住み込み就職 お仕事時々お遊び
きたる金髪、荒ぶる私 4
「と言う事があってここに来たんです」
「へぇ……そうなんだ」
ウォークインはちょっぴり暗くて寒い、なので私も恵さんもコートを羽織ってます。
で、私は先程の事を話しました、そしたら恵さんは微笑えみながら作業を進めます。
因みに作業と言うのはドリンクの補充の事です、ドリンクの補充ってドリンクコーナーの裏でやるんです。
「てんちょって変な所あるけど、人の輪を大切にするからね、そう言うとこ尊敬するんだよね」
「あぁ言われてみればそんな感じがしますね、でも変な人なのがたまに傷ですが」
時おり冗談を言ってはその度お互いが笑い合う、なんか仲良い感じになってませんか、私と恵さん。
「あははっ、ハッキリ言うんだねぇ、胡桃さんって」
「え、そう見えますか?」
「うん、見えるよー」
なっ、なんだか打ち解けるの早くないですかね? これはあれですかね? 恵さんが親しみ易い人だからでしょうか、それと良い娘と言うのもあるんでしょうね、でも胸が大き過ぎるのは気に食わないですけどね。
「って言うかさぁ」
ドリンクを入れながら話し掛けてくる恵さん、あっなんか見つめて来てますね。
「なっ、なんでしょう」
「それっ!」
「え、なっなんですか?」
「けぇご、敬語だよっ、止めてよ、堅苦しいじゃん」
えっ、えぇこれは癖みたいな物ですから直せないんですけど、堅苦しいかったんですね。
「ごめんなさい」
「あぁ、ほらまた敬語使った」
うっ。
すびしっ、って指を指されるとドキッとしちゃいます。
「敬語止めてっ」
「はっはぁ……」
「あたしが嫌なのっ、と言うか敬語使うのこっちだし、胡桃さんが敬語使うの可笑しいじゃん」
まぁ、言われてみればそうですね。
と言うか恵さん、敬語は苦手だから見逃してって言ったのに気にするんですね。
「だから胡桃さんが敬語使うの禁止っ、あたしが敬語使うっ、無理して使う!」
「えっえと、無理しなくても」
良いですよ? そう言おうとしました、そしたら睨まれました。
「むっむり、すんな」
うわぁ変な言葉になっちゃいましたね、こんな男みたいな口調、私らしくないです。
「なんか変」
「うっ、言わないでください」
自分でも分かってるんです、とっても変だと言うことは。
って、恵さん? 振っておいて酷い事言いますね。
「やっぱり普通でいいよね」
「そう言うのならあんな事言わないでくださいよ」
じとぉと睨むと恵さんは「あははは、ごめん」と苦笑します、そんな話をしながらも作業を続けます
作業をする度、恵さんの胸が揺れてますねぇ、たゆんったゆんって、今は平穏でいますが、これ下手したら素が出ちゃいます。
「胡桃さん?」
「っなっなんでしょう?」
しまった、じっくりと見すぎちゃいました……なので直ぐに目を反らして作業します。
「いや、なんか見てたから気になっちゃって」
「えっ、あっ別に何も無いです」
うっ物凄く視線を感じます、絶対に見られてますね。
「そう」
そう呟いた後、恵さんは私に近づいてきました。
って、私をじっくり見てる気がしますね、さっきから色んな位置から私を見てます。
「恵さん?」
気になったので話し掛けました、そしたらこう答えてきました。
「胡桃さんって、スタイル良いよね、羨ましい」
「…………は?」
えっ、は? 恵さんは今私を見て「羨ましい」って言いました? それはこっちの台詞なんですけど。
「胡桃さんってスマートじゃん、あたしこんな胸だからさ憧れるんだよねぇ」
むにむに……。
自分の胸を触りながら暗い顔をする恵さん、なにそれ、喧嘩でも売ってやがるんですか? 輝かしい笑顔向けるの止めて貰えます? 
「だからさ」
ぺたっ……。
私の胸を触ってくる恵さん、急に触らないで貰えますか? 驚きます。
「胡桃さんみたいな胸に憧れるんだぁ」
金髪ショーヘアをふりふりしながら言ってくる恵さん、悪意の無い笑顔……対する私は笑顔のまま凍り付きました。
「この胸って重いし邪魔なんだよねぇ、ほんと歩いてるだけで辛いときあるんだよね」
はぁ……ため息をつきながら、また私の胸をぺたんぺたんと軽く叩いて来る。
ふふっ……ふふふふっ、恵さんに悪意は無い、きっと悪意は無い、多分無い……有るならば速攻叩き飛ばしてやる。
「あっ、ごめんね……仕事中にする話じゃなかった」
「あはっあははは……そうですね、仕事しましょうか」
恵さんはタタタァと小走りで自分の持ち場に戻ります。
あぁイラつきました、何がイラついたって、恵まれた胸を持ちながら訳が分からない事をペラペラほだきやがるからです。
でも、でもです……今は仕事中、怒りに任せて行動してはいけません。
落ち着け、落ち着くんです私! 社会人ですよ? だから怒りを抑えるんです!
「でも羨ましいなぁ、無い胸って」
プチンッーー
私の中の何かが切れました。
その時、私は炭酸飲料のペットボトルを持ってました……それを、ベグシャァっーーと握り潰しました、そしたら中身が飛び散って偉い事になりました。
そしたら恵さんが驚いて私を見ます。
「恵さん」
「はっ……ひゃっ」
カタカタ震える恵さんは後退りします、怯えた顔してます、まるでライオンに睨まれた兎さんですね。
そんな怯えた恵さんに構わず私はゆっくりと歩み寄ります……一言言わないといけませんからね。
「私……恵さんの胸が羨ましいと思います」
口をパクパクさせ「あうあう」言ってる恵さん、今にも泣きそうです、でもそんな事構わずに更に歩み寄ります。
「無い胸も色々と辛いんですよ?」
「あっ……あぁっ、ごめんっごめんなさいぃぃっ!」
あっ、尻餅つきましたね。
流石に言いすぎましたかね?
「……床が汚れましたね、モップ持ってきます」
「……はっ……はい」
力が抜けたのか、腰が抜けたのかまだ立たない恵さんにそう言って私はここから去ろうとしました。
そしたら出口に長門さんが苦笑しながら立ってました……。
長門さんは私に近付いて肩に手を置いてきます。
「胡桃、学生をガチ泣きさせるんじゃない……」
「…………」
長門さんの言葉を聞いて後ろを見てみると……泣いてました、声を圧し殺して静かにしくしくと……。
ここで我にかえる私、やっやらかしました……仲良くするつもりが恐怖心を与えてしまいました、どっどうしよう。
「へぇ……そうなんだ」
ウォークインはちょっぴり暗くて寒い、なので私も恵さんもコートを羽織ってます。
で、私は先程の事を話しました、そしたら恵さんは微笑えみながら作業を進めます。
因みに作業と言うのはドリンクの補充の事です、ドリンクの補充ってドリンクコーナーの裏でやるんです。
「てんちょって変な所あるけど、人の輪を大切にするからね、そう言うとこ尊敬するんだよね」
「あぁ言われてみればそんな感じがしますね、でも変な人なのがたまに傷ですが」
時おり冗談を言ってはその度お互いが笑い合う、なんか仲良い感じになってませんか、私と恵さん。
「あははっ、ハッキリ言うんだねぇ、胡桃さんって」
「え、そう見えますか?」
「うん、見えるよー」
なっ、なんだか打ち解けるの早くないですかね? これはあれですかね? 恵さんが親しみ易い人だからでしょうか、それと良い娘と言うのもあるんでしょうね、でも胸が大き過ぎるのは気に食わないですけどね。
「って言うかさぁ」
ドリンクを入れながら話し掛けてくる恵さん、あっなんか見つめて来てますね。
「なっ、なんでしょう」
「それっ!」
「え、なっなんですか?」
「けぇご、敬語だよっ、止めてよ、堅苦しいじゃん」
えっ、えぇこれは癖みたいな物ですから直せないんですけど、堅苦しいかったんですね。
「ごめんなさい」
「あぁ、ほらまた敬語使った」
うっ。
すびしっ、って指を指されるとドキッとしちゃいます。
「敬語止めてっ」
「はっはぁ……」
「あたしが嫌なのっ、と言うか敬語使うのこっちだし、胡桃さんが敬語使うの可笑しいじゃん」
まぁ、言われてみればそうですね。
と言うか恵さん、敬語は苦手だから見逃してって言ったのに気にするんですね。
「だから胡桃さんが敬語使うの禁止っ、あたしが敬語使うっ、無理して使う!」
「えっえと、無理しなくても」
良いですよ? そう言おうとしました、そしたら睨まれました。
「むっむり、すんな」
うわぁ変な言葉になっちゃいましたね、こんな男みたいな口調、私らしくないです。
「なんか変」
「うっ、言わないでください」
自分でも分かってるんです、とっても変だと言うことは。
って、恵さん? 振っておいて酷い事言いますね。
「やっぱり普通でいいよね」
「そう言うのならあんな事言わないでくださいよ」
じとぉと睨むと恵さんは「あははは、ごめん」と苦笑します、そんな話をしながらも作業を続けます
作業をする度、恵さんの胸が揺れてますねぇ、たゆんったゆんって、今は平穏でいますが、これ下手したら素が出ちゃいます。
「胡桃さん?」
「っなっなんでしょう?」
しまった、じっくりと見すぎちゃいました……なので直ぐに目を反らして作業します。
「いや、なんか見てたから気になっちゃって」
「えっ、あっ別に何も無いです」
うっ物凄く視線を感じます、絶対に見られてますね。
「そう」
そう呟いた後、恵さんは私に近づいてきました。
って、私をじっくり見てる気がしますね、さっきから色んな位置から私を見てます。
「恵さん?」
気になったので話し掛けました、そしたらこう答えてきました。
「胡桃さんって、スタイル良いよね、羨ましい」
「…………は?」
えっ、は? 恵さんは今私を見て「羨ましい」って言いました? それはこっちの台詞なんですけど。
「胡桃さんってスマートじゃん、あたしこんな胸だからさ憧れるんだよねぇ」
むにむに……。
自分の胸を触りながら暗い顔をする恵さん、なにそれ、喧嘩でも売ってやがるんですか? 輝かしい笑顔向けるの止めて貰えます? 
「だからさ」
ぺたっ……。
私の胸を触ってくる恵さん、急に触らないで貰えますか? 驚きます。
「胡桃さんみたいな胸に憧れるんだぁ」
金髪ショーヘアをふりふりしながら言ってくる恵さん、悪意の無い笑顔……対する私は笑顔のまま凍り付きました。
「この胸って重いし邪魔なんだよねぇ、ほんと歩いてるだけで辛いときあるんだよね」
はぁ……ため息をつきながら、また私の胸をぺたんぺたんと軽く叩いて来る。
ふふっ……ふふふふっ、恵さんに悪意は無い、きっと悪意は無い、多分無い……有るならば速攻叩き飛ばしてやる。
「あっ、ごめんね……仕事中にする話じゃなかった」
「あはっあははは……そうですね、仕事しましょうか」
恵さんはタタタァと小走りで自分の持ち場に戻ります。
あぁイラつきました、何がイラついたって、恵まれた胸を持ちながら訳が分からない事をペラペラほだきやがるからです。
でも、でもです……今は仕事中、怒りに任せて行動してはいけません。
落ち着け、落ち着くんです私! 社会人ですよ? だから怒りを抑えるんです!
「でも羨ましいなぁ、無い胸って」
プチンッーー
私の中の何かが切れました。
その時、私は炭酸飲料のペットボトルを持ってました……それを、ベグシャァっーーと握り潰しました、そしたら中身が飛び散って偉い事になりました。
そしたら恵さんが驚いて私を見ます。
「恵さん」
「はっ……ひゃっ」
カタカタ震える恵さんは後退りします、怯えた顔してます、まるでライオンに睨まれた兎さんですね。
そんな怯えた恵さんに構わず私はゆっくりと歩み寄ります……一言言わないといけませんからね。
「私……恵さんの胸が羨ましいと思います」
口をパクパクさせ「あうあう」言ってる恵さん、今にも泣きそうです、でもそんな事構わずに更に歩み寄ります。
「無い胸も色々と辛いんですよ?」
「あっ……あぁっ、ごめんっごめんなさいぃぃっ!」
あっ、尻餅つきましたね。
流石に言いすぎましたかね?
「……床が汚れましたね、モップ持ってきます」
「……はっ……はい」
力が抜けたのか、腰が抜けたのかまだ立たない恵さんにそう言って私はここから去ろうとしました。
そしたら出口に長門さんが苦笑しながら立ってました……。
長門さんは私に近付いて肩に手を置いてきます。
「胡桃、学生をガチ泣きさせるんじゃない……」
「…………」
長門さんの言葉を聞いて後ろを見てみると……泣いてました、声を圧し殺して静かにしくしくと……。
ここで我にかえる私、やっやらかしました……仲良くするつもりが恐怖心を与えてしまいました、どっどうしよう。
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