
ぎりぎりっとロアの太股の辺りを踏みつけるヴァーム……その時の表情は笑ってはいるが何処か氷の様な冷たさと鬼の様な迫力、そしてどす黒いオーラに満ちていた、皆はそれを見てカタカタと震えている……あぁ怖い。
「お黙りなさい……言い付けを守れない主にはキツいお仕置きが必要です、ですので今夜はラムと一緒に寝てもらいますね」
「いっ嫌じゃぁぁぁ!!」
なっなんと言う宣告……ラムと一緒に寝るだなんて身体が幾つあっても足りないだろう……流石にこれは同情しておこう、ロアよ命運を祈る。
「と言う事はこれで1勝1敗って事だね」
とそんな事を考えていたらこの空気を変える様にそんな事を言ってくるラキュ。
「そうだな、つまり引き分けつー事だな」
「何か熱い展開になって来たです」
腕を組んでうんうんと首を縦に振る鬼騎と拳をぎゅーっと握るメェ、言われて見れば熱い展開にはなってるが……あと1回巻き込まれるかもしれないと考えると心が落ち込んでしまう、はぁ……。
「で、最後の勝負は何をするんだい?」
俺が落ち込んでいるとヘッグが格好いいポーズを取り聞いてくる、それに応えるかの様にアヤネも変なポーズをとって答える……ポーズを取る意味ってあるのか?
「最後の勝負……それは!」
「あっその前に良いですか?」
ずっこけた……何か知らんがアヤネが珍しく真剣な表情をしているのにヴァームが口を挟んだ、ピリッーーとした空気に入ったのに水を射された……。
「珍しいじゃないか、君が話に割り込んで来るなんて」
最後の方で華麗にウインクするヘッグ、あぁ……こいつの行動に一々突っ込んでたら切りがないな、よしっこれから極力無視しよう。
「すみません……ですが2つ程言わせて頂きたいのです」
ぺこりと頭を下げるヴァーム……言わせて頂きたい事って何だろうか? ヴァームは頭を上げてアヤネの方を見る、当然?を浮かべる……アヤネに何かあるのだろうか?
「お風呂に入りませんか? メイドとして汚れた人を見るとお風呂を進めたくなるんです」
申し訳なさそうに言うヴァーム、だがそれは仕方ないだろう……所謂職業病と言う奴だな。
「んー……言われてみると汚れてる、お風呂入りたいかも」
ヴァームにお風呂を進められてアヤネは自分の身体を見始め時折匂いを嗅ぐ。
「そう言う訳でよろしくね」
その後アヤネはお風呂に入る事になった。
「なっならばわらわも入りたいのじゃ!」
魚の様に身体をぐねぐね動かし言ってくるロア、何か俺をちらちら見てくるが……ロアが何を言いたいか俺には分かる、するとヴァームはロアの方を見下ろして優しくこう答える。
「宜しいですよ、但し今回はシルクさんと一緒に入るのは無しです」
「なっなんじゃと!?」
まさかの言葉だ、まっまぁ俺には有り難い話だが……ヴァームがこんな事を言うなんて驚きだ、だから驚いて「んなっ」って声を出してしまった。
「当たり前です、ロア様は約束を破ったのです、なので暫く楽しみを禁止させて頂きます」
「ぐっこっこの……イケずケチンボまな板ドラごめんなさい」
最後、言い切る前にヴァームの睨みで黙らせた……ロアよ、謝る位なら何故怒らせる事を言うんだ? そしてアヤネよ、俺に抱き付きながら「ざまぁみろ」って言うの止めろ、ロアが睨んで来てるだろう。
「……こほんっ、では後1つですが……」
そんなロアの睨みはヴァームによって遮られる、なんか今回のロアの扱いが酷い様な気がするが……気のせいだよな?
「それはなんなんだ?」
それは気のせいと言う事にしてヴァームに聞いてる。
「最後の勝負は明日に持ち越しませんか? 皆様色々とやる事があるでしょう?」
巻き込んで置いてそう言う事を言うのか!と思ったが黙っておこう……。
「そうだな……わしもそろそろ昼飯の準備をしなきゃならんからな」
「メェもお薬の実験とかしたいです!」
ヴァームがそう言った途端、安堵の表情で言う鬼騎とメェ……続けてヘッグも口を開く。
「俺は特にする事が無いから……そうだね、よしっ男の娘さんの観察でもするよ!」
「だめっシルクはこれから私とお風呂に入るの」
「何勝手な事言ってんだ阿呆!」
録な事言わないな……と思ったらアヤネも録でも無い事を言ってきた、なので冷静に断ってやる。
「じゃぁ僕は部屋に籠ってトマトの栽培でもしてるよ」
ラキュはそう言い棺桶を出現させ、中に入ったと同時に棺桶ごと消えてしまう。
「うふふ……ではアヤネさんお風呂場まで案内しますね、シルクさんはどうしますか?」
「……ロアの部屋にいるよ」 
店の経営をする……と一瞬考えたが今の心境でやりたいとは思わない、悪いが今日は休ませて貰おう。
「ではヘッグ、お願いできますか?」
「OK任せたまえっスピーディ克つセーフティに背負って移動させて上げるよ」
きらんっと星でも出そうな程に華麗なウインク……ほんっと早くロアに廊下に掛かった魔法を解いて貰おう、毎回これだと身が持たない!
「むっ……嫌そうな顔だね」
「そりゃ実際嫌だから……だがどう使用も出来ないから……頼むよ」
「はっはっはぁー!任せてくれたまえっ」
ずびしっと指をさしてくるヘッグ……あぁこれ無視とか無理だ、どうやっても目につくわ。
「うふふふ……では、勝負は明日に持ち越しと言う事で今日は解散です」
そのヴァームの一言により皆それぞれ解散していく、アヤネが切っ掛けで始まった良い女3本勝負……速いようで最後の1戦、どんな騒動が待ってるんだろうな……出来れば明日は来ないで欲しい、ヘッグに背負われながら虚しくそんな事を思った俺だった。
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