住み込み就職 お仕事時々お遊び
止捜索、裏話 4
午前10時だと言うのに、止と胡桃が来ているハンバーガーショップ、モケドニャルド、通称モニャは賑わっている。
この人達は暇なのかしら? なんて失礼な事を思いつつ、あの2人を離れた所から座って観察する。
「……何喋ってるか分からないわね」
少し離れた所にいるのが原因ね、それと少し騒がしいのもあるわ。
全く……私の隣にいる女性2人、楽しいからって声が少し大きいわ。
「あはは、うんでさぁ……」
「えぇ、うけるぅ、きゃははっ」
テンプレのきゃぴきゃぴした会話ね、聞いてて微笑ましいのだけど、静かにして欲しいわ。
もう、私が直接2人の口を塞いだ方が良いかしら? 勿論、私の唇でね……。
不適に笑い、ぺろんっと舌を出す私。
そしたら隣にいた女性2人が急に肩をびくんっ! とさせた。
そして、怯えた目で私を見てくる。
あら? どうしてそんな目で私を見るのかしら? なんで私から距離を取ってるの?
そんな態度されると私……物凄くたぎってきちゃうじゃない。
嫌がる女性、見るのは大好きよ。
そんな女性は私が優しく手取り足取り懐柔してあげたくなっちゃうわ。
メガネをくいっと指であげて、じぃ……と2人を見つめる。
その思いが悟られたのか、2人は「ひっ!」と声をあげて出ていっちゃったわ……。
なんだ、つまらないの。
まぁ、これで静かになった事だし、存分に遠くから観させて貰うわ。
うふふふふ……。
あら? どうやら止と胡桃が注文する番みたいね。
さて、あの2人は何を頼むのかしら?
「大変お待たせしましたー、ここで御召し上がりでしょうか? それともお持ち帰りですか?」
あら、素敵な店員さん、元気な接客ね。
「ここで食べるぜ!」
っ!? とっ止が、ぴょんぴょん跳び跳ねながら必死に店員さんに訴えているわ。
きっと、背が低いからメニューが見えないからね。
「やっべぇ……超可愛い、ぐふふふ」
いや、だってあの仕草を見なさい。
小さな女の子がぴょこぴょこ跳ねてるのよ? 萌えない訳がないでしょう?
うっはぁ……やべぇ。
跳ぶ度に止のツインテールも、ぴょこぴょこ跳ねてる……。
くっ口元を押さえてないと、ニヤけてるのがバレるわ。
「ね、眼鏡の娘、不気味じゃない?」
「ばか、視線合わせちゃダメよ」
……?
私の近くの娘がひそひそ話をしてるわね。
それに妙に視線を感じるわ、気のせいかしら?
なんて思ってた時だ。
「胡桃ことくるちゃん、おれを抱いてくれだぜ!」
「だっ!?」
止がそんな事を言った。
その瞬間、場の空気が停止したわ……。
ピキーンって感じでね。
全く止ったら、無邪気な顔をして凄い事を言うんだから……ほんと可愛い娘。
って、あら? 胡桃が止を持ち上げたわ。
……なんだ、そう言う事ね。
背が低いから持ち上げてくれって意味か。
色々と妄想して損したわ。
それにしても、胡桃……力持ちね。
止は小さい娘だけれど、ひょいっと持ち上げるなんて……服の下は筋肉でバキバキなのかしら? そう言う女の子も私は好きよ?
「んじゃ、食べたいの言うぜ!」
「はい」
あ、注文するみたいね。
「肉三昧バーガーセットのLサイズ、ドリンクは野菜ジュース! あとポテトじゃなくて、バネポテトにしてくれ」
あら……見事にお肉中心ね、これを知った長門は「バランス良く食べろ!」て言うでしょうね。
「あ、最後にもひとつ」
あら、まだ注文するのかしら?
「笑顔下さい」
それを止が言った瞬間、店員さんの表情が凍り付いたのが見て分かったわ。
あらあら、あの店員さん困ってるわね……。
それに、周りの人もざわついてるわ。
笑顔はモニャ唯一の0円のメニュー。
お客様にとびきりの笑顔を見せると言う物……。
普通の人なら恥ずかしくて頼まないのだけど、止は違うわ。
頼みたいから頼んだだけ、止はそう言う娘よ。
だから店員さん、「は? なんで頼んだし」と思わないでね?
とまるきっと、純粋に貴女の笑顔を見たいのだから。
……あ、何か話してるわね。
…………あら、あの店員さん、ぎこちない笑顔を見せたわね。
ダメよそんなのじゃ、もっとにっこりしないと笑顔じゃないわ。
でも、仕方ないわ。
私だって、いきなり言われたものね、私だってそうなるもの。
でも、あれね……あんなぎこちない笑顔を見せる店員さんも色々と妄想できちゃうわ。
「うっわぁ変な顔! 店員さんの笑顔って変なのぉ」
「ちょっ、小片さん! しっ失礼ですよ!」
うふふ、止ったら、はっきり言っちゃったわね。
そんな止をテーブルに肘をついてうっとり見る私。
……そろそろ、見るのは止めて私も何か食べようかしら。
止と胡桃を見て、色々妄想したらお腹が空いてきたわ。
という訳で席からたつ。
そして、止と胡桃に見付からないように列に並ぶ。
並びながら見ていたら止も胡桃も列から外れたわ。
注文出来たみたいね、じゃぁ私はその様子を並びながら見ましょう。
………暫くして私の番になった。
注文を受けとるのは、止に「笑顔下さい」と言われた店員さん。
なんだか疲れてる様に見えるのだけど……きっと気のせいね。
「ここでお召し上がりですか? それともお持ち帰りですか?」
「ここで食べるわ」
当然ここで食べる、じゃないと2人を観察出来ないもの。
「モニャゲットとアイスレモンティでよろしく」
「かしこまりました」
観察するから、軽く食べる事にするわ、食べてる間に出ていかれたら困るもの。
あ、一応説明するのだけど……モニャゲットはチキンナゲットの事よ。
……さて、あとは私もあれを頼んで見ようかしらね。
「ごめんなさい、もう1つ良いかしら?」
「あ、はい。どうぞ」
髪の毛を手で、ふぁさっと靡かせて言う。
店員さんは畏まる。
私は、くすりと不適に笑ってこう告げた。
「貴女の笑顔を見たいわ」
その瞬間、店員の額に青筋が浮かび、先程よりも引きつった笑顔を見せてくれた。
「注文すんだんで、横並べ」
その事に微笑んでたらぶっきらぼうに言われた。
お客様にそんな事を言ってわダメよ?
そう思いながら私も列から外れる。
さて、店員の笑顔を見た事だし、観察を再開するわ。
この人達は暇なのかしら? なんて失礼な事を思いつつ、あの2人を離れた所から座って観察する。
「……何喋ってるか分からないわね」
少し離れた所にいるのが原因ね、それと少し騒がしいのもあるわ。
全く……私の隣にいる女性2人、楽しいからって声が少し大きいわ。
「あはは、うんでさぁ……」
「えぇ、うけるぅ、きゃははっ」
テンプレのきゃぴきゃぴした会話ね、聞いてて微笑ましいのだけど、静かにして欲しいわ。
もう、私が直接2人の口を塞いだ方が良いかしら? 勿論、私の唇でね……。
不適に笑い、ぺろんっと舌を出す私。
そしたら隣にいた女性2人が急に肩をびくんっ! とさせた。
そして、怯えた目で私を見てくる。
あら? どうしてそんな目で私を見るのかしら? なんで私から距離を取ってるの?
そんな態度されると私……物凄くたぎってきちゃうじゃない。
嫌がる女性、見るのは大好きよ。
そんな女性は私が優しく手取り足取り懐柔してあげたくなっちゃうわ。
メガネをくいっと指であげて、じぃ……と2人を見つめる。
その思いが悟られたのか、2人は「ひっ!」と声をあげて出ていっちゃったわ……。
なんだ、つまらないの。
まぁ、これで静かになった事だし、存分に遠くから観させて貰うわ。
うふふふふ……。
あら? どうやら止と胡桃が注文する番みたいね。
さて、あの2人は何を頼むのかしら?
「大変お待たせしましたー、ここで御召し上がりでしょうか? それともお持ち帰りですか?」
あら、素敵な店員さん、元気な接客ね。
「ここで食べるぜ!」
っ!? とっ止が、ぴょんぴょん跳び跳ねながら必死に店員さんに訴えているわ。
きっと、背が低いからメニューが見えないからね。
「やっべぇ……超可愛い、ぐふふふ」
いや、だってあの仕草を見なさい。
小さな女の子がぴょこぴょこ跳ねてるのよ? 萌えない訳がないでしょう?
うっはぁ……やべぇ。
跳ぶ度に止のツインテールも、ぴょこぴょこ跳ねてる……。
くっ口元を押さえてないと、ニヤけてるのがバレるわ。
「ね、眼鏡の娘、不気味じゃない?」
「ばか、視線合わせちゃダメよ」
……?
私の近くの娘がひそひそ話をしてるわね。
それに妙に視線を感じるわ、気のせいかしら?
なんて思ってた時だ。
「胡桃ことくるちゃん、おれを抱いてくれだぜ!」
「だっ!?」
止がそんな事を言った。
その瞬間、場の空気が停止したわ……。
ピキーンって感じでね。
全く止ったら、無邪気な顔をして凄い事を言うんだから……ほんと可愛い娘。
って、あら? 胡桃が止を持ち上げたわ。
……なんだ、そう言う事ね。
背が低いから持ち上げてくれって意味か。
色々と妄想して損したわ。
それにしても、胡桃……力持ちね。
止は小さい娘だけれど、ひょいっと持ち上げるなんて……服の下は筋肉でバキバキなのかしら? そう言う女の子も私は好きよ?
「んじゃ、食べたいの言うぜ!」
「はい」
あ、注文するみたいね。
「肉三昧バーガーセットのLサイズ、ドリンクは野菜ジュース! あとポテトじゃなくて、バネポテトにしてくれ」
あら……見事にお肉中心ね、これを知った長門は「バランス良く食べろ!」て言うでしょうね。
「あ、最後にもひとつ」
あら、まだ注文するのかしら?
「笑顔下さい」
それを止が言った瞬間、店員さんの表情が凍り付いたのが見て分かったわ。
あらあら、あの店員さん困ってるわね……。
それに、周りの人もざわついてるわ。
笑顔はモニャ唯一の0円のメニュー。
お客様にとびきりの笑顔を見せると言う物……。
普通の人なら恥ずかしくて頼まないのだけど、止は違うわ。
頼みたいから頼んだだけ、止はそう言う娘よ。
だから店員さん、「は? なんで頼んだし」と思わないでね?
とまるきっと、純粋に貴女の笑顔を見たいのだから。
……あ、何か話してるわね。
…………あら、あの店員さん、ぎこちない笑顔を見せたわね。
ダメよそんなのじゃ、もっとにっこりしないと笑顔じゃないわ。
でも、仕方ないわ。
私だって、いきなり言われたものね、私だってそうなるもの。
でも、あれね……あんなぎこちない笑顔を見せる店員さんも色々と妄想できちゃうわ。
「うっわぁ変な顔! 店員さんの笑顔って変なのぉ」
「ちょっ、小片さん! しっ失礼ですよ!」
うふふ、止ったら、はっきり言っちゃったわね。
そんな止をテーブルに肘をついてうっとり見る私。
……そろそろ、見るのは止めて私も何か食べようかしら。
止と胡桃を見て、色々妄想したらお腹が空いてきたわ。
という訳で席からたつ。
そして、止と胡桃に見付からないように列に並ぶ。
並びながら見ていたら止も胡桃も列から外れたわ。
注文出来たみたいね、じゃぁ私はその様子を並びながら見ましょう。
………暫くして私の番になった。
注文を受けとるのは、止に「笑顔下さい」と言われた店員さん。
なんだか疲れてる様に見えるのだけど……きっと気のせいね。
「ここでお召し上がりですか? それともお持ち帰りですか?」
「ここで食べるわ」
当然ここで食べる、じゃないと2人を観察出来ないもの。
「モニャゲットとアイスレモンティでよろしく」
「かしこまりました」
観察するから、軽く食べる事にするわ、食べてる間に出ていかれたら困るもの。
あ、一応説明するのだけど……モニャゲットはチキンナゲットの事よ。
……さて、あとは私もあれを頼んで見ようかしらね。
「ごめんなさい、もう1つ良いかしら?」
「あ、はい。どうぞ」
髪の毛を手で、ふぁさっと靡かせて言う。
店員さんは畏まる。
私は、くすりと不適に笑ってこう告げた。
「貴女の笑顔を見たいわ」
その瞬間、店員の額に青筋が浮かび、先程よりも引きつった笑顔を見せてくれた。
「注文すんだんで、横並べ」
その事に微笑んでたらぶっきらぼうに言われた。
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