現世(うつしよ)と幻(うつつ)の世界で……
第20話、今日の晩御飯はぼたん鍋です。猟についても勉強しました‼
現在、狩猟期間は前年の11月15日から、翌年2月15日までの3ヶ月の間。
しかし、特に害が酷いイノシシとシカは11月1日から3月15日の約4ヶ月あまりとなっている。(とある県……愛媛県のホームページより)
日本で狩猟鳥類は28種。
カワウ、ゴイサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、エゾライチョウ、ヤマドリ、キジ、コジュケイ、バン、ヤマシギ、タシギ、キジバト、ヒヨドリ、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラスである。
狩猟獣類は20種類。
タヌキ、キツネ、ノイヌ、ノネコ、テン、イタチ(オスに限る)、チョウセンイタチ(オスに限る)ミンク、アナグマ、アライグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、ハクビシン、イノシシ、ニホンジカ、タイワンリス、シマリス、ヌートリア、ユキウサギ、ノウサギとなっている。
一部の一日捕獲数の上限は定められており、愛媛県では、キジ、ヤマドリのメス及びツキノワグマの捕獲が平成29年9月14日まで禁止。
となっているとあった。
主な狩猟方法を元猟師の麒一郎に祐也が聞くと、『巻き狩り猟』と言う方法であり、上から犬や、猟師が獣を下に追い立て、下で待っている猟師が撃つ方法なのだと説明してくれた。
弾は、動物の気配を感じてから入れるようになっているのだと言う。
しかし、最近は猟友会のメンバーの数は減り、その原因はハンターの高齢化にあると言う。
そして、山も荒れて、イノシシやシカの被害が酷く、全国でも年間約200億円の被害があると麒一郎は話す。
祐也は、車のなかでの話を現実に理解したのは、
「おっちゃん‼穐斗や祐坊が、もんてきたんやろ?昨日捕ってきたんを持ってきたが~」
「あぁ、まっちゃん。昨日の言うて、あれかね?」
障子を開けた風遊に、隣の家の政和が、
「ほうよ。ぼたんやぼたん」
「ぼたんって……もしかしてイノシシですか?」
「ほうよー!おぉ、元気そうやのぉ‼祐坊」
風遊の幼馴染みであり、結婚しているものの、普段は家で、アユ猟と、猟の期間だけは実家に戻って来るのだと言う。
で、仕事は?と聞いたところ、
「漁師よ。こっちを降りたら海やろがい。海んとこに嫁の実家があるんよ。そこに住んどるわ」
「はぁ~‼すごっ‼自然と生きていくんですか」
祐也の声に、
「跡取りはおらんけどなぁ……わんとこは女ばっかりやし、田舎はイヤや言うとる」
「そうなんですかぁ……」
「穐斗のことをすきや言うとったけどなぁ。穐斗は可愛いけんのぉ。やけど、街に出てしもたし、娘らも都会に行きたいいよらぁい。金ばかりかかるわ」
と夏には言っていたのだが、元気そうである。
「政和おっちゃん‼たーだいま~‼」
「おう、よう、もんてきたのぉ‼元気そうやがな~‼」
「うん、元気よ‼おっちゃん。……あれ?弁慶、義経に……」
ヒョコヒョコと頭を突っ込んできた犬たちの数が違う。
「あぁ、これは、鶴姫よ」
確か、弁慶と義経は大型犬の老齢域の7才ほどに入っているが、ちょこまかとした……ミニチュアシュナウザーである。
確かと言うのは……、
「おいちゃん。そのちっさいの、シュナウザーよなぁ?」
「よぉ解らんが、あの夏が、買うたらしいで。でも、買うても面倒みんかったけん痩せとって、吠えていかんけん言うて、風遊が迎えに行ったらしいわ」
「うわぁ、綺麗な子やなぁ。普通はグレーに、ホワイトので、ダークグレーとか、ブラックもおるけど……ピンクに見えるクリーム‼」
「めちゃくちゃ気が強いでぇ?」
小さい淡い色のシュナウザーは、ピョコンと上がってきたので、
「足拭かんでええんか~?鶴姫」
と声をかけると、
フゥゥ~‼
と唸る。
と、部屋にはいる一角の足拭きタオルの上で足を拭いた弁慶が近付き、首の後ろをくわえて、ぽいっと祐也の手に乗せる。
「……弁慶。父ちゃんなんだな。で、娘をよろしくって感じか?」
その通りと言わんばかりに、お座りをする。
「それにしても、弁慶。可愛い娘だなぁ。鶴姫かぁ。可愛いなぁ?祐兄ちゃんだぞ~?」
よしよしとなだめて、喉をさすると大人しくなり、
キュゥゥゥ……
と、鼻を鳴らし、ペロンと嘗める。
「……祐坊は、すかれるのぉ」
感心されるが、お腹を出す鶴姫に、
「可愛いなぁ、鶴姫。えらいえらい。賢いなぁ」
と、遊びつつ、
「あ、俺の家、元々結構じいちゃんが、他の家で虐待されてた犬を連れて帰っては、なつかせて、可愛がってたから。多いときは何頭いたかなぁ……。鶴姫は、多分、穐斗の姉ちゃんが育児放棄してたんだ。だから、怯えてるのを、大丈夫。いいこだね~?ってかまってあげると、喜ぶと思って……なぁ?鶴姫?お利口だなぁ?」
膝の上に乗り、かまって~と前足をあげるしぐさに、
「祐坊はすごいのぉ……」
「ほんとやなぁ……」
4人は感心するのだった。
しかし、特に害が酷いイノシシとシカは11月1日から3月15日の約4ヶ月あまりとなっている。(とある県……愛媛県のホームページより)
日本で狩猟鳥類は28種。
カワウ、ゴイサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、エゾライチョウ、ヤマドリ、キジ、コジュケイ、バン、ヤマシギ、タシギ、キジバト、ヒヨドリ、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラスである。
狩猟獣類は20種類。
タヌキ、キツネ、ノイヌ、ノネコ、テン、イタチ(オスに限る)、チョウセンイタチ(オスに限る)ミンク、アナグマ、アライグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、ハクビシン、イノシシ、ニホンジカ、タイワンリス、シマリス、ヌートリア、ユキウサギ、ノウサギとなっている。
一部の一日捕獲数の上限は定められており、愛媛県では、キジ、ヤマドリのメス及びツキノワグマの捕獲が平成29年9月14日まで禁止。
となっているとあった。
主な狩猟方法を元猟師の麒一郎に祐也が聞くと、『巻き狩り猟』と言う方法であり、上から犬や、猟師が獣を下に追い立て、下で待っている猟師が撃つ方法なのだと説明してくれた。
弾は、動物の気配を感じてから入れるようになっているのだと言う。
しかし、最近は猟友会のメンバーの数は減り、その原因はハンターの高齢化にあると言う。
そして、山も荒れて、イノシシやシカの被害が酷く、全国でも年間約200億円の被害があると麒一郎は話す。
祐也は、車のなかでの話を現実に理解したのは、
「おっちゃん‼穐斗や祐坊が、もんてきたんやろ?昨日捕ってきたんを持ってきたが~」
「あぁ、まっちゃん。昨日の言うて、あれかね?」
障子を開けた風遊に、隣の家の政和が、
「ほうよ。ぼたんやぼたん」
「ぼたんって……もしかしてイノシシですか?」
「ほうよー!おぉ、元気そうやのぉ‼祐坊」
風遊の幼馴染みであり、結婚しているものの、普段は家で、アユ猟と、猟の期間だけは実家に戻って来るのだと言う。
で、仕事は?と聞いたところ、
「漁師よ。こっちを降りたら海やろがい。海んとこに嫁の実家があるんよ。そこに住んどるわ」
「はぁ~‼すごっ‼自然と生きていくんですか」
祐也の声に、
「跡取りはおらんけどなぁ……わんとこは女ばっかりやし、田舎はイヤや言うとる」
「そうなんですかぁ……」
「穐斗のことをすきや言うとったけどなぁ。穐斗は可愛いけんのぉ。やけど、街に出てしもたし、娘らも都会に行きたいいよらぁい。金ばかりかかるわ」
と夏には言っていたのだが、元気そうである。
「政和おっちゃん‼たーだいま~‼」
「おう、よう、もんてきたのぉ‼元気そうやがな~‼」
「うん、元気よ‼おっちゃん。……あれ?弁慶、義経に……」
ヒョコヒョコと頭を突っ込んできた犬たちの数が違う。
「あぁ、これは、鶴姫よ」
確か、弁慶と義経は大型犬の老齢域の7才ほどに入っているが、ちょこまかとした……ミニチュアシュナウザーである。
確かと言うのは……、
「おいちゃん。そのちっさいの、シュナウザーよなぁ?」
「よぉ解らんが、あの夏が、買うたらしいで。でも、買うても面倒みんかったけん痩せとって、吠えていかんけん言うて、風遊が迎えに行ったらしいわ」
「うわぁ、綺麗な子やなぁ。普通はグレーに、ホワイトので、ダークグレーとか、ブラックもおるけど……ピンクに見えるクリーム‼」
「めちゃくちゃ気が強いでぇ?」
小さい淡い色のシュナウザーは、ピョコンと上がってきたので、
「足拭かんでええんか~?鶴姫」
と声をかけると、
フゥゥ~‼
と唸る。
と、部屋にはいる一角の足拭きタオルの上で足を拭いた弁慶が近付き、首の後ろをくわえて、ぽいっと祐也の手に乗せる。
「……弁慶。父ちゃんなんだな。で、娘をよろしくって感じか?」
その通りと言わんばかりに、お座りをする。
「それにしても、弁慶。可愛い娘だなぁ。鶴姫かぁ。可愛いなぁ?祐兄ちゃんだぞ~?」
よしよしとなだめて、喉をさすると大人しくなり、
キュゥゥゥ……
と、鼻を鳴らし、ペロンと嘗める。
「……祐坊は、すかれるのぉ」
感心されるが、お腹を出す鶴姫に、
「可愛いなぁ、鶴姫。えらいえらい。賢いなぁ」
と、遊びつつ、
「あ、俺の家、元々結構じいちゃんが、他の家で虐待されてた犬を連れて帰っては、なつかせて、可愛がってたから。多いときは何頭いたかなぁ……。鶴姫は、多分、穐斗の姉ちゃんが育児放棄してたんだ。だから、怯えてるのを、大丈夫。いいこだね~?ってかまってあげると、喜ぶと思って……なぁ?鶴姫?お利口だなぁ?」
膝の上に乗り、かまって~と前足をあげるしぐさに、
「祐坊はすごいのぉ……」
「ほんとやなぁ……」
4人は感心するのだった。
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