どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
101
「さて始まりました良い女3本勝負、実況は私ヴァームと」
「同じくヘッグがお送りするよ」
何か実況し始めたヘッグがにっと白い歯を見せつけて来た、何だこれ……皆がそう思ったに違いない。
「うふふ……遂に始まりましたね」
「はっはっは、遂に始まったよ」
同じ事を復唱して微笑みあっている、本当に意味が分からない……。
「良い女3本勝負、アヤネさんが叩き付けた挑戦をロア様は受けました、その最初の対決が料理勝負になりますが、どうですか?ヘッグ」
おい、まずは良い女3本勝負のせつめいをしろ! 良く分からないまま実況するんじゃない!
「そうだね……魔王様の料理は口にしているからね、味の想像がつくけど、アヤネの料理は口にした事が無い……言わば未知数だね」
で、そこはちゃんと言うんだな? はぁ……一々心で突っ込んでいたら切りがないか。
「そうですね……ではシルクさん、そこの所どうですか?」
「………え、俺!?」
何か知らんがコメントを要求されたぞ! 出来れば付き合いたくないんだが……言わないとお仕置きされる、不服だがこの茶番に付き合ってやろう。
「えと……そう言われても俺はアヤネの料理は良く知らないんだ、食べた事ないから」
「あら……食べた事が無いですか」
「あぁ……」
俺がそう話すと隣にいたラキュは「ふーん」と呟く。
「そうですか……つまり完全に未知数と言う事になりますね、ではそろそろ実況にりましょう」
あっ、割りと簡単に開放された……良かった。
「ロア様は野菜を切っている様です、そしてフライパンにはサイコロ状のお肉、そして謎の固形物が置かれています」
ヴァームはロアを見て実況している、ふむ……あの具材作るのはあれだろうな、切ってる野菜も人参、ジャガイモ、玉ねぎとくれば誰でも分かる。
「では先ずはロア様の料理の解説をしましょうか、解説の鬼騎さん」
「………え、わしか!?」
あぁ、名だしされてしまっまたな……ご愁傷さま、隣に座るメェから「きー君頑張るですよ」と応援される、それに頷いて咳払いした後じっとロアの料理姿を見る。
「そうだな……至って普通の料理手順、凄く丁寧に料理しておるな」
料理人目線で実況していく鬼騎、彼の言った通りきちんと野菜は洗ってから切っているし包丁の使い方も丁寧だ、今はトントントンッーーと玉ねぎを切っている、切った野菜がいびつだがそこは目を摘むっておこう、目に涙を浮かべ「おにょれ玉ねぎ許すまじぃ」って文句を言っている、まぁそうなるのは仕方無い……頑張れロア。
「で、ロア嬢が作っておるんはカレーと言う物だな」
 
やはりカレーだ、あの食材で違う物を作っているなら「えぇ!?」と言っていた所だ。
「だが、ロア嬢は重大なミスを犯しておるな」
「あらあら……それは何でしょう」
ミス? 俺には検討がつかないな、鬼騎は目を摘むった後続けて話していく。
「まぁそう言う事は言わん方が良いだろう、フェアじゃないからな」
「うふふ……そうですね」
あっ言わないんだ……。
「実況のヴァーム……」
おっと此処でヘッグが口を挟んで来た、何か表情がひきつっている……あんなヘッグの顔は初めて見る、何があったんだ?
「どうしましたか、ヘッグ」
「あっアヤネの調理が……うっこれは見るに耐えない!」
ヘッグが手で自分の顔を覆った、そんな様子に驚きつつヴァームはアヤネの方を見る、俺も気になって見てみた、そこには……壮絶な光景が広がっていた。
「野菜……包丁は危ないなから直接鍋にいれよ、お肉は食中毒が怖いから丸焦げにしよ、後はカレー粉は……うん、これでいいや」
野菜を乱暴に鍋に放り込み、フライパンに置かれた豚肉はアヤネが言った通り丸焦げ……そして、鍋に水を入れカレーの固形ルーだと思ってアヤネが放り込んだのは大量のチョコレートだ、そんな事をしてしまったら当然チョコレートは分離してしまう、アヤネは気付かないのか!
「ざっ残念過ぎる料理姿だねシルク君!」
「何に興奮してるか分からないが……座っとけラキュ」
その光景を見て俺は顔を真っ青にしてると言うのにラキュはガタッーーと立ち上がり恍惚の表情を俺に見せる……何でそんな顔をしているんだろう?
「ぐっ……食材が可哀想だ!」
どんっと拳をテーブルに叩き付ける鬼騎、メェはアヤネの調理を見た瞬間「うぇぇ……」とえずいてそっぽを向いた、うっ! この見る者に多大に不快感を与える調理、あっあまりにも酷すぎる!
「隠し味に苺入れよ」
うん違うね、それ隠し味じゃないな……苺から「いやぁぁぁ!」って悲鳴が聞こえて来そうだな……。
「ん、匂いが変……よしシルクの好きなチーズ入れよ」
どぼんどぼんと三角形のチーズが2、3個そのまま入っていく……その際に鬼騎が「あぁぁ!」と嘆いている、本当にご愁傷さまだ。
「ん……何か足りない、よしお味噌いれよ」
トドメと言わんばかりに味噌をパックごといれるアヤネ、あぁ……これいわゆるあれだ、飯マズ展開だ! ふっ震えが止まらない……何故かって? これ誰が食べるんだろう? って考えて震えてるんだ! 俺は険しい顔をして悩む……一体誰が食べて勝敗をつけるんだろうな……と。
いや考えるまでもなかった……皆は俺の視線を向けている、つまりお前が食えと言う奴だ、薄情者達め! ははは……はぁ本当どうしよう……。
「同じくヘッグがお送りするよ」
何か実況し始めたヘッグがにっと白い歯を見せつけて来た、何だこれ……皆がそう思ったに違いない。
「うふふ……遂に始まりましたね」
「はっはっは、遂に始まったよ」
同じ事を復唱して微笑みあっている、本当に意味が分からない……。
「良い女3本勝負、アヤネさんが叩き付けた挑戦をロア様は受けました、その最初の対決が料理勝負になりますが、どうですか?ヘッグ」
おい、まずは良い女3本勝負のせつめいをしろ! 良く分からないまま実況するんじゃない!
「そうだね……魔王様の料理は口にしているからね、味の想像がつくけど、アヤネの料理は口にした事が無い……言わば未知数だね」
で、そこはちゃんと言うんだな? はぁ……一々心で突っ込んでいたら切りがないか。
「そうですね……ではシルクさん、そこの所どうですか?」
「………え、俺!?」
何か知らんがコメントを要求されたぞ! 出来れば付き合いたくないんだが……言わないとお仕置きされる、不服だがこの茶番に付き合ってやろう。
「えと……そう言われても俺はアヤネの料理は良く知らないんだ、食べた事ないから」
「あら……食べた事が無いですか」
「あぁ……」
俺がそう話すと隣にいたラキュは「ふーん」と呟く。
「そうですか……つまり完全に未知数と言う事になりますね、ではそろそろ実況にりましょう」
あっ、割りと簡単に開放された……良かった。
「ロア様は野菜を切っている様です、そしてフライパンにはサイコロ状のお肉、そして謎の固形物が置かれています」
ヴァームはロアを見て実況している、ふむ……あの具材作るのはあれだろうな、切ってる野菜も人参、ジャガイモ、玉ねぎとくれば誰でも分かる。
「では先ずはロア様の料理の解説をしましょうか、解説の鬼騎さん」
「………え、わしか!?」
あぁ、名だしされてしまっまたな……ご愁傷さま、隣に座るメェから「きー君頑張るですよ」と応援される、それに頷いて咳払いした後じっとロアの料理姿を見る。
「そうだな……至って普通の料理手順、凄く丁寧に料理しておるな」
料理人目線で実況していく鬼騎、彼の言った通りきちんと野菜は洗ってから切っているし包丁の使い方も丁寧だ、今はトントントンッーーと玉ねぎを切っている、切った野菜がいびつだがそこは目を摘むっておこう、目に涙を浮かべ「おにょれ玉ねぎ許すまじぃ」って文句を言っている、まぁそうなるのは仕方無い……頑張れロア。
「で、ロア嬢が作っておるんはカレーと言う物だな」
 
やはりカレーだ、あの食材で違う物を作っているなら「えぇ!?」と言っていた所だ。
「だが、ロア嬢は重大なミスを犯しておるな」
「あらあら……それは何でしょう」
ミス? 俺には検討がつかないな、鬼騎は目を摘むった後続けて話していく。
「まぁそう言う事は言わん方が良いだろう、フェアじゃないからな」
「うふふ……そうですね」
あっ言わないんだ……。
「実況のヴァーム……」
おっと此処でヘッグが口を挟んで来た、何か表情がひきつっている……あんなヘッグの顔は初めて見る、何があったんだ?
「どうしましたか、ヘッグ」
「あっアヤネの調理が……うっこれは見るに耐えない!」
ヘッグが手で自分の顔を覆った、そんな様子に驚きつつヴァームはアヤネの方を見る、俺も気になって見てみた、そこには……壮絶な光景が広がっていた。
「野菜……包丁は危ないなから直接鍋にいれよ、お肉は食中毒が怖いから丸焦げにしよ、後はカレー粉は……うん、これでいいや」
野菜を乱暴に鍋に放り込み、フライパンに置かれた豚肉はアヤネが言った通り丸焦げ……そして、鍋に水を入れカレーの固形ルーだと思ってアヤネが放り込んだのは大量のチョコレートだ、そんな事をしてしまったら当然チョコレートは分離してしまう、アヤネは気付かないのか!
「ざっ残念過ぎる料理姿だねシルク君!」
「何に興奮してるか分からないが……座っとけラキュ」
その光景を見て俺は顔を真っ青にしてると言うのにラキュはガタッーーと立ち上がり恍惚の表情を俺に見せる……何でそんな顔をしているんだろう?
「ぐっ……食材が可哀想だ!」
どんっと拳をテーブルに叩き付ける鬼騎、メェはアヤネの調理を見た瞬間「うぇぇ……」とえずいてそっぽを向いた、うっ! この見る者に多大に不快感を与える調理、あっあまりにも酷すぎる!
「隠し味に苺入れよ」
うん違うね、それ隠し味じゃないな……苺から「いやぁぁぁ!」って悲鳴が聞こえて来そうだな……。
「ん、匂いが変……よしシルクの好きなチーズ入れよ」
どぼんどぼんと三角形のチーズが2、3個そのまま入っていく……その際に鬼騎が「あぁぁ!」と嘆いている、本当にご愁傷さまだ。
「ん……何か足りない、よしお味噌いれよ」
トドメと言わんばかりに味噌をパックごといれるアヤネ、あぁ……これいわゆるあれだ、飯マズ展開だ! ふっ震えが止まらない……何故かって? これ誰が食べるんだろう? って考えて震えてるんだ! 俺は険しい顔をして悩む……一体誰が食べて勝敗をつけるんだろうな……と。
いや考えるまでもなかった……皆は俺の視線を向けている、つまりお前が食えと言う奴だ、薄情者達め! ははは……はぁ本当どうしよう……。
コメント